誰も君の事わかっちゃいない
またそうやってスマシ顔
そんな顔で別れ話したくなかった
そう思って手を放した


今まであった二人の幸せに
サヨナラを言わなきゃね

忘れたくない思い出も今日を限りに忘 ....
何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホームでは鉢植えに植えられた
カモミールの花がゆれるばかり
やがて男を乗せた列車が発車すると
駅 ....
ねぇ、アリス
貴女が居なくなっても
この世界は続くと思っているでしょう

ここは 
たまたま落ちた夢の国

だから
たまたまなんて
二度と起きたりしないのよ


ねぇ、アリ ....
流れ星を見た。

うつむく彼の頭撫でながら
見ていたら
すっ
すっ、て

花火大会の余韻も
冷めやらぬ私の頭上
初めて見たよ。
2つも。

髪の毛をかきあげたら
鳴くんだよ
 ....
たぶん
狐がついてるんだよ
って
教えてあげたいけど
あまりにも
幸せそうだから
何も言わずに
遠く離れた場所で
ただ
静かに観察している
夕暮れ時わたしは足元が見えなくなるまで歩いた
足元が見えなくなると笑いながら歌った
お腹が空いて寂しくなったので
知らないガチョウを食べた
残していったものが
背中でまだ疼いている
一日の始まり
蝶のような揺らめきで飛び立っていったのは
形にならない荷物を抱えた人
遠くへと呼びかけた
朝の挨拶をすり抜けて


ここで何か ....
窓枠の内側だけがすべてなら世界も朝もはねかえすのに


目をとじたままたしかめる左側まだだいじょうぶ黎明の時


暁の別れとともにおとずれるコーヒー2杯の蒸気する朝


ペダル踏むか ....
わたしがいつも散歩をする道に、なぜか骨董品屋さんが三軒もある。
一軒は総合骨董屋というか、質流れ品のような貴金属や時計や絵なんかも扱っているの
だけれど、あとの二軒は食器が主な品揃えで、新品と骨董 ....
はっぱをめくればなめくじ

みんなにきらわれて
しおをまかれたりする

おまえなめくじ

うまれてからずっと
からだじゅうでないている

おれだっておなじ

みんなにきらわれて ....
俺は仕合わせだ
今日も煙草がおいしい
俺は不仕合わせだ
マッチがそろそろ無くなる

俺は仕合わせだ
一緒に電車に揺られている
俺は不仕合わせだ
身近な人を愛せない

俺は仕合わせだ ....
母さん僕は
あなたの子供であることを何度
嫌味っぽく言ったかしれない

似ていると感じるほどに
それを振り払うような喧嘩を何度
繰り返したかしれない



そんな母が
「田舎に帰 ....
ブランコに51kgぶらさげて光らすための助走をつける


20歳になったら生きる意味がない崩れるための両足で立つ


空っぽになるのに伴う痛みならどこでなおしてもらうんだろう


 ....
悲しい夢を見たあとに
声を上げて泣いてしまったのは
その夢が悲しかったからではなく
その夢が現実にほど近い
記憶だったからかもしれません

昔のことですから
もう数えきれないくらい繰り返 ....
誰かのシアワセが
ゴミ集積所に
捨ててあった

家に持ち帰って
磨いたら

結構使えそう
だった

コンセントを
入れたら

シアワセが
動き始めた

君はなぜ
捨て ....
「ランプから出してくれたお礼に願いをひとつだけ叶えるでごじゃる」
「俺を愛する美しい人がほしい」
「わかったでごじゃる」
「ワクワク」
「…愛してるでごじゃる」
「おまえかよっ!」

  ....
毎日たくさんのものが
あなたから生まれることを知っている
それは言葉であったり、声であったり、感情であったりする、けれど
それらはあなたの分身でしかないことも知っている
そのことをあ ....
お母さん本を読んで、何の本を、まだ読まれてない本を、読まれてない本を? アクリルの拡声器は、振動している、口髭の男は、去った、両手を広げて。防滴加工がなされた拡声器で、雨の中で、アクリルに包まれて、防 .... あなたがトースターなら
わたしはパンになりたい
あなたの熱でわたしは焦がれる
あなたの想いを体に刻んで

あなたがトースターなら
わたしはパンになりたい
あなたが刻んだ熱を残 ....
   欠落している記憶

      淡い水彩画
      
             
   身体の刺激の記憶より

      海馬の記憶


   目を閉じる
  ....
青い鳥が青いのが
当たり前だと思ったら

僕らは青色を見失ってしまう

手放しても惜しくもなく
逃げてしまっても気づかないままに
そしてまた
青い鳥を探すのさ

見つけるため ....
「何でこれがこんなところにあるの?」
「あ・・・片付けます{取消=って私は使っていないのに}(失われた言葉がある)」

「どういうつもりなの?」
「申し訳ございません。以後気をつけます。{取消 ....
パーッと行こうよ
と言いながら
道に倒れて男の名前を
叫んでみた
冷たい男が好きなのは悪い癖で
妙に愛されるとすぐに飽きちゃうから
不幸なのは当たり前なの
同情しなくていいよ
と言いな ....
女王様は、悩んでいました。
そろそろ結婚してくださいと、家臣たちから言われていたからです。
女王様だって、結婚したくないわけではありません。けれど、女王様が好きになる男性は女王様を相手にしてくれず ....
春の夜は楽園の匂い
夏の夜も楽園の匂い
楽園の匂いは花とココナッツと夜の匂い
大好きな人の体の匂い
体がふるえちゃうくらいイイ男の匂い
ふらふらとしていつのまにかしていたいの
考えるのはキ ....
メール


メール大臣


反メール


メール子



にわかには信じがたいことかもしれないが、育児の最中に、自宅の電話線を抜いている主婦は多い。同時に彼女たちは、インター ....
なぞる
ことしかできないんじゃないかな
あなたの窪みに合わせて
指先でゆっくりと
なぞる
あなたの言葉の輪郭を
胸の中の悲しみを
胃の腑を
なぞる
すると
何かが
うつってくる
 ....
はら
  はら
    落ちる
       散る
風邪をひいた 熱 まだ、散らない
生まれ、愚鈍の、花
さっきまで
     五月まで
         月までの遊覧飛行、
乱費す ....
 本当は、こんな文章を書くべきではないのかもしれない。ましてやそれを発表するなどということは、絶対にしてはいけないことなのかもしれない。だが、時には書かなければいられないこともあるし、書かなければなら .... 敗者には 栄光も 敢闘賞も 名誉も 光すら 無いのだ

弱者に 栄光あれど 敗者には有らず


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