たのしそうに語る
あなたの足跡を
みつけた

わたしの庭には
しばらく無い、
かげ


不本意ならば
どうぞ消し去りなさい

あなたの好きな場所を
汚すつもりなど無い
 ....
祝福のことばには
飾りたがりの
性分があり

僕はまだ
あこがれの盛り


 あなたの階段が
 あたらしくなった日も

 僕は
 初夏の匂いだっただろう

 あいも ....
「一番星はどこに」


風薫る陽だまりの中少女跳ね触れようとする新しい夏

どこへでも吹くなら吹けと夏風に弾む心と手に入れた恋

この海はいつかあなたと出逢う海一番 ....
揺れる、
ということを
幾度も揺れながら

風景は、
まったくとおい
わたしで
あった


えがかれてゆく、海

まっ白なのに
それはもう
古いかげ

波 ....
細いだけのものを紡ぎ
不器用に飾られた
花のネックレス
朽ちてしまうことも知らずに
綺麗さだけが
二人を青空にする

失ったものを見上げる
高層の谷間は
つくられた
あの娘の{ルビ ....
剣、と
よぶのを避けたくて
声はひとつの
武装と知った

ちいさな胸を
軋ませてゆく重みが
町だとするならば
すべての指が
ともされる


祈りのなかを風は、
振り返 ....
JAROって何じゃろ?
これは切実な問題だ

すこぶる切実な問題だ

私はこのしょーもないシャレと30年間格闘してきた
JAROって何じゃろ?
答えはわかっている わかりきっている
問 ....
仕事の後に
友のライブを見ようと駆けつけた 
ライブハウスがある
渋谷・ホテル街 

時折ぬるい夜風が吹いて 
{ルビ娼婦=しょうふ}の亡霊が通り過ぎ 
地を這う{ルビ鼠=ねずみ}が路地 ....
続いた雨の音階は消え
訪れた静かな夜
問うこともせず
答えることもなく
過ぎてゆくだけの影に
狭くなる胸の内

満たしていたもの
耳に慣れた雨音と
肌に馴染んだ湿度と
それらの行方 ....
まばらなようで
まったく同じ

涙は
ひとから流れゆく



雨のぬくもりを
手探りつづける日々と

かぜの横顔について
語りあぐねてみる日々と

だれか
上 ....
霧雨の降る朝、老人ホームの先輩Aと後輩Zは、お年寄
りを迎えにゆく車内で肩を並べていた。(先輩、一日
何時間あれば足ります・・・?ぼくは、二十五・六時
間ほしいですね)(う〜ん・・・俺は一日十時 ....
何を植えるかなんて
考えもなしに
掘りおこした
庭のすみ

やわらかい土の頂きに
雀が降りて
ころころと、まろび遊ぶから
つい、嬉しく振り返って
あの人の面影を探してしまう

幸 ....
一人ぼっちだ
花々の中で

麦畑を風が渡って
そこに点在するポピーは
そのひとつひとつが
恋で

黄色と赤の美しい翼を持った小鳥が
巡礼道の真ん中で風に吹 ....
終電前のファミレスで 
熱く語っていたきみが 
うっかりテーブルに忘れた 
空のペットボトルを  
ぼくは自分のリュックに入れた 

きみのゴミを拾うことで 
自分を少し削れたような 
 ....
  宇治橋

夕霧にかすみつ渡る面影に
露けき花の色が重なる―――

  観月橋

しめやかに
欠け満たされぬ夕月の
心を以ってなぞる君の名

   ....
ピアノの調律を数式化した教室で
黒板に書かれた文字を
僕たちは理解しようとしない

故郷の水不足を報じる朝日
此方では雨が降るけれど
牛の鞄ではダムにはならなくて
蛍に逢いたいと
彼女 ....
´
生まれたての
ダッシュされない
耳の美しいカアブ
描いて

´
(何か音)
聞いたこともない
さわれない
見る
ことも

青空に
シャープ
黒鍵に落ちる
細い指
 ....
りぃ りぃ りぃ と雨が降り
渇いた大地を潤してゆく

六月は
晴れたり曇ったり
そしてこんなにも雨が降ったり

(もうこれ以上叩かないでくれ)

庭にはやっと咲いた花たちが
 ....
東京には空がない。
そんな事は
遠い昔のおはなしになってしまった

新都心でも今はやりの高層ビルディングも
空に浮かんでいるよう
眼下には千切って零した緑の森と
トミカの車が血脈のよ ....
 先日、横浜詩人会が主催するイベントに行ってきた。JR関内駅から歩いて数分、横浜スタジアムの近くにあるZAIMという古いビルの中のミニシアターで行なわれたものだ。第一部は横浜詩人会会員によるポエトリー .... いとしいあなたの指
夜風はやさしく撫でる
小船は浮く

あなたは帆になりゆく
街の明かりはまだ
眠らないで見てる

星は咲き乱れ ほら
あなたの髪に降り注ぐ

これからふたりでき ....
桜の小枝にかえります

ほのかに色づいては
失うそぶり、の
はかりごと



お逃げなさい、と
ともる影

うなずく首は
まだみじかくて

黒の
とちゅうで
染 ....
風たちの流れは
水のさなかにある


空の両手を
もうじき雨は
こぼれ落ちるから
だれもが海に
いだかれ
癒える



困惑のためのすべを
探していたのかも知れない ....
ああ わかってる
どうせ僕には君たちの言葉なんてわからない

飛べもしない翼で空を指さす
それが何を意味しているのかなんて
僕にはわかるはずもないんだ

「飛びたい」と訴えているよう ....
こたえ、という
ことばそのものは
とてもかよわいものです

だからといって
あきらめたりはせず
突きつけることもせず
こころは、そう
並んでいけたなら
じゅうぶんだと思います ....
普段は絶対に使わない漢字を
みんなはすらすらと書いている
そんなことぐらい
書けて当然らしい
でも手紙や作文の書き方を
ほとんど知らない

当たり前のことが
わからなくなっている
複 ....
ひと足踏み入れば
彩る花弁の甘い香りが
しあわせの時を与えてくれる

いつの日も
六月の雨に濡れている足が
軽やかに茨を縫って進み
見え隠れする背中を追う
赤い薔薇、白い薔薇、あなたの ....
{引用=

『たん純にさ、

 考えすぎなのかもよ。

 しん呼きゅうしてさ、

 だれかのうでに甘えてみるのも、

 たまにはいいんじゃないの?


 あんがい近いところに ....
{ルビ静寂=しじま}からもの憂き雨が貫けど
  破れる夢もない熱帯夜



曼珠沙華かさなる闇に{ルビ咲乱=さくらん}す
  狂おしいまま抱く情に似て



熱き夜に悶える ....
肌の表面から熱を奪ってしまう
チリチリと焦げ付くような視線が恋しい

ストーカーは勘弁だけど
犯罪一歩手前の絡み付く視線は、どこ?

釣った魚に餌はやらないのが信条の男ばかりで

 ....
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