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「みんなが俺を蹴りやがる
逃げても逃げても追って来る
囲まれては蹴りまくられて
仕舞には頭突きでふっとばされて
時には拳で殴られて
そんな毎日 地獄の日々―― 」


「みんなが私に夢 ....
雨上がりだから
道がぬかるんでいるだろう
長靴を履いて外に出た
商店街を歩いていると
なんだかクスクス
視線が痛い
美容室のガラスに映してみると
長靴をはいた猫
これは一体
どういう ....
人の企みなど知らぬ大海に
旅の憂いを語る惨月がゆく

人の営みなどしらぬ夕陽に
今日の無言をあずけて

誰かの眠りの時々
遠山にある真っ直ぐな
針葉樹のならびに
あらゆる讃歌を探 ....
こたつと蜜柑の季節が終わって
それでも フッと食べたくなる蜜柑
蜜柑産地のJAで赤い網袋に入って
300円の値札を付けて並んでいる
{ルビ寒=かん}の間{ルビ室=むろ}に貯蔵されていたものだ
 ....
道の途中の四辻にて
{ルビ運命=さだめ}のように、二人は出逢う

――旅に出るか
――はい

芭蕉と曾良の同行二人は
見送る人々のまなざしを、背に
(川の畔に風は吹き抜け)
旅の小舟 ....
あなたの中のいくつかを
あの子たちがもっているから
哀しまなくても
そうして
気がついている
ここにいる

命も精神も
肉体もつながっていない
あの子たちが
いるって
夕方に
高層ビルの向こうに
違う言葉がとんでいる
まるで違う言葉がとんでいる、

少年が好きな色と
少女が好きな色は違うから
文学のように染めて下さい
せめて文学のように染めて下さい
 ....
傷心の時
人は季節を忘れる
今がいつなのか
ここが何処なのか
茫然として
うわの空

それでも季節は巡る

新しい風が吹いて
花々が咲き
陽の光は注ぐ
あなたの肩越しに
滔々 ....
田植え前のあぜ道や
魚とりする水路でも
好んだ湯浴みも
みんなアトリエ
でしたのでしょうね

日時計花壇のある木立
遠野の橋梁は銀河への旅
オリオンは高くうたい
露と霜とをおとします ....
私はトマトじゃないのに
さかさまにしても私だ

栄養も毒もあるよ
たぶん

あなたの1日も
私の1日も
同じ長さなのに
たぶん
長かったな 今日

また夜がきた
今日も死にま ....
下山田さんが
幻の巨大魚ニコラスを
釣りに出かけてから
3年になる

玉川学園前から
渓流を上り
とうとうモンゴルに
着いたにも関わらず
未だニコラスには会えない

その原因は
 ....
またしても
寄り道
君のところに
行く前に
まるで
はぐれた
カモメのように
旋回して
後悔して
花言葉信じて
合言葉忘れて
邪魔だ!


服が邪魔だ!
友達が邪魔だ!
何かを食べなきゃすぐ騒ぎ出す
この胃袋が邪魔だ!
東京の人混み
正義感
優しさ いたわり
そして何よりハンカチとティッシュ
俺を人間ら ....
華々しく出航したはずの
船の羅針盤は
いつの間にか壊れて

勿体つけて差し出された
六つ折の海図は
ほとんどが嘘っぱちで

最初は威勢が良かった
スクリューには
得体の知れない ....
さっき買ったばかりの
ペチュニアの苗にあった
つぼみが
うらうらとした
ひなたの中で
もう咲きかけている

そうやって
ほどけ始めた
濃紫のはなびらは
見せかけより何倍も
ふくら ....
前田くんはピッチャーで
ぼくはキャッチャー
サインは
ストレートとカーブしかなかったけれど
あの小学校も中学校も
いまはもうない

前田くんはいつも
甘いパンの匂いがした
彼の家がパ ....
苦しんで苦しんで
顔を上げて前を向いて


冷たく風は吹いて
カラスをカモメが追いかけて


お前は言った
あなたには人の心が分かるじゃない

遠退いて寝床の中で考える
あ ....
あたしの悲しみは 彷徨った後
水仙の咲く堤の 老いた桜にたどり着く
蕾はまだ固いのに 水は
香りに混ざった 陽の光を揺らす 軽やかに


きらきらと 光の粒はころがって
橋を渡る老人 ....
「おみゃー
汽車からのお客さんに
ウニっこのしょうゆさ
だせばいかったのに」

「あんやー
そんだな
わりいことしたな
しっかし今日の海はひゃっこいな
おぼっこ(赤ん坊)の
しめ ....
嫉妬は黒ずんでゆく橙である。西の空を焦がしてゆく夕焼けのようにそれは魂に暗闇をもたらすだろう。
喜びはまぶしすぎる黄色い光だ。虫のうちほとんどは目が潰れている。
悲しみはうっすらと青いので、春先に ....
ことばを紡いでみたくて
両手で口を押さえた朝方のこと
小鳥がついばんだ恋について
きれいなものばかりを集めることについて
並べればすべてはいびつだと言った
みんな泣きたいだけなの ....
ヨシノさんは江戸末期の
北豊島郡染井村で生まれた

生まれながらにして容姿端麗
娘盛りには五枚の花弁を振り撒いて
道行く人を虜にした

染井村のヨシノさんを
なんとしても手に入れた ....
夜の瓶の底を叩いて
がんらんどうの静けさだ
木々は枝分かれした懐に鳥達をいだき
近づく黎明を覆い隠すように
小さな寝息を慰撫している

今日という日に、起こるべくして起きたとして
その内 ....
6時に起きて水を飲み
コーヒーを沸かす
新聞を読みながら
鉛筆で印をつける
本日はどこをまわって
職務を遂行するとしようか
ティシューでメガネを拭いて
ついでに頭上の輪っかを磨く
寝室 ....
光の格子と格子が重なり
水のように空へ昇る
光を内に持つものが
ひとつまたひとつ消えてゆく


空より早く目は翳り
屋根の滴を欲しがっている
幻でしかないふたりは終わり ....
「おかーたん、
 やねのうえのねこたんは
 こんなじかんになにをないてるの?」
「黒猫はね、
 本当のことを知っているのよ。」
「ほんとうのことって、なあに?」
「それはね、
 私たちに ....
4階部分まで破壊された5階建ての団地が放置されている

コンクリートの仕切りは家々の跡だ

道の駅は廃墟でよこに松の倒木がいくつも転がっている

それでも残骸はもうほとんどなかった

 ....
使い捨ての物は最初だけ大切にされてたけど
使い終わった後は物ではなく
ゴミとなり捨てられる
それは人も同じ
時代が変わりゴミとされた物は形を変え
新しい物になった
だけど人はゴミになったら ....
せっかくの日曜なのに
私には描ける絵がない
私には筆がなく
私にはカンバスがない
私の街には森がなく
湖がなく
私の家のキッチンには
新鮮なオレンジも
燃えそうなリンゴも
清楚な百合 ....
柱の中のあなたが
振動する

生まれ変わらないように
焚かれ続ける炎

こんな水晶で固めて
留めておかなければならぬほど
恐れられた
私の妹

薄闇に線を引けば開き
素足で踏む ....
衣 ミコさんの自由詩おすすめリスト(447)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪のとけた校庭で- ただのみ ...自由詩20*15-4-1
長靴をはいて猫- やまうち ...自由詩4*15-4-1
四月一日- 黒木アン自由詩8*15-4-1
三月の蜜柑- イナエ自由詩15*15-4-1
舟にのる- 服部 剛自由詩615-3-31
あの子たち- 佐藤伊織自由詩315-3-31
おすすめの戦争- 左屋百色自由詩615-3-31
【_季節_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-3-31
銀河- 黒木アン自由詩7*15-3-31
たぶん- 朧月自由詩615-3-30
ニコラス・ケイジはコッポラファミリー- 花形新次自由詩115-3-30
寄り道- やまうち ...自由詩215-3-30
邪魔だ!- 豆腐小僧自由詩215-3-29
春の航海- nonya自由詩23*15-3-29
春告鳥- そらの珊 ...自由詩12*15-3-29
サインは、さよならとまたね- yo-yo自由詩3*15-3-28
屋根の上の月- 奥畑 梨 ...自由詩315-3-27
早春に- 藤原絵理 ...自由詩815-3-26
北限の海女(岩手県久慈市)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩6*15-3-26
色愛- やまうち ...自由詩215-3-26
そしてまた恋をするだけ。- かんな自由詩6*15-3-25
ヨシノさん- nonya自由詩20*15-3-25
瓶の行き先- 由木名緒 ...自由詩12*15-3-24
勤勉な天使- やまうち ...自由詩2*15-3-23
終わらないもの- 木立 悟自由詩315-3-22
HONTOU- やまうち ...自由詩2*15-3-22
人間>社会- 吉岡ペペ ...自由詩615-3-20
使い捨て人間- リィ自由詩4*15-3-19
日曜画家- やまうち ...自由詩5*15-3-19
水と血- mizunomadoka自由詩315-3-19

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