ていとんとん
ていとんとん


イヤホンから漏れる音
気になる存在

私の記憶という記憶
海馬という海馬を辿ってみたけれど
知っている音は見つからなかった

きっとそれはあなただ ....
いつも疲れて帰ってくるあなた
ご飯を食べて
お風呂に入って
ベッドに休まる頃には
ぐったりと死んだように眠るあなた
家に一日中居た私には
まだ眠りにつくのは早い
でもあなたを起こさぬよう ....
どんなに遠くを見つめても
そこは一面のブルースカイ


「青」は

けしてきれいな色じゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない

無邪気に微笑んで
悲しみを忘れるために見上 ....
                    1


 子どもを産んだら{ルビ早月=さつき}と名付けようと決めていた。
だけどぼくは子宮を持っていない。女には興味を持てなかった。だからといっ ....
あなたの愛と 私の好きは
いったい
どこが違うのだろう

あなたの
愛 はやわらかい
私の 好きは
とげとげしてる

あなたは
愛 で包み込む
私は
好き で武装する

ふ ....
ぴちゃぴちゃと
水の跳ねる音がして
君が
夜に頷いて

時間
我慢した方が
いいけど
月が
助手席で
背中を折って

ぴちゃぴちゃと
水の跳ねる音がして ....
雑踏の中で一人
実在しない 視線と
増してゆく 孤独みたいなものを 
蹴り飛ばしながら歩く
少し爪先が痛む


すれ違う人は 揃いも揃って
バカみたいな笑顔をばら撒く
人ゴミ
今度 ....
耳鳴り
それは耳鳴り

眠りの中から
実はもっと前から
絶えず 響き続けて


聞こえない
それは普段聞こえていない

突然に気付くのは
何が原因なのか
いつもわからないまま ....
図書館は今日も
中身の無い棚ばかりで
全部で五冊ぐらいしか本が無かった
世の中を模して
広すぎるように建てられている

CDレンタルの店員は
僕がばらまいた小銭を
借りてきた笑顔で拾っ ....
つながっている

青く透けた日の光が
結晶となってふりそそぐ季節
つめたい雨は 灰となってしまった
存在している私
無くなる。

空から堕ちた秘密が
虚ろな視線で風を呼ぶ
無神経 ....
僕の特別な蝶々
どの図鑑にも載っていない
ただその姿だけを追いかけて
夏休みの最後の日 やっと捕まえた

どこへでも連れて歩いた
ただ彼女の姿を見ているだけで
僕はうれしくなって
気が ....
心が渇かぬように君は 氷のオーラを身にまとう

それは君が流した涙
涙のオーラ

砂漠では生きられないからと 君が選んだ氷の世界は
しかし砂漠と同じで

夕日に光る砂漠が美しいように  ....
きらきらを無くすのなんか かんたん
全部あたしのものと思えばいい

髪撫でる風も
風の運ぶ香りも
暖かい日射しでさえも 全部

そうしてあたしは雛鳥のように
口をあけてこう言えばいい
 ....
キレイな夜明け
誰にでも平等に訪れる
だけど迎える朝は公平じゃない

逃げられない現実が
いつだって両手を広げていかにも優しげに抱き締めてくる
その手を振り払うことは出来ない
「放ってお ....
恋するうさぎは
目を赤くして
息が浅い

恋するコブタは
体温が高くなって
仰向けにされると
「プギー!」と叫ぶ

恋するボルゾイは
子馬のような体を横たえ
前足を重ねて顎を乗せ ....
感情にも質量があるのだとすれば
あふれ出る涙は感情の質量の飽和
涙がしょっぱいのは 
我らが海から来た証拠

大気中でも飽和した質量でこぼす涙が雨と呼ばれる
ひょっとしたら 
大空にも感 ....
ある日 いつものように 行ってきますと家を出た 家族が

突然 何らかの 理由により 死の淵をさまよってしまったら

どうしますか?

すべてを 医療者に 委ねなければならず 私たちは
 ....
痩せてキレイになりたい

けど、ダイエットはあしたから






あの人を愛して幸せになりたい

けど、









あしたから。
線路脇に建つ家に生まれて
ずいぶんと長い間 そこで暮らしたせいか
今でも 5分おきに
からだを揺らしてしまう


そうやって揺れているうちに
いつしか わたしは
窓ガラスの
3メート ....
黒頭巾ちゃんのところに、赤頭巾ちゃんがやってきました。
「あら、お久しぶり。どうしたの?」
「そ、それが・・・。緑頭巾さん。聞いてくださいよ。わたし・・・」
赤頭巾ちゃんは来たときから暗い顔をし ....
三匹のすもも




好かれて切ないすねすもも。
好けば嬉しやつややかすもも。
好きでうるおうおぼこのすもも。

それ、いちにのさん

恋で潰れた割れすももおっう

恋であ ....
無色パレット掻き回す
意味も理屈も必要無い

空と雲を掻き回す
良い子のフリも今日で終わり


雲のデッサン
空のスケッチ
窓から色が広がって

もっと
もっと
自由な色に
空を染めて
いきましょ ....
ムカシ、ムカシ。
目がひとつだけだった頃、家というのは全部が布と革で出来ていました。
壁は革張りで、屋根は布を何重にも重ねて、一番上にはオーガンジーやサテンなどで美しく飾るのが一般的でした。
雨 ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
夏が欠けていきます

溌剌とした空の滴りを
濃厚な季節が吸い尽し
あとはさらさらと乾きゆくだけです

さっきりと出た月の高さも
いつの間にか伸びて
変わりゆく時は
青葉さえ少しずつ朽 ....
トーストで始める朝
太陽色に焼けた元気に
昼までもつ笑顔をのせる

おはよう コーンクリーム
ふう

夏が終わろうとしてる


僕はきみと
冷たいキスがしたくてさ?

氷の入ったグラスから
たくさんの水を飲んだ



そしたらハラグアイが
少しね



夏の終わりは
そんなアンニュイ
汗をかきながら
ここまで来ました

もう少し先まで
行ってみようと思います
お伽話に、愛はある

世の中に、こんなに善い行いがあるって
子供に教えるべきだから




お伽話に、恋はない

世の中に、こんなに辛い行いがあるって
子供に教えてはいけないから ....
体温と体温が混じりあい
肌と肌の境界を失うように
わたしとあなたも、また
いつしか混じりあうのだろうか
それとも、また
いつまでも失い続けるのだろうか

熱的終焉の果て
触れあうこ ....
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