両手いっぱいの雨に
涙がまじっていたら


うけとめる方がいいのか
ふれない方がいいのか
なやみます。


うけとめた涙は
そっとしてほしかったかもしれません。

 ....
連絡通路には窓がある
この下を、通る線には空がある
小さな窓枠から顔だけを出して
呼吸、をするためだけに
はめ込まれた絵を、まずはどけることから始めて

アフター、通り過ぎても
落とした ....
つめたい指をしている 
と あなたは言って
ふたまわりほど大きな掌で
包みこんでくれた

ゆきうさぎの見る夢は
ほのかに甘い想い出ばかりで
わたしは人のぬくもりに
慣れていないから ....
天の川輝く
零下10度の
砂漠の夜

いつものキャラバンで
友達のラクダと一緒に寝る
名前は知らない
聞き取れなかったから
それで良いと思った

夜には一枚の毛布と
ラクダが
 ....
定食屋で
食後のお茶を飲んでいる友の後ろに掛かる
絵画の入った{ルビ額縁=がくぶち}に
向かいの壁上の「非常口」の光は透けて映り
緑の人が白い出口へと{ルビ駆=か}けている

友と語らいな ....
僕は時々 猫になる

君が僕をどこかで見かけて
もし僕が 猫になってたら

そっとしといて
でも
そばにいて

お願い
お願い

ずっと猫でいるわけじゃないから
だか ....
美しい風景写真を
眺めていた

若草色で
縁とられた何枚もの

それを両手にのせ
黄色や 桃色の
ふわりと匂う
いつかの春の息吹

こいしいが
夢の入り口
扉をひらく

 ....
このはれた
けれどもとてもさむいひに
うみにあらわれたはまべで
きみというこどもは
いたずらをくりかえす

うみねこたちがなきながら
きみのいたずらをみている



きみがした ....
息絶えてセキセイインコは止まり木を滑り落ちたりかそけき音で

遊ぶことお喋りすること謡うこと好きなだけせよ次のいのちで

空の籠を片付けている 傍らに軽ろき羽毛が風に吹かるる
「ことば」は
「言刃」ではないから
「刃」で人は救われない 
凍てつく孤独は
癒せない

あなたの心が温まるように
言の「葉」集めて
焚き火をしよう

若い葉 枯れた葉 落ちた ....
紙一葉の重みは
風に飛ばされるほどだけど
そこに詩が綴られたとき
人の生に響くほどの
力をもつことがある


詩よ
天の恵みを浴びて
我の中に実るもの
いつかはたれかの鳩尾深く
 ....
掴まえた手をすり抜けて残るのは切なさ募る涙の滴

咲いたかな 口癖の君待っててよ春が開けば教えてあげる

栄光の日々を時間がさらっていく岸辺に刺さるシャベルは黙る

黄昏の衣を纏い走り去る ....
白百合の季節ではないから
梅の枝を切ってきた
山の梅だから
きっと白い花が咲くだろう

ほんとのことをいえば
白い花はあんまり好きじゃない
私が好きな花は深紅の彼岸花で
それも墓地やな ....
きっとめをつむっているうちに
文字はしずかに
みみのよこを抜けて
みずうみのように
空の低い
やさしい墓地のように
まっさらにひろがってゆく だろう



とうめいなかいだんが ....
 ここからの出発
 間違えたかもしれないけど
 もう後戻りはしたくない
 凍える夜がぼくの気持ちを凍らせる

 遠い日のリフレイン
 貧しい心にあなたの輝く言葉を待ちぼうけ
 一人で生き ....
欲しがるように風が吹くのを
あなたはとても嫌がりました
ありふれた人に、姿勢は鋼鉄で空は近くて
順番待ちの列には顔色ひとつ変えずに
参加することに迷わない
そんな
落ちていかない夜の一枚の ....
私が時に冷たくなるのは
今が永遠であると
錯覚しているからだと思う

病室の父は
1月は忙しいのだ寄り合いも
たくさんあるのだといって駄々をこねる

ただのねんざが長引き
故郷が豪雪 ....
守るべき君主はいない 少年の夏を照らした城下町にも

高い波蹴飛ばし歩く夕暮れにあによめとなるひとは手を振る

好きな娘の前では翼を折り畳む 仲間が傍を通り過ぎてく

受賞式当日なにもない ....
底から見上げる水面が
青く青く煌めく

僕等は魚になったのだ

こぽこぽ
君の吐く息が
光の結晶になって
水中を揺らめかす

こぽこぽ
僕の吐く息が
滑らかな
螺旋をえがく
 ....
重さ、とは
預かること
預かる、とは
許すこと
許されること

必然的に張り巡らされた
偶然によって
僕の細胞は君の細胞と出会い
やがてまたひとつの
重さとなった

雨が降って ....
人の一生は
うたかたの夢のように
何が起きてるのかも
わからないうちに
過ぎ去ってしまう

朝 眠い目をこすり
仕事へ出かけ
精根疲れ果てて
家路につき
自分が本当は何がしたいかな ....
新雪におおわれた道を歩くと
冷たさに耐えかねたような
声が聞こえる

きゅっ きゅっ
きゅっ きゅっ

粉雪は互いの隙間を埋めながら
その度に小さな声で鳴く

きゅっ きゅっ
き ....
ハゲとアフロが肩組んで歩く
二人はなんにも感じてない
はたから見れば
足して2で割りたい衝動
そんなことできやしないけど

ハゲとアフロが肩組んで歩く
二人はなんにも感じてない
近寄 ....
  一等星を結んだ
  三角形ではなく
  二等星を結んだ
  五角形ではなく

涙を流すとき
いつもどうして
届かないのだろう

  やっぱり私は
  祈らない

いっそ
 ....
空にたくさんの綻びができて
あとからあとから雪が落ちてくるので
裁縫上手な婆さんに
縫ってくれ とお願いした

ひさしぶりの大仕事に
婆さんは大喜びで
せっせと針を動かして
つ ....
つまらない話をしよう

結婚ということ

子どもを産み育てるということ

もう少し大人になってから

決断すればよかったのかもしれない

いずれの時にも

後ろ髪引かれる気がし ....
  毎朝一缶のお酒を買う
  ちいねえちゃんのことを思いながら
  それを飲む

  僕は頭のなかにいる人達を整列させる
  たいていは 小さな羽アリに変身していて
  ほとんどぼやけて見 ....
中学校の図書室で
詩の書き方という 本をひろげた

文芸部に入りたてで
それなりに 真面目だった
そこで 出会ったのが
高村光太郎様作 火星がでている である

ひと読み惚れという言葉 ....
言葉遊びに嵌ったら

これがなかなかの迷い路

右往左往して そらを見上げる

亜麻色の髪をこがねに輝かせ

少女は 湖一面に映った満月に

いったい どんな祈りの言葉を放 ....
日溜まりが好きなこの手の願いはただひとつ

あなたの笑顔を見ることだった
銀猫さんのおすすめリスト(3217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
涙が泣くと- まほし自由詩12*06-1-11
連絡通路- 霜天自由詩606-1-11
ゆきうさぎ- 落合朱美自由詩23*06-1-10
らくだと全ての夢の果て- 蒸発王自由詩4*06-1-10
夜の車窓- 服部 剛自由詩5*06-1-10
大切なお願い- 日朗歩野自由詩306-1-10
冬の蝶- LEO自由詩7*06-1-10
このはれた_さむいひに- 岡部淳太 ...自由詩13*06-1-10
ことりとおちた- 比呂正紀短歌7*06-1-10
灯火- アマル・ ...自由詩6*06-1-10
おもみ- まほし自由詩12*06-1-10
Fairy- 花水木短歌3*06-1-10
白梅- 佐々宝砂自由詩11*06-1-10
空を見る- はな 未詩・独白22*06-1-10
自然に無理せず- 炭本 樹 ...自由詩206-1-10
噴水の日- 霜天自由詩606-1-10
永遠- umineko自由詩8*06-1-9
選ばれし歌- 吉岡孝次短歌5*06-1-9
水の底から- LEO自由詩5*06-1-9
誕生- たもつ自由詩1806-1-9
はじまりの詩- 七尾きよ ...自由詩5*06-1-9
なきゆき- ベンジャ ...自由詩5*06-1-9
ハゲとアフロ- 日朗歩野自由詩706-1-9
冬空の数直線- たりぽん ...自由詩706-1-9
奇跡の日- 落合朱美自由詩18*06-1-9
幼い私に- 蒼木りん未詩・独白406-1-8
ちいねえちゃんと羽- mina自由詩406-1-8
拝啓_高村光太郎様へ- 砂木自由詩16*06-1-8
*迷路*- かおる自由詩8*06-1-8
'06_winter- LEO携帯写真+ ...7*06-1-8

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