夜はうえ。昼はしたを見て歩くのがよい。

ひかれたトカゲが一匹、ひからびていた。なぜか仰向けで。もしかしたらひかれた後、のたうち回っていたのかもしれない。肌がぴりぴりと痛い陽射しの中。彼のお腹の ....
一日分の想いを貯めると

いくらかの利息がついて

想いは膨らんでいきます。

みんなのそんな利息が

幸せな想いだといいな。
道にカラスの羽が落ちていた
とても丈夫な羽で
とても美しい黒だった
懐かしい匂いがしたので
部屋に飾ろうと思い
拾ってかえることにした

なあカラスよ
イソップ物語の『おしゃれなカラス ....
空を
携帯の画面で切り取る。


目蓋の裏に
きみの姿を思い描く。


会いたい、と
簡単な一言が云えなくて
切り取った空を送る。
デジタルな言葉は
正確に届くとは限ら ....
花の名前を覚えた あの日
愛しい人が指差した
ライラック
陰りゆく歩道
いまにも 雨

コンビニの駐車場
一匹の子犬
しきりにしっぽを振りながら
通り過ぎる人を見上げる

その先 ....
レモン果汁のチューハイを
ちびちびとやりながら
溜息をつくのはもはや日課だ

鏡に映る容貌はどうみても
二十代後半には見えないほど
未来を思うには老けていて
過去を振り返るには青臭い
 ....
嫌っていたものの中で暮らしている

これって
皮肉っていうんだろうか
もう
どうでもよくなっている
拘っても
嫌がっても
どうしようもなく受け入れなくてはならないことがあるから

 ....
私は、もう一時間もこうしてパソコンの前に座っている。
書こうか、書くのを止めようか、迷っている。
しかし既にこうして指を動かして居るという事は、
私自身の意志は書く事を選んだのである。

私 ....
ずっとずっと他人(ひと)より重いものを持っている
楽をしてきたあたしには分からない あなたの気持ち
そんな簡単に分かるほど単純じゃない
上っ面の撫でるような甘い言葉なんて
口にしてしまった ....
{引用=
なぜか生き延びて、
 帰宅すると
 既に ことばが在った
 このことばに アソビ半分 というよりも、
 理由のない つよい衝動によって
 試みに 瞼を閉じ 映りつづくことばの像を ....
一泊五千四百円の
十階から覗き込む
見慣れない街の灯りは
夜が更けるほど明るく
時が経つほどに寂しい

小窓から隣の駐車場を覗くと
一人きりの姿が振り返り
何故だか視線があった気になり ....
真昼の公園で木漏れ陽を浴びて 
癒える筈のない悲しみのことを考えていた 
ときおり吹き抜ける風はすこし熱を帯びて
客待ち顔のアイスクリーム売りの老婆の 
麦藁帽子を踊るように撫でてゆく 
 ....
はりつけになったキリスト叫んでる痛い痛いよ誰か助けて ある世紀の100年に起こることは

前の世紀の最後の10年に凝縮されているそうです。


ということは


ある10年に起こることは

その前の1年に凝縮されているのかもしれません ....
月光を浴びて生まれた一人の少女
その唇から
言葉がツタのように伸びてからまり
あの家を覆ったの

家の中には
青白い顔をした少年が一人
小さな椅子に座っていて
コーヒーミルを回していた ....
いつも通る公園の入り口に
いるホームレスのおばちゃんがいなくなっていた
でも
そこにあるマグノリアの木に
真っ白い 大きな花が咲いていた
おばちゃんがその大きな白い花の中から
にこにこ手を ....
祈りはオナニーじゃないんだからね
つごうのいいときだけ神様よびだして祈るママはまちがってる

と抗議するとき
私たちはママが自力でパートして取った免許で運転する自力でパートして現金で買ったマー ....
少年
凶悪犯罪
不思議に思う大人達

いじめ
引きこもり
表面だけ見るこの社会


狂ってる 狂ってる

誰もが持つ
心の闇
気付かぬ間に
膨らみ 広がり
あとは
破裂 ....
高校生の妹が下校途中に消えて
探しても見つからないから私とお父さんとお母さんはどうしたらいいかわからなくて
でもやっぱりどうしようもないので お腹もすくので
日曜日に家でからくりテレビで無理矢理 ....
なにも
もどせない
どこにも
もどれない

じっとしていても
わけの わからないものが
ただ すすんでいて
だれも もどれない

こころ と
よべるものだけが
すすんでしまうも ....
雨よりも切ない思い
小さな花は寄り添って
寄り添って

お日さまよりも
あなたを愛してしまった
わたしもまた
あなたに寄り添って
寄り添って
ふしぎなもので
空っぽに近いほど
人生は
重い



そんなことを遠くの風見鶏がいう。
いや、
もう私が書かなくてもねえ
素敵な書き手の方はゴマンといますね
じゃあやめるわ
読むだけにするわ
と思うときは沢山あるですよ
あるですよってどうよ
けど、
そういう時に限ってなん ....
ふたば は いつも
笑ってる。

こんな雨の中でも

笑ってる。


バンザイ してる。


ふたば が バンザイしてるのは

より多くの 雨水を 受け止める為なんだって
 ....
寄せては返す小波のように、
哀しみだけが胸を満たす。

何が哀しいのか、
何に泣きたいのかすらわからないのに、
ただただ
僕は涙にならない涙を流し
声にならない悲鳴を叫び続け ....
 狂気が壊れるモノで
 正気が積み上げるモノ なら

 その境界は何処に在るのでしょう?


 (小さな子供は考え続けましたそして一つ思い浮かびました)


 ねえ神様聞いて下さ ....
大きな 器にそそがれる 水
たっぷん たっぷんゆられても
どっしり
構えていてくれるから そそがれる
沢山の言葉を 呑みこんだ
器よ

ごらん
きみの映した
雲だよ
瞬間の波にさらわれて

僕らはっとして産声をあげる

永遠の海に溶けた心が

掬われたんだ 今


悠久はゼロと等しく

瞬きは永遠と化して世界を刻む

人が悩むべきただひと ....
いつもいつも のぞくことができなかった
他者のこころの おくそこの くらがりを
のぞけないのが あたりまえだと
いつか閉じた目の すきまから
こぼれてしまった 痛々しいもの
どうにもとり ....
こころの 
やぶれあなから
ひかりがさしこんで
ねむれない

あいまいな よる

ねむっているような
ねむっていないような
ふわふわと かたむいた
やみのなかで

ねむりは
 ....
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