すべてのおすすめ
くまさんはひとりでした
森の中
誰にも出会いませんでした
花咲く森の道
くまさんは
ひとりでした

孤独なくまの気持ちは
孤独じゃないくまには
けしてわかりません

ある日森の中 ....
夕方
花に水遣りをしていると
ブルーサルビアの花の影に
妖精がいた
一目見て
「ヤバイ」
と思った

妖精は蝶の羽を持っていて
ブルーサルビアの花と同じ色のワンピースを着て
髪の毛 ....
彼氏ができました
毎日がドーパミン全開の日々
ウキウキハイテンション
さて
わたしはふと考えた
今はこんなに彼のこと大好きだけど
よくよく思い出してみれば
前の彼氏のことも本当に好きだっ ....
恋するうさぎは
目を赤くして
息が浅い

恋するコブタは
体温が高くなって
仰向けにされると
「プギー!」と叫ぶ

恋するボルゾイは
子馬のような体を横たえ
前足を重ねて顎を乗せ ....
黒頭巾ちゃんのところに、赤頭巾ちゃんがやってきました。
「あら、お久しぶり。どうしたの?」
「そ、それが・・・。緑頭巾さん。聞いてくださいよ。わたし・・・」
赤頭巾ちゃんは来たときから暗い顔をし ....
ムカシ、ムカシ。
目がひとつだけだった頃、家というのは全部が布と革で出来ていました。
壁は革張りで、屋根は布を何重にも重ねて、一番上にはオーガンジーやサテンなどで美しく飾るのが一般的でした。
雨 ....
たぶん
狐がついてるんだよ
って
教えてあげたいけど
あまりにも
幸せそうだから
何も言わずに
遠く離れた場所で
ただ
静かに観察している
夕暮れ時わたしは足元が見えなくなるまで歩いた
足元が見えなくなると笑いながら歌った
お腹が空いて寂しくなったので
知らないガチョウを食べた
わたしがいつも散歩をする道に、なぜか骨董品屋さんが三軒もある。
一軒は総合骨董屋というか、質流れ品のような貴金属や時計や絵なんかも扱っているの
だけれど、あとの二軒は食器が主な品揃えで、新品と骨董 ....
パーッと行こうよ
と言いながら
道に倒れて男の名前を
叫んでみた
冷たい男が好きなのは悪い癖で
妙に愛されるとすぐに飽きちゃうから
不幸なのは当たり前なの
同情しなくていいよ
と言いな ....
女王様は、悩んでいました。
そろそろ結婚してくださいと、家臣たちから言われていたからです。
女王様だって、結婚したくないわけではありません。けれど、女王様が好きになる男性は女王様を相手にしてくれず ....
春の夜は楽園の匂い
夏の夜も楽園の匂い
楽園の匂いは花とココナッツと夜の匂い
大好きな人の体の匂い
体がふるえちゃうくらいイイ男の匂い
ふらふらとしていつのまにかしていたいの
考えるのはキ ....
メール


メール大臣


反メール


メール子



にわかには信じがたいことかもしれないが、育児の最中に、自宅の電話線を抜いている主婦は多い。同時に彼女たちは、インター ....
なぞる
ことしかできないんじゃないかな
あなたの窪みに合わせて
指先でゆっくりと
なぞる
あなたの言葉の輪郭を
胸の中の悲しみを
胃の腑を
なぞる
すると
何かが
うつってくる
 ....
からだじゅう
メロンだらけ
まくわうり詰め込んで
生きる日常
愛してますか
わたしのこと
不安でたまらないときは
メロンナイト
メロンナイト
メロンナイト
朝目を覚ましたら、隣で眠っているはずの妻が、蟹になっていた。
かさかさ、もぞもぞ。
全長40センチくらいはあるだろうと思われる蟹が、妻の枕のあたりでうごめいていた。
僕は驚いて体を起して、メガネ ....
黒頭巾ちゃんは、普段は緑の頭巾を被って生活しています。薔薇の花が大好きで、毎日お庭に出て、薔薇の手入れをしています。
「緑頭巾さん、おはようございます」
隣のおうちのお庭で、草むしりをしていたらし ....
犬と合コンをした
わたしはちょうど
冷蔵庫の犬を食べ尽くしたところだった
新鮮な犬はいい
最初はお刺身にして
次はドリアにして
それからシチューにして
しばらくは楽しめる

右側から ....
黒頭巾ちゃんは、おおかみにばりばりと食べられた後、おおかみの内側からはらわたを噛み千切り、ぬめぬめとした何枚もの膜をカッターナイフで切り分け、血まみれになりながら脱出しました。
そして何事もなかった ....
今日もわたしの手足は冷たい
だからお風呂に入ります
するとわたしの肌は乾燥して
ぴきぴきとひび割れを起こす
だからクリームを塗ります
そして靴下を履いて
布団に入ります
布団は布団乾燥機 ....
わたしが悪かったのだ
必要のないものをあげてはいけない
まして
友達がみんなやっているから
なんて理由で
不器用な手つきで
編み棒を動かしちゃいけない
人間暇だとろくなこと考えない
カ ....
会ってご飯食べてチューしてそれから
恋人になりたいって
言われても
さらさら流れる感情をどこかでせき止めて
今日から恋人だなんてどこかおかしい
ちゃんちゃらおかしい
自然に恋人になれないの ....
わたしがいたら
あなたは
うれしいのかな

よくわからない

わたしはあなたがいると
さみしいの
夢で見る弟を追いかけてしまう

弟は時折現れる
でも触れることはできない

わたしがピアノとフルートの伴奏で
歌を歌った夜
弟は会場の一番後ろの席に座り
わたしを見ていた

「弟だ ....
当たり前だけど
「性格がいい」なんてことや
「思いやりがある」なんてことは
二の次三の次

目の前にズラーっと並ぶ
モデルのお姉ちゃんたち
さあ始まるよ
審査審査オーディション

 ....
車で高台へ
ここは帰り道
あなたは疲れてる

中途半端な夜景が
二人にはお似合いで

やめるしかないのかな

今のうち

アイスが食べたいって言ったら
あなた買ってきてくれた
 ....
わるいゆめを何度も見たい
何度も
何度でも
口から血を吐き
股間から血を吹き
血じゃないものも吹き
わたしは裏返る
そんな
わるいゆめ


わたしは
わるいゆめが好き
それ ....
受け入れることはたやすい
おまけに気持ちいい
感謝までしてもらえる
でもみんな
みんな
置いていってはくれないの
わたしにはもう
何も残っていないのに
こんばんは
泊めてください
って
うちは旅館じゃ
ないんですけど
帰ってください

と言いつつ
かわいそうなので
戸を開けると

彼が入ってくる

なんでこのひと
毎日みた ....
大事だったはずのいろんなものが
どうでもよくなる
スイッチ

普段は見えない
あることさえも
感じない

でもそれが見える瞬間があって
それは
大抵
一回につき
何時間か続く
 ....
終さんのチアーヌさんおすすめリスト(60)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星のくまさん- チアーヌ自由詩610-11-25
見ないフリ- チアーヌ自由詩507-8-30
悲しい話- チアーヌ自由詩807-3-10
恋するいきもの- チアーヌ自由詩605-11-23
赤頭巾ちゃんの訪問。そして、黒頭巾ちゃんとおおかみの電話- チアーヌ散文(批評 ...705-10-10
ムカシ話- チアーヌ散文(批評 ...605-9-14
狐つき- チアーヌ自由詩805-6-8
知らないガチョウ- チアーヌ自由詩5*05-6-7
骨董品に念を感じますか- チアーヌ散文(批評 ...305-6-3
本能の食物- チアーヌ自由詩805-4-19
女王の結婚- チアーヌ散文(批評 ...605-4-19
楽園の匂い- チアーヌ自由詩405-4-18
メール/リトルネロ- チアーヌ自由詩705-4-6
なぞる- チアーヌ自由詩605-4-3
メロンナイト- チアーヌ自由詩305-3-1
蟹妻- チアーヌ散文(批評 ...1105-2-16
黒頭巾ちゃんは白頭巾さんが苦手- チアーヌ散文(批評 ...805-2-9
黒犬のドリア- チアーヌ自由詩405-2-8
黒頭巾ちゃん- チアーヌ散文(批評 ...1005-2-7
ありふれた日常- チアーヌ自由詩13*05-1-17
編み物- チアーヌ自由詩4*05-1-13
恋人になりたい?- チアーヌ自由詩10*04-12-7
ひとりよりもふたりがいいなんてうそ- チアーヌ自由詩1104-11-18
- チアーヌ自由詩604-9-14
チャームポイント全調査- チアーヌ自由詩1004-9-10
ガードレール- チアーヌ自由詩404-8-25
わるいゆめ- チアーヌ自由詩404-8-23
逆説- チアーヌ自由詩404-8-12
おかえり- チアーヌ自由詩904-8-10
スイッチ- チアーヌ自由詩404-8-10

Home 次へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する