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またきたね、匂う夏が、
むせかえる、草叢のにおいのなかで、
ぼくらは、呼吸をする

過剰な、色彩の、
この、感情の、渦に、巻かれ、
色をもたない、ぼくらは、
草色に、染められてく

 ....
魂の一粒を失ったひ
そらがうみを吸収した
愛したそらも愛したうみも
愛の意味も変わり果てたのに
同じ青だけで泣いているのか

魂の一粒をうしなったひ
夜と朝とが入れ替わった
流れ いき ....
何年も
荒れはてていた庭に
野菜の苗が植えられ
植木鉢の
マリーゴールドが置かれた


母と父が水をまいて
コンクリのように
馬車道のように押し固まった土を
いくぶんか、柔らかくさ ....
疫病が蔓延して
またひとつ
古い村が捨てられた

縦穴住居跡には
いつも怯えたような
青白い満月がかかる

古代を復元した月が
青白いのは空気が澄んでいたから

ここにも ....
遠くのサイレンがきこえる

しゃららら
舐めるみたいにきずぐち焼いて
いとしいねこのけなみ
なでなで


こめかみにこつんと
空気のあたる音がしました
わたしには
ことば ....
逆に
すべてのことを忘れないでおこうと思った。
感傷や復讐の道具になるとしても、
呪いと呼ばれたって
おぼえていよう。

みんないつかは昼下がりの平穏な家に住むんだね。

だから僕は覚 ....
まともな人たちが
まともなことをやり
まともなままでいるのを見ると
ああ この人たちは
まともでない人たちを
滅ぼそうとしているのだなと
恐くて恐くてたまらなくなりま ....
太陽がまわってる。
添い寝していたんだ。
歌っている君がいたんだ。
「バイ・バイって言ってよ。バイ・バイって言ってよん。」
僕は思った、覚えておかなくちゃ。
君の顔をコラージュして、悲しそう ....
 十月

忘れられない人がいる やわらかな白いカーディガンをきて 水辺のそばに佇んでいた人 手をふりやさしくぼくに微笑んでくれた あかるい霧のような雨が降っていた 
ぼくは何気ないそぶりで 自然 ....
暑苦しくて、雨の音が
夜がぼやけた夜に
私を連れて行く。
とろりと濃密な空気。

重ねゆく日々に
適応して
今は今を愛して
一つの夢に、魘される。

咲いた花が
その後どこに行く ....
たくさんの葉のなかの
ひとつだけが震えていて
どこか見えないやわらかなものへ
届かないくちづけを繰り返している
もし世界が 黙るのならば
わたしは うたおうとおもう
そのくらいしなければ わたしは
この世界では 生きていけない

もし目を瞑っているのに 気づいたならば
できるなら 目を開けたほうがい ....
わかったよ
きれいだよ
初夏の中で

乱れてる
その心も
きれいに見える


咲いた 咲いた
紅く 紅く
  

全てが淡く見える程に
自分の彩りを見せつける

何のた ....
ショーウィンドウ 
映る私の姿
女らしかったから
デコレーションケーキ眺める振りして
確かめる
ここに存在する私は
私は誰

アプリコットジャム
いちご
白い大地の生クリーム
赤 ....
 オレンジを冷蔵庫から取り出し
 二つに割って
 片方をサランラップで巻き
 冷蔵庫に戻す
 もう片方を皿に載せ
 ちゃぶ台の方へ持っていき
 座って皮をむぐ
 開けてある窓から
 ....
お玉が池の近くの
ポエム道場に通っていた頃のこと
冬の寒い夜に
一丁目の
首塚に抱きついて朝まで眠ると
霊感を得て
いい詩が書けるようになる
先輩から後輩にこっそりと告げられる
うそに ....
夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている

夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
風がおわるよ。
もうすぐ。
ともだちの
髪もなまえも
風の泡になるね。



  ちいさなガラスをとおして
  見える視野。
  いつもの都会のはずなのに。

  それは、
 ....
二人が 溶ける
寂しさが 融ける
でも いつか
赤い糸も 解ける

     Kuri, Kipple : 2005.06.08
双葉山が
土俵の外に
吹っ飛んだ
なんて
ここ一番の
ビッグニュースが
裸足のままで
飛び込んできたから
不作法な奴だと
縁側から庭に突き落としてやった
だいたい
近頃のこん ....
どうでもいい、が腐っていく。干乾びた太陽がぼくを揺らして、さよなら?
口調を真似てしまったがために、思い出した。
要らない、から好きだよ、までをフォローして下さい。そして出来るならあの坂道の全てに ....
最近ずっと夕焼けを見てない
柔らかな雨が頭に響いて痛い
稲光を何だか遠くの星の出来事のように聞いていた

知識の詰まった紙の束は
三枚の銀貨と交換された

片手におさまる一個の世 ....
とことん凹めと言われなくてもとことん今凹んでるジャン。
2人は、一生懸命会話している。
内容は成立していないけど・・・ただただ・・・とことんとんとこ。

太鼓の音が鳴り響いている。
 ....
陽のあたる坂道で
ふと立ち止まる私を
だれも見てはいない。
木々のさやぐ音だけを
聞いている。

此処にはなにもないけれど
ゆらゆらと揺られて
生きてるんだと思った。

ゆるい風が ....
不自由なりの自由を不自由というひとは
はやく 
不自由になればいいとおもう

無責任なりの責任を無責任というひとは
逃げ出して
帰ってこなければいいとおもう

どうせひととして
為せ ....
女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


 ....
言葉は心を越えられないこと

知っているのに

心が言葉を越えられないと

うつむいてみる


それが

林檎のように沈んでゆく




  
一人称は怖ろしい
野イチゴの時期が終わりを迎える
サツキの花が申し訳なさそうにしぼんで
紫陽花が幼児のような色をして準備している
時計の咳が聞こえる
ウグイスが鳴いている、練習不足のとき
 ....
あなたのりんかくを撫でると
おもったよりもかよわくて
しゅう っとこすれてしまった

ああ
ああ

あしたはきっと
晴れるからね

わたしと手を
つないでよ


雨でも ....
くもり。非常階段へ続くベランダからは大き
な白いビルが見える。本当は白ではなく薄く
濁っているそのビルの外壁には大きなヒビが
いくつか、ひとつ、ふたつ、崩れ落ちるよう
な気配。ジェニファーの俊 ....
望月 ゆきさんの未詩・独白おすすめリスト(246)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 青色銀河 ...未詩・独白1105-7-11
魂の残りの粒- 第2の地 ...未詩・独白705-7-3
初夏の庭- フユナ未詩・独白8*05-6-24
月曜の夜- あおば未詩・独白3*05-6-20
いいの- オオカミ未詩・独白405-6-20
六月の(みなも)- 待針夢子未詩・独白505-6-20
ノート(まとも)- 木立 悟未詩・独白405-6-19
エム・アイ・シー・イー、わたしにはそうおもえる- 渡邉建志未詩・独白3*05-6-19
十月_十一月_十二月_虹- 青色銀河 ...未詩・独白7*05-6-17
夢現- かのこ未詩・独白605-6-16
ノート(くちづけ)- 木立 悟未詩・独白605-6-15
天空のドオム- 第2の地 ...未詩・独白1005-6-15
グラジオラス- AB(な ...未詩・独白4*05-6-14
存在- 蒼木りん未詩・独白3*05-6-14
夕渇き- マッドビ ...未詩・独白305-6-13
首吊り流星群- あおば未詩・独白105-6-13
夜になると、魚は- いとう未詩・独白3905-6-13
風がおわるよ。- 青色銀河 ...未詩・独白305-6-12
寓話_とける- クリ未詩・独白105-6-8
__盛大なる離婚披露宴招待客リスト- あおば未詩・独白205-6-7
Y- 船田 仰未詩・独白505-6-6
化石考察(事実のない個人情報)- クローバ ...未詩・独白12*05-6-6
とんとことん- 未詩・独白4*05-6-6
心療内科へ。- かのこ未詩・独白305-6-5
これだけの幸せ- 第2の地 ...未詩・独白505-6-4
クレヨン- Monk未詩・独白23+05-5-30
頬杖- AB(な ...未詩・独白705-5-29
22の初夏- クローバ ...未詩・独白3*05-5-28
シーラカンス- オオカミ未詩・独白205-5-27
すくらっく、すくらっく。- いとう未詩・独白9*05-5-25

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