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おとうとの写真
って
いつも
いまいくつだろ、とおもう


ろうそくに
火をつけて
手をあわせて
いまいくつなの、と聞くと


それよりも
ねえちゃん、はだかだよと言う

 ....
むかし一ミリを飛んだ
水色の歯ブラシが
鏡にうつって他の色をなくした
(青い言葉ばっかりを持ってるせいで)
網戸の向こうから車の音がきこえたから
もう青になったんだなあと
コップをおいて、 ....
においには
名前がないから
きみに伝えることは難しいねぇ
切なさにも
名前がないから
言葉にすることは大変だねぇ

すごく大切なものを忘れてしまって
忘れてしまった悲しさだけが残っ ....
おそらく きっと
一人で生きるために
生まれてきたんやろうと思う

卵の裏の膜は
楊枝をさすと
窓の桟の汚れが
よくおちます

埃が自分のお花なら
網戸の青いナイロンは
桜の葉の ....
( somewhere



両手をポケットにつっこんで歩く
暑いのに
もちろん握りしめたてのひらの筋には
さっき飲んだポカリが速攻溢れだして
素足のスニーカの時みたいにぐっちゃりして ....
男の昼はネギで始まると信じているわけでもなかろうに
君は駅のホームでネギを振り回している
君が普段ネギを買えるほどの暮らしをしていないのは
君のその身なりからすぐに推察できるけれど
駅 ....
バナナの河が
するする、流れていくから
滑って転んで
黒い斑点も良く見ると茶色っぽくて
一匹一匹
願うことが積もっていく
そういえば
今年は会えたかなぁ、などと
空を眺めてみ ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる

あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる

 ....
蚊のせいで眠れない

あなたは言った

眠れなかったのは
その蚊


それを知らせるために起こされた


ンーーーー

豚が口からけむりを吐いて
やっと眠りが ....
苫小牧の少女が一篇の詩を書き上げる頃
渋谷の未成年たちは今日の居場所を探す
小さなハコで鮨詰めになって揺れながら
沖縄の夜の珊瑚礁を思う
糸井川の漁村の少年は
明日の朝の漁を邪魔 ....
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った

その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....
 

呑もうとしても呑めない
コップのなかの氷
それは
自分の指の影だった






音が止まってしまったのに
映画はまだつづいていて
あたりを見わたすと
席に ....
∧表∨

やぼったい
ねったいぎょ
やっぱりぜったい
やりたいさかり
さっぱりばっさり
しっぱいばっかり

やぼったい
ねったいぎょ
ていたいてったい
ふんだりけったり
いっ ....
あなたは、
簡素な手順でわたしの胸倉を開き
匂い立つ土足
こればっかりは慣れないものです
その度に鮮やかに毟られる


あなたと遭難したい
篭って
香しき動揺が眼に見える位置で
わ ....
 埃の体積する部屋にも
 光りは射す
  
 この空は

 吸い込むの
 落ちてくるの

 光りは涙みたいだね
 
 透き通った影
 触れるとあたたかいから

 僕はとか ....
ひるがえる灰色のシャツ
がそっぽを向く夕暮れ
の片隅に咲いている花
とそれをなじるあなた



本当は愛してたいのに
を口にしないひと
そして思ってもいないのかも
と勝手に悲し ....
もう居ない貴方へ綴った、一通の手紙

かつて貴方が住んでいた住所では
貴方には届かないから
僕は、その手紙を抵抗なく燃やした

灰になった、手紙
貴方へ届いただろうか・・・
昨晩 幽霊の子が部屋に来て
コンピュータの前に座り
しばらく居座っているウイルスと
何やら会話をしていた
書きとめようとしたが
いつのまにか眠ってしまった


目が覚めると
 ....
さみしいさみしいと
地球儀が、まわる

えい!

止める。

大津波が世界中を襲ったけれど
僕は
地球儀にすんでいない

もう
さみしくない。
朝起きたら
田中だった

田中くんおはよう
よう田中
あ 田中君だ
田中の言うことなら間違いない

田中さんこれ受け取ってください
下駄箱で告白までされる

本当の事を云 ....
果たせなかった君との約束が
ちゅうぶらりんのまま

泣きたくなったら
どうしよう

くつのかかとが
すりへってしまっても
よかったんだ。
●不眠羊

眠れぬ羊は何を数えるの?
「アンドロイドが1体、アンドロイドが2体…」
あまりに悲惨で眠るどころではありません


●三月うさぎ

三月うさぎが五月姫にふられて
年中四 ....
わたしは窓から身をのりだして
身投げのような夕陽を見ていた
消える 消える と小さな声が
両手をあげて泣き顔で
通り過ぎる祭を追った



わたしは高すぎて
わたし ....
−計測−

重さではなく
距離を測りたい

大きさではなく
熱さを測りたい

姿ではなく
真意を測りたい




−引力−

ひかれあうのではなくひきあうの ....

ビデオテープの町には
あの頃のままの
恋人がいて
老人は
画面に張り付き
色の雨粒を見ている



空と地面に一本の線が伸びる
その端っこを
紙コップにつなげて
い ....
国道にはいるまでの
大きなカーブを
みつばちにまたがって
オレンジ色の夕日を背に
はしる

ガソリンの匂いと
飛ばされるビニール
カラフルなベランダ
耳たぶでうなる
かぜのおと
 ....
生きていくことに休みの日などない
僕たちは精一杯呼吸しながら
いつも何かを犠牲にしていく

手を翳す
その行為が
そこにある空間を削いでいく
僕たちは何も生み出してはいない
そ ....
きこえる
おはやし
耳もとで
雲に
跳ね返って
と〜ん とん

君の歌う
盆踊りのまねごとの歌が
なつかしくてなつかしくて
は〜よい よい

のこったしこりは
お ....
激しさの後には

心臓が弱ってしまって

ポンコツ寸前


私の耳よ

もう雑音を拾うな

笑えないのなら

余計な荷物を背負うな


水をたくさん飲むから

身体 ....
静かな夜にいざなわれた
私はそのまま往ってもよいと思った
いざないは何度か尋ねてきたが
気付かぬ間に帰っていった

私は空ろな骨だった
呼び合うものたちの声に気付かなんだ

今夜月明か ....
望月 ゆきさんの未詩・独白おすすめリスト(246)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はしょる、はやさ- みい未詩・独白47*04-8-15
ミリ飛行- 船田 仰未詩・独白604-8-2
名付けられない雨のにおい_(詩)- クリ未詩・独白11*04-8-1
桜餅- 山内緋呂 ...未詩・独白5*04-7-29
午後、水飲み場で- yozo未詩・独白3*04-7-23
昼、ネギを持った男が- いとう未詩・独白1104-7-13
シュガースポット- クローバ ...未詩・独白3*04-7-12
「る」- 服部 剛未詩・独白31*04-7-9
夜更かし選手権大会- クローバ ...未詩・独白3*04-7-7
遠い朝、泣かない夜- いとう未詩・独白21*04-7-5
雪江さん- いとう未詩・独白3804-7-2
ノート(白連符)_- 木立 悟未詩・独白504-6-30
ねったいぎょ- いとう未詩・独白504-6-28
立春- 嘉村奈緒未詩・独白38*04-6-28
アーガス- マッドビ ...未詩・独白604-6-19
三千世界の烏を殺し- フユナ未詩・独白14*04-6-18
手紙- 智之未詩・独白1*04-6-17
ノート(幽霊_Ⅱ)- 木立 悟未詩・独白804-6-14
地球儀- クローバ ...未詩・独白2*04-6-9
名前- いとう未詩・独白23*04-6-9
約束- 大西 チ ...未詩・独白4*04-6-2
草を食むものたち- クリ未詩・独白4*04-5-31
ノート(夕陽)- 木立 悟未詩・独白904-5-30
物理学- いとう未詩・独白15*04-5-27
「雨細工の町」- クローバ ...未詩・独白14*04-5-24
ハニーバイクに乗って- 石川未詩・独白904-5-22
年中無休- いとう未詩・独白604-5-17
恋の回想- 湾鶴未詩・独白6*04-5-15
ポンコツ- 蒼木りん未詩・独白5*04-5-15
いたずら- まんぼう未詩・独白504-5-10

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