触れない唇
握らない掌

体中の
あちこちが渇くのです
潤して欲しいと
井戸を掘るのです

上手に
井戸が湧けば
わたしはきっと
すくわれる

井戸を掘るのです

時間す ....
生まれ変わったら何になりたい
と、問われたので


と、私は答えた

それは或る時
貴方の頬を伝う涙であろう

再びこの世に生まれる時に
貴方を抱く羊水であろう

今はた ....
国道沿いのマクドナルドで
あなたのシルエットを買った
伝えたかった言葉で
支払いを済ませる
足りなかった文字が、あったような気がする



4時限目の鐘が
モノレールをつたって、とど ....
  なんとかなんとかという人が
  作った国語辞典では
  定義されている

  虫刺されから
  国境までの
  日常が

  意味から
  真理までの
  抽象が

  あ ....
窓には柵が無いので 宵月の真ん中
を見ようとすると バランスが取れなくて
危うい

落ちるまで手を伸ばそうが 届かないから安心
幾夜に渡って一途に見つめても
月は降りてくれないから 代わり ....
そういえば、
田舎の道路ではよく猫が死んでました。
タヌキも死んでました。(彼氏が轢いた。良く出るんだこれが、夜。)
犬も。
おばあちゃんたちは良く、「畜生は後戻りできないから轢かれる」と言っ ....
うららかな小春日が微笑み
空が蒼く透きとおり
宇宙の果てが大きな口を開けると
風が乙女を呼ぶ声が聞こえる

こんな日はお布団でも干しましょう
この頃、冒険談がいっぱい詰まった
世界地図を ....
秋風が冷たくなってゆくのは
赤々と燃える炎を
鎮めるため

山から道へ
道から軒へ
軒から海へ
秋風は
休む間もなく吹きぬけてゆく
そうして
暦に目を留めた誰かが
山が燃え始める ....
カタリ コトリ と揺れる車窓で
ほこりが宙を舞っていて
思いが弧を描いてて

発車 オーライ 出発 進行

当列車は あなたさまをお届けします


コトリ カタリ と揺れる車窓に
 ....
なんにも無いところから
花が咲くわけなどないのに

私の目はいつも
開いた色しか見ていない
綺麗な色しか見ていない



いつのまに咲いたのか
どうやって咲いたのか
質問したなら ....
私の三匹の獏たちはすくすくと育って
立派な大人の獏になった
偏食も直って夢をバクバク食べるようになり
(三匹めの小さな獏はおバケの夢だけ苦手だったけど)
やがて彼らは巣立っ ....
ずつうやくを飲んだ
はんぶんだけ
やさしさでないほうを


恋は終わったのではなく
けっきょく始まらなかった
もう春だった


つながれたこいぬが
ねむたそうにあくびしてる
み ....
とても悲しいことはわかっています
涙を流しても 構わないということも
十分すぎるほどに 理解しているのです。

線香のにおいにも 嫌気がさすほどに
理解しているのです。

だから、私 ....
草をはむ靴音を
幾度となく確かめて
渇いた枯れ葉の上に
柔らかい音をたてた

それ一枚ずつに
言葉があるかのようで
カサコソと囁いては
木漏れ日に揺れ
風に流されもする



 ....
第1章 『世界にひとつだけのラムチョップ』

とあるところに、とてもとてもラムチョップが盛んに食されている村があった
ラムチョップ畑、ラムチョップの滝、ラムチョップショッピングモール。
とにか ....
なんという事もない 日曜の昼下がり

公園の野原の片隅

ポコーン ポコーンとボールを追う

カシャクシャと落ち葉と戯れる犬

こどもらの華やいだ声

透き通った青海原に
 ....
その時に何を考えてるかなんて
そんな野暮なこと聞かないでよ

あたしはただ数を数えているだけ
何も考えないし
あたしは眠らない

どんな男でも
眠っている顔だけは
妙に愛らしいこ ....
このパンフルートの音色で
君の過去を知る事が出来るとしても
僕は知りたくないし

このパンフルートの音色で
ふたりの未来を覗く事が出来るとしても
僕は覗きたくないよ

昨夜からの冷たい ....
白鳥が飛来していた

初雪の予感漂う十月下旬
懐かしい湖面に
白鳥が飛来していた

渡りは
これから本格的になるのだろう
湖面には
ぽつりぽつりと
数えられるほどの小さな群れ
 ....
人と争うように働いて
話す気にもなれず
押し黙ったまま一日を終える

仕事帰りの公園のベンチ
あたたかいゆげで慰めてくれる
たこ焼を食べていると
目の前の通りを
なかなか客に呼び止めら ....
目の前のものが見えなくなって
アリジゴクの誘惑に身を委ね
家電量販店ではカードが飛び交う

もう何もいらないよ
暗闇の中に階段が見えるよ
ふと、いらなくなって
降りてゆけばいい

バ ....
枕のなかに棲む魚が
ゆうるりとからだを波打たせている
何の音もたてることなく
ただ端から端へと動いている



わたしは魚が静まるのを待ち
左向きに頭をのせる
魚はい ....
付け足されてゆくことがあって
それはとても
喜ばしい

差し引かれてしまうことがあって
それはとても
痛ましい


あなたの暮らしは
わたしの暮らしでもあり

わたしの途は ....
夕暮れのバス停で
バスを何本も見送りながら
いつまでも尽きない話をしていた

木枯らしに吹かれて
君が吐き出す白い息が
ダイヤモンドダストに見えた

教室も ....
小さな傘に
入りきらなかった
ふたりの肩に
あきらめかけたような
雨が降るのです
雨が降るのです

思い出なんて
気まぐれなもの
一枚の写真さえ
ふたりの目には
違って映る
違 ....
無いものをねだる小さな子のように 母は泣きたり飯冷めぬ間に

玄関の灯り帰らぬ人のため灯し続ける湿る手の母
部屋に突然インドがやって来て
勝手にインダス川を氾濫させるものだから
部屋は水浸しになるし
大切にとって置いたものも
すべて流されてしまった
これは何の冗談だ、と
食って掛かっては ....
水は途絶えを忘れる薬

波を待ち望む青年や
イルカを愛する少女の瞳

波うち際に揺れる小舟や
小高く揺れる果樹の枝


彼ら
彼女らの
その目の海は
わたしには見えない
 ....
午後の紅茶に
隠れてます

笑ってるし!
最近
携帯電話の寿命って
1、2年じゃないのかなあって

それはちょうど
春に種をまき 
冬には枯れていく
一年草みたいだねって

私の本棚に
枯れてしまった携帯が
行儀よく並ん ....
銀猫さんのおすすめリスト(3217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
手首に井戸- たりぽん ...自由詩6*05-11-5
メタモルフォーゼ- 落合朱美自由詩15*05-11-5
白日、みる夢- 望月 ゆ ...自由詩22*05-11-4
国語辞典- むらさき自由詩2*05-11-4
雀の子- 士狼(銀)自由詩7*05-11-4
猫を轢く- チアーヌ散文(批評 ...6+*05-11-4
*風よ_ふけ*- かおる自由詩5*05-11-4
紅葉狩り- 千波 一 ...自由詩13*05-11-3
発車、オーライ。- 仲本いす ...自由詩1*05-11-3
花を見つめて- 千波 一 ...自由詩12*05-11-3
偏食_番外編- 落合朱美自由詩15*05-11-3
やさしさでないほうを- ZUZU自由詩905-11-3
だから私は正座をするのです- 仲本いす ...自由詩5*05-11-2
言の葉- LEO自由詩5*05-11-2
ラムチョップのおはなし。- 仲本いす ...未詩・独白4*05-11-2
*雁渡り*- かおる自由詩5*05-11-2
a_Prostitute- 落合朱美自由詩11*05-11-2
パンフルートと秋鮭- 恋月 ぴ ...自由詩12*05-11-2
白鳥の湖- 千波 一 ...自由詩16*05-11-2
白いゆげ- 服部 剛自由詩23*05-11-1
ふと、いらなくなる- チアーヌ自由詩905-11-1
ノート(枕魚)- 木立 悟未詩・独白1105-11-1
プラスマイナス・ウィズ- 千波 一 ...自由詩13*05-11-1
夢の続き- 落合朱美自由詩17*05-11-1
小さな傘- ZUZU自由詩205-10-31
母のこと。- 杉田蝶子短歌2+05-10-31
小詩集「書置き」(九十一〜一〇〇)- たもつ自由詩29*05-10-31
見たことのない海- 千波 一 ...自由詩19*05-10-31
デビルマン- umineko携帯写真+ ...9+*05-10-31
一年草DoCoMo- umineko自由詩6*05-10-30

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