このひとつぶに幸いあり
このひとつぶに不幸あり


不ぞろいに置いたそのつぶを
くちびるに含んで夢を見る
あのひとのくちづけを
あのひとのかんしょくを


私の恋はいまだ熟さない
 ....
私は
どのようにして生まれたのかは
いまだにわかりません

気がつけばずっと
あなたの裏側を見ることなく
そのみずみずしい姿だけを
何十億年も見続けて
あなたもまた
私の裏側を見たこ ....
片手をかざして遠くを見る
いつだってこの街は光の渦
目覚めるたびに生まれ変わり
すべてが新しくなって行く

この両腕に抱えている
悲しい思い出はみんな捨てて
窓を開けて そして飛ばそう
 ....
道標もない秋の森
色彩と静寂の中心を求めて
道なき道を奥へ奥へと
踏み分けてゆく
方向に迷えば
小鳥の声に頼るしかない

辿りつく中心
そこは孤独ではなかった
一つ一つの色が
それ ....
家族


焼け跡から一枚の写真
楽しかったあの頃
親を殺した顔が笑っていた
子を殴り続けた顔が笑っていた






ひとのこころ


クルマに顔があるように
ひとの ....
当て所無い片道切符の遠い駅
尿意に立ち寄ったトイレは
蟋蟀らしき秋虫の音が木霊する
あれは便所蟋蟀だろうか
所業に耐え無為と生きる便所蟋蟀
然し秋虫の類では無いような
さりとて確かめたりは ....
深くみずをたたえて、湿度を高位にくばり、
森に沈みこむ薄化粧の木霊は、
香ばしい季節の賑わいを、端正に、はおり、
浮かび上がるみどりに浸る、
眩い光沢を、透き通る声の上に配して。

流れる ....
街には秋が訪れ
人々は単純な色から
個性を強調する服へと
変わってゆく

公園のベンチに座ると
どこからか
声が聞こえてくる

見て見て
あの人の配色のセンスを
私はどうなの
 ....
カミサマ カミサマ

あのー

人って死ぬとどうなるんでしょうか

全部なくなってしまうんでしょうか

生まれるまえと同じ感じでしょうか


それってちょっと酷過ぎやしません ....
薔薇の花咲く花園で
私は子守歌を歌います
口のきけない弟は
ブリキの太鼓をたたきます

今日もパパは帰りません
遠いお国で戦っているのでしょう
今日もママは{ルビ愛人=あみ}のそば
お ....
前から雨が吹いてくる
上り坂

秋はまだ始まったばかりだというのに
傘を持つ手が冷たくて
両手で持つというよりも
両手を温めている

足元を見ながら進む
雨の上り坂
流れてきたのは ....
ふと
金木犀の匂いがした

気がしたんだけど

まだ
咲いてないだろうと思う

洗濯物は
乾かない


いまはまだ
無理

いつか

金木犀の大樹の下で
橙色の雨を ....
遊ぶために生まれてきたんだ
それだけだ
それが人間だ
仲良くみんなで遊べばいい

それなのに俺はここ最近
とらわれてる
檻の中に
自分の模様に

なあ月が 
見え ....
ぼくは輝きたかった
理由は必要ない
何に輝きたいということも
特別に何もない

世の中に錆びたまま
埋もれてゆきたくはない
誰も知られない自分を
知られるのが怖いのかもしれない

 ....
ここまで来られるなら来てごらん
あはははは
お酒は要らないし麻薬だって必要ない
強烈な光線が肉体をつらぬく
飛翔 飛揚 昂揚 上昇
墜ちるまでは飛ぶだけさ

遠く眼下でオレン ....
どこからか流れ始める秋の風
大地を冷ます川が流れる
風の川
降りるよりかは染みてゆく
潮騒のみが海に吹き抜く

秋風の流れる様は見えずとも
草木が癒える姿が見える
風の森
集うよりか ....
水色のキャンパス
白い花びら、ふたつ、みつ
風の描いたような君の唄
軽く手をふるハロー、ハロー


 鉛筆画の微笑みは
 鉛色の雫でできてるの
 はじめから
 うまくのれてなかった、 ....
心はいつも回転扉
くるくる回って踊り子になる
あなたの心を行ったり来たり
赤い靴は止まらない

どうか教えて その一言を
魔法が解ける不思議な呪文
あたしの足は血で滲み
いつしか心の傷 ....
ふと降りた駅の
何気なく立ち寄ったデパート
入ると食品売り場

別にお腹もすいていなし
お土産にする気もない
通路をまっすぐ歩き
突き当たりそうなところで
出くわした
たった二段のエ ....
曇った空の下では
海も鈍い色をしていた
打ち寄せる波の先だけは白く
足元に届けられて

よーく目を凝らして見てごらん
水平線が弧を描いている
停留しているタンカーが遥か沖のほうで
 ....
遠く遠くから満々とやってくる波は
飽きることを知らぬ
続く続くその暗い顔をした波は
引くことを知っている

夏の終わりに
交わした約束は
通り雨が流していく

この手に確かにあった
 ....
一人一人が想う
それぞれの秋

赤と黄色の山道を
静けさと侘びの中に
その身を収め
大自然に心を染める
それぞれの秋

一人一人が抱く
それぞれの秋

満月と星々の夜空を
虫 ....
チーズになった
わたしとあなた
とろとろ
都会を
とろとろ
地球を
とろとろ
つつみこんでいく

やがて
おなかを空かした
とても大きな
ピンク色した怪獣 ....
生きることを考えていたら
世の中が窮屈になった

あれもこれもしなければならないし
この先が重くなってしまう

そもそも生きるという一つのテーマだけを
考えていたら身体がもたない
これ ....
草のしないだ後が 私の靴後
手の中にある と思うものだけ
鍵だから いつまでも開かない

ふさぐ風だけ 私を知ってる
つぶれない 心の輪 とじない宇宙

弾く ひくく
触れさせ ....
あひる


醜いあひるの子は
永遠に醜いままだ
白鳥になんてなれない
なのに誰もそれを口に出したりは


しない





ねこ


ねこのかお
よく見なくても、 ....
ナイチンゲール 
あの人のためなら
ナイチンゲール 
命など惜しくは無いわ

あの人に出会って心震えたの
高鳴る思いに初めて
人を愛すること知ったのよ
もしもあなたが望むなら
この胸 ....
小学生の時だった
詩を書こうと思ったら
まずはおまじない

ぽえむかんすう
ぽえむふぁんくしょん
ぴぃはえすとえいちのかんすう
ぴぃはぽえむ
えすはじょうけい
えいちはしんじょう
 ....
ダンス教室に
あなたとわたし
ふたりきり
今日は教えなくてもいいよ
ダンス音楽消して
ビーチボーイズ流して
たまには決まったステップなんて忘れて
自由に踊ろうよ
本能のままに体を動かそ ....
晴れ渡った あの空 だったかしら?
それとも 父が抱き上げてくれたあの空だったかしら?
母の 背中のあの空だったかしら?
おばあちゃんと見上げた夕焼けの空だったかしら?
悲しくて目覚めたら夜だ ....
杉菜 晃さんのおすすめリスト(1154)
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