目の前に広がっているこの海を
神秘的という言葉で片付ける
向こう側の世界なんて
想像する事しかできないから

こちら側では
とても小さな世界があって
誰が望んでいなくても
救いようもな ....
駅前の寂れた広場
少年がギター片手に
この世の終わりを歌っている
死んだ魚の目をしている

完全だろうが不完全だろうが
事態はすでに起こっていて
動いていて生まれては無くなっていて

 ....
くだらない誓いをした日からか
それよりもうちょっと前からか
僕はもう一人ではなにもできません

今まで一人でできてたことが
二人じゃないとできないようになって

とても情けないです
男 ....
霧の朝僕は
白い虚しさにまかれる
あるいは
あるかなきかの徒労に
世界は音もなく沈んで
僕一人を孤立させる部屋
あの夏の日
彼女が湖水に指をすべらし
その音のない{ルビ水面=みなも}を ....
都会の中の植物園は
いつも静かなまま
大きな木の根は
下水道や地下鉄よりも
ずっと浅く
かすかでしかありません
雨をしのげる大きな葉が
静かに広がる

都会の中の植物園は
いつも黙 ....
くすぐったい
くすぐったい
可愛い君の吐息

やわらかな朝
淡い光の中で
そっと息づく白い小さな花

無邪気な君の微笑みは
僕をやさしくしてくれる

くすぐったい
くすぐったい ....
失恋は感傷に浸るためにある
そんな捨て台詞
あなたは残し
ひとり、わたしは取り残されて
遠く過ぎ行く機帆船の陰に
絶望の甘い涙を流す
(白い砂浜で貝殻ひとつ拾った
身体の隅々にまで刻まれ ....
明日と書かれた本が
売られていました
中を開けることができないその本が
不思議と気になって
ふと買いました

明日と書かれた本を
買ってきました
中を開けてみるとその本は
不思議にも ....
わたしたちは


『すき』、だとか

『きらい』、だとか


感情に名前をつけることに忙しくて



だれも、本当の気持ちなんか見ちゃいない



みかけの『言葉』に振 ....
光キラキラあふれて
その胸に熱きもの
抱きしめて
空に青
髪に風
頬ゆるませ
未来しか見えない


自転車こいで
ゆるい坂道
見慣れた景色さいて走れば
ほら
草の波
風の匂 ....
両手のひらに
こっそり書いた「冷」の文字
僕は忘れん坊だから

冷え性対策の頁を見てたから
布団からはみだした足先が
とっても冷たかったから
今日は帰りに
ちょっと入りづらいあの店で
 ....
どこにでも行ける
風になりたい
遠くへ行ける
風になりたい

どこにでも飛べる
光になりたい
速く飛べる
光になりたい

風や光は
人間ではできない
すごい力をもっている
そ ....
紙みたく
薄っぺらい
勝手な 時間

とても 色濃く
とても 重い
過ぎ去る景色を振り返ると

そのどれにも悲しみが含まれていた



一つ一つを見返しては

傷をえぐられる感覚



その時の私はどれだけ

その事に傷つき、恐怖したの ....
葉っぱが舞う校庭

都心の小学校

少女は
アーバンコートの校庭に
いつも上履きで駆け出し
そして遊んだ

外履きに履き替えるのは
校庭の隅にある「自然園」に入る時だけ

自然 ....
前を向いて歩きたい
自分だけの長い道のりが
ずっとずっと終わることなく
ゴールは見えない
歩かなければ
風が背中を押してくる
いや
何かが背中を押してくる

前を向いて進みたい
自 ....
きょとんと首をかしげる

(鬼サンコチラ)

木の実をついばんで
天気雨とかくれんぼ


   *


二羽がくちばし
頰よせあって

(フレンチキスっていう ....
列車を降りて
たどりついたのは
ごく細い町

雨は熟しているのに
建物はアイス・バーみたいなんだ

ホテルのベッドで
ゆっくりとくたばっていく

眠ればプール
       ....
いつも定められた電車に乗って
東の朝日を窓から浴びる
電車を降りれば
眩しかったことを忘れている
私がいる

いつも決められた時間割に沿って
前の黒板を席から眺める
授業が終われば
 ....
君は畑の太陽さ
そう ハロウィーンの日にはね
君は一晩中輝いて
不気味な笑みを浮かべてる
ハハハ アハハハ
そんなにおかしいかい?
ちがうよ これは魔女のしわざさ
ハハハ アハハハ
魔 ....
雨が降って

雨が降って音がして

雨が降って音がしてあなたが

雨が降って音がしてあなたが何か

雨が降って音がしてあなたが何か小さな声で

雨が降って音がしてあなたが何か小さな ....
これが
自由というものなのですか
教室の机の中に
ゴミがいっぱいに詰め込まれて
誰がしたのと
言ったところで
全員が「知りません」
どうしてこんなことがと
思ったところで
全員が「わ ....
黒いインクのその文字は
目から頭へ流れると
文字は絵になり色となり
言葉の影は白くなる

白いページのその文字は
頭の中に広がると
文字は詩になり歌となり
言葉の影は白くなる

文 ....
この世界はどうかしている
根拠もないことが信じられている
真実でもウソだということにできる
昨日までいた人が今日はいない

この世界はどうかしている
そんな世界を普通だと思っている
その ....
冷たい風が吹く
誰もいないススキ野原で
遠い音を聞いていた
はるか彼方から聞こえる
俗界からのメッセージは
幼い僕の心をとらえた
 遠くで車が行きかう音
 汽車の行く音
 夕方のチャイ ....
死と向き合っていると、
やがてその魅力は急速に失せ、
同時に
自分の魅力、存在価値、存在意義といったものが、
より急速に失せてゆく思いに駆られてしまう
昨日の記憶は新しいけれど
たくさんありすぎて
何が美しかったのか
すぐには見つからない

激しい記憶は勇ましいけれど
勢いが速すぎて
何が鼓動を高まらせたのか
すぐには出てこない

 ....
一日の疲れを 
シャワーで洗い流していた 

湯舟には 
二本の髪の毛が組み合わされ 
「人」という字で浮いていた 

水面でゆっくり回って逆さになり 
二本の毛の両端がくっついて 
 ....
     
     苦しかった

     つらかった
  
     我慢してた

     誰かにきいてほしかった

     吐き出してしまいたかった

     ただ、 ....
雨が止んだので
図書館に行きました
誰が書いたのか
忘れてしまいましたが
旅行記に読み耽っていたことは
覚えています

雨が止んだので
靴屋に行きました
どこの会社の製品なのか
覚 ....
杉菜 晃さんのおすすめリスト(1154)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メリーゴーランド- 青山スイ自由詩1706-11-2
祈り- 青山スイ自由詩1306-11-2
ケツコン- 自由詩12*06-11-2
霧の朝僕は- 石瀬琳々自由詩12*06-11-2
都会の中の植物園は- ぽえむ君自由詩8*06-11-2
カスミソウ- 未有花自由詩12*06-11-2
冬の蜃気楼- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-11-1
明日と書かれた本- ぽえむ君自由詩10*06-11-1
Nameless- ことは未詩・独白3*06-11-1
- さくらほ自由詩14*06-11-1
冷え性対策- 佐野権太自由詩18*06-11-1
命の力- ぽえむ君自由詩10*06-11-1
共有慾- FUBAR未詩・独白3*06-11-1
秋の夜長のネガティブ思考- おっとっ ...未詩・独白4*06-11-1
上履きの少女- ささやま ...自由詩15*06-10-31
何かが心を呼んでいる- ぽえむ君自由詩9*06-10-31
小鳥- 石瀬琳々自由詩14*06-10-31
Kiss- ふるる自由詩7*06-10-31
私は私になる- ぽえむ君自由詩7*06-10-31
Jacko'lantern- 未有花自由詩4*06-10-31
あまおと- もも う ...未詩・独白13*06-10-31
これが自由というものなのですか- ぽえむ君自由詩8*06-10-30
言葉の影は白くなる- ぽえむ君自由詩9*06-10-30
ワンダフル・ワールド- もち子自由詩4*06-10-30
遠い音- 未有花自由詩18*06-10-30
つぶやき- FUBAR未詩・独白1*06-10-30
記憶が呼吸する- ぽえむ君自由詩7*06-10-29
「人」- 服部 剛自由詩11*06-10-29
誰かにきいてほしかった- 逢坂桜自由詩14*06-10-29
雨が止んだので- ぽえむ君自由詩13*06-10-29

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