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あの子は障子に射す光を見ていた
目の窓に映るきらきらの光はなぜか心を
胸のおくをきゅんと痛くするの
涙が目の窓にもり上がって
よけいにかなしみというものが近づいてくる


かなしみはうつ ....
粉雪が
路地裏で密談をしかけては
欠けてゆき
書物の名前を尋ねる人
でした僕は
あの秋

黒髪の少女と
制服を着飾る術を知って
いつまでも
知りませんでした

「おはよう」で始 ....
春夏秋冬と指折れば余る
小指のか弱さと引き寄せ合ったのだろうか
団地の片隅の淡い木陰に埋もれながら
小鳥が一匹 翼を広げて死んでいた

この空に雲があったとしても
自らの質量にも気付かない ....
卓上に散らばる
コーヒーの空き缶に
薔薇を一輪ずつ挿していっても
傾いた地軸を
取り巻く空洞に代わり
充溢すべき季節など
ありませんでした

生きていると
友達を一人ずつ失くし
て ....
風景を壊しながら
ゆっくり歩いていたら
感傷が45度に傾いた、

存在が比喩のような君が
新しい名詞を
街にばらまくから
リリカルに死んだ思い出が
一瞬で
胸の中にひろがる、

 ....
注 ここで言う神は特定の宗教をにおける
        神を指すものではない

歩く動作の円滑な筋肉の弛緩収縮
関節を構成する骨の複雑な動き
血液を全身に送る心臓ポンプと酸素供 ....
薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
真夜中の
狭い径で
首をまわし
何事かを騙りながら
空の明るさを
隠す四ッ足


日々の渇き
別の轍
水に堕ちて
再び昇る目
静止したものが
見えない目


 ....
何に耐えかねてか
世界からぱらぱらと言葉が剥がれ落ちる
きらめく言葉
傾いた言葉
青ざめた言葉
しどけない言葉
跳ねまわる言葉

何に耐えかねてか
僕からもぱらぱらと言葉が剥がれ落ち ....
わん、わんわん!おい、そこの!
きさま男か? 嗅いだ事ねえ野郎だな
どこのどいつだ、え?
いっぱしのメンチ切りかよ上等じゃねえの
ここらはぜんぶ俺のショバだからなァハァハァ
そこに小便したら ....
ある日私たちは純白に生まれる
何一つ自分らしさなど持ち合わせず
ただひたすら落ちて往く
それはいつの時代も変わらない

けれどこの時代に相応しい
数多の毒に冒されながら
私たちは落ちて往 ....
真っ青な悲しみが胸に飛び込んできて
今日も列車が出て行く

チュンセがポーセを探すのは無駄
チュンセがポーセを探すのは無駄

私はどうして酸っぱいという名の犬になり
夜の川まで駆けて行く ....
蒼い空が 遠くて
余計に悲しいのは
僕が
1羽のウサギだから

カメに負けたあと
どうなったのか誰も
知ろうとはしない
色褪せたウサギ

透明な過去の中に
遺失されたまま
埋ず ....
おもい

つよくなる
ほど
かたむき

こわくなる

こころ

しめる

存在の不在

おもっても
おもっても
わたしは
横を
すれちがうことしかできないなら ....
暮らしとは

あさ 水を手にとる温度

きしむバスを降り

しんじつみのない歩幅に合わせる

三拍子

あまりにもたくさん

尽きてまた始まる靴音のなかに

ようや ....
ITTANMOMEN (一反木綿)


薄っぺらな奴だと蔑まれても
捉えどころがないと疎まれても
何処吹く風を自在に乗りこなして
へらへらと今をすり抜けてやる

旗のように風をくら ....
傍らにつづくきみの面影に
いつか忘れようとした秋のいのちを
頑なに重ねることを覚えた日もあった

掬いあげた水溜まりの渇きに
助けられずにないた小鳥のさえずりを
音符に変えることも ....
じっと見つめる白いディスプレイ
画面の深淵に広がる混沌
ぼんやりとした影がふるえているのだが
コーヒーを一口 指先で机を叩き
たばこを一本 目を閉じ頭に爪を立て  
五分 十分・・・
一瞬 ....
昨年、天寿を全うし、肉体の衣服を脱いだ
山波言太郎先生の御魂に捧ぐ手紙を綴り
我が家の神棚に、お供えした。

妻が蝋燭に、火を点けた。
少しして、じいぃ・・・と言って
火は、消えた。  
 ....
音のにおいが喉を荒らす
けして呑み干しはせぬ光
壁を越える羽
耳元で話しかけられる
洪水の日のはじまり


砂に突き立てられた羽
あらゆる風に揺るがぬ羽
進めば進むほ ....
数え切れないほど迎えた夕暮れは
あちらこちら、少しずつ姿を変えているのに
いつだって美しいのひとことで済ませていた僕たちは
きっとひどく陳腐な影法師を伸ばしていたんだろう

最後なら、大切な ....
夜の学問といえば
決まってる
誰にも星が
一つ宿っていて
どの星と
どの星が
つながるか
知りたがる
さあ
天文学を
始めよう
私の星と
あなたの星が
どんな星座を
描くの ....
動くものなら
食べてしまうその本能を
罪ではないと
あなたがいう

あわただしい
交尾のあと
わたしが捕まえるより早く
どうか逃げおおせてください

大きな腹を抱え
一晩かかって ....
奏でることを
忘れているだけのあさの時間に
点滅する信号機のしたで
歩道を飛び越えてゆくの

行き詰まることを
全く知らない幼子のように
楽譜のうえを歩いては
並んだ音符を ....
作られたかたちの、匂いがするので
手にすることをやめてしまう

しぜんを求めているわけでもない
人工物をあいしているから。

伝えるものを含まないと、ながれてしまう
ことばは本来 ....
boku no shyoutai ha
kono
shimittareta kanashimi de
boku ga boku de
aru to
iu koto ha
cafeole
 ....
さようならとお別れしたっていつかは夜がくるね。
朝はこないのに。
涙で体温を上げないで。
夢はさめないままがうつくしいんだよ。

目障りなきみがいなくなった。
ころされるほどきみはよわ ....
水の都を出発したのは
十五の頃
父と叔父に連れられて
大量の宝石を買い込み
船に乗り込んだ
タルタル人の庇護のもと
海峡を渡る蝶を見ながら
砂漠を越えた
王は大いに感心する
髭を撫で ....
 タクシーがなければ 馬に乗って帰るといい 真夜中のどこかに 青白い馬が潜んでいる 二人乗りだから 相棒を見つけて 飛び乗るんだよ 鬣をつかんで しっかりと 離さないで 
 高速道路など 使うまでも ....
私は
食べるであろう
たまごかけごはんを
タクラマカン砂漠のことを考えながら
沢庵を向こうに押しやりながら
足りないものはなくならない
正しいものはどこかあやしい
楽しいことは覚えられな ....
衣 ミコさんの自由詩おすすめリスト(447)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十一月のきつね- 石瀬琳々自由詩13*14-11-21
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- 竹森自由詩314-11-18
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聴こえるまでの音- かんな自由詩10*14-10-15
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cafeole- めー自由詩114-10-14
遮光- ゆうと自由詩114-10-8
東方見聞録- やまうち ...自由詩2*14-10-8
YOFUKASHI- やまうち ...自由詩3*14-10-3
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