父がハーモニカを吹く
孫らに
子らに
万感の思いを込めて
「花の街」を吹く

私は父が奏でるハーモニカが好きだ
80歳になっても奥深い響きは変わらない
何十年経っても変わらない響き ....
放射冷却の夜があけて
風もなく
日中の気温は上がる

この穏やかな春霞
雪どけの水蒸気
あふれる陽光に
紛れ込んだ
毒の微粒子

笑顔に溶かした
敵意のように
言葉に塗られた殺 ....
この国に生まれ育ったのだから

それに焦がれるのは性でしょう

どうぞ その跡を辿っていって

あなたを待つ あたらしい春へ
SNSでつながろう。
オンラインゲームで仲間と一緒に。
ほんのつぶやきをリアルタイムで受け止めて、意味のある言葉を返そうよ。
江流のような言葉はとめどなく流れ、これが本当のライン川(寒)。
だ ....
ため息で曇るガラスの向こう側あなたの傘を持って待つ人 向かいのホームから出たのが最終電車だったようです 手を冷やしそれぞれ作った雪だるま溶けて一つになるのも愛し


風邪引いておでことおでこをくっつけるついでにつけた唇の熱


髪の毛をグシャグシャ撫でる春一番荒くて優しいアナタに似てる
 ....
明日は4つの家族が集まる

父母と2人の妹と私の5人の元々の家族
そして
今の私の家族と妹たちの家族が加わり14名

多分

母は元々の家族に酔い
派生した新しい家族に緊張し心配する ....
   携帯は見ない
   家事はいっさいしない
   仕事のことは考えたくない

   窓も開けないで
   一日中 ボーとして
   無為の時を過ごしている

   病気じゃないけど ....
ああ!計り知れないメモリの揺らぎがムチと成す 刺激

悔しさではない 頼もしさと愉しさ 敬意に値する同じ縄張りのど真ん中で

 私は合掌している 知らず知らずに 指紋の行方を拝むほど
    ....
ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた

大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
 ....
帰宅する

幹線のJRの駅から田舎電車に乗り換え
一五分ほど奥まった田舎の駅
そこが自分の住む家の最寄り駅である。
妻と子が二人、義父母二人
六人が暮らす自分の家だ

自分の父母は随分 ....
深緑の忘却の中で私は啄木に深く共感する。
確実なものを求めていた私の何かが滝壺に飲み込まれてゆく。
逃げてゆくネズミの尻尾を追いかけるような真似はもうやめよう。
ただ素直に、誠実に生きよう。そし ....
お好み焼きや焼きそばを食べるとき
ちょっとご飯をひとくちふたくち
甘い粒々がほこほこ踊る
毎日食べているのにびっくり咀嚼する

私はものぐさなので
精米技術の進歩
お米はすすぐだけ
ボ ....
ここにはない
何も踊らない
ただ搾り出された絵具のように
眠たげな静物だけ

わたしの中か
わたしの外か

楽しげな人の姿が
ゆっくりと薄れ消えて行く
古いスナップ写真が
毎 ....
それはなかったことにして

ではなく ないことにして

これもなかったものと泣き

いや ないものと叫びたいだけで


火の粉が夜空を浮遊する


仰ぎ見るわたしの口 ....
はるののでツクシをつんでいるとき
かんぼくのあいだを とおりすぎるかげ
そいつはイタチだ

かんぼくのなかをのぞくと
なくしたスーパーボールや
ミニカーがみつかるにちがいない
イタチのこ ....
湿度を感じ 曇り空を此処に降らし
その灰色に害されない豊かな今の心を嬉しく思う

なんとものんびりとした時間を過ごすのだろうか
感謝は想うだけでは罪 そのようにも感じる

世の中に何が出来 ....
開け放った窓からカーテンがあふれだしたからオルガンを弾いてともだちと身体を絡ませておどる/まだ子供なのになつかしくなるような錯覚/点滴があと少しでおわるから看護師さんを呼んで/丸い体の看護師さ .... 通夜を終えたタバコの煙が月まで昇っている 私の顔は古い写真のようだ
いや
私の顔は古い

このアパートに来たときにトイレの棚に置いた手鏡は
ほこりまみれで
何の役目があったのやら

ほこりまみれであること以外
何も特徴の ....
小さいころ、春になると
ばあちゃんと手をつないで
つくしを摘みにいった
いつも風が強くて
河川敷にはいっぱい
つくしが伸びていた
シャツにてんとう虫をつけて
ビニール袋につくしとタンポポ ....
そして
げんこつが口から出なくなっている
そして
窓もない玄関もない俺の部屋
そして
掃除してエアコンつけて誰もこない
そして
スロー再生しておっぱい見えない
そして
口裂け女の胸を ....
よく晴れた朝
新しい職場へ向かう
昨日の特訓で疲れているけど
今日も頑張れる
覚えなくてはならないことがありすぎて
頭がぱんぱんになる
あまり眠れなかったけど
ちょうどいい緊張感だ

 ....
【いとおしい 石】


真新しい制服をきて
さあ これから はじまりますよという玄関で
籠の鳥が けたたましくないていたから 鳥にも 
ありがとう 入学してくるねって 声をかけ
ただいま ....
あなたの重心が蛍のように揺れ動く度
私は喉の渇きを覚え、疾駆しては立ち止まる

世界が傾き星空は額縁を脱ぎ捨てる
遠い地平から、心臓を灯火に祈りを捧ぐ一群が
集合無意識の亀裂を修復しようと{ ....
はじめて宿泊した日は
洗いざらしのシャツとジーンズで
いつ帰るか予定のないひとり旅だった
大きなリュックを背負い
フロントまでの階段を登った



しばらくして
宅急便 ....
寝てる間に僕は
バージョンアップされているらしい
知らないうちに新情報がインストールされている
過去と未来の脈絡もなく
誰かと入れ替わったことにも気づかず
昼夜を問わず
意識にのぼる暇もな ....
激しい頭痛に酔って
電柱に頭突きして
奥歯がカチって鳴った

目の前には
泥まみれの天使
泥まみれの天使が私を見上げている
泥水溜まりの中から
泥まみれの天使が私を見上げている
泥ま ....
言葉の繊維で細い白く光る糸を紡いでゆく
ゆっくりと一日かけて語彙と語感とを撚り合わせて
染色を施して様々な色の糸に仕上げてゆく
それはやがて布地に織り上げられ
誰かの肌を覆い隠してその人自身の ....
小林螢太さんのおすすめリスト(725)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音の和_春の和- ichirou自由詩1214-3-29
大気の中に- Lucy自由詩10*14-3-29
皆春を待っていた- 瑠音携帯写真+ ...114-3-29
山羊を見る羊- クナリ自由詩5*14-3-29
ため息で曇るガラスの向こう側あなたの傘を持って待つ人- 北大路京 ...短歌414-3-29
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです- 北大路京 ...自由詩814-3-29
つぼみ、開花_、そして「○○○○」- 時子短歌4*14-3-28
サクラサク- ichirou自由詩614-3-28
【_仮病_】- 泡沫恋歌自由詩20+*14-3-28
貴様へ感謝の念を飛ばす- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-3-27
影の春- nonya自由詩20*14-3-27
不安−詩想との訣別- ……とあ ...自由詩17*14-3-27
廻る軌跡- ヒヤシン ...自由詩10*14-3-27
ご飯を炊く- 灰泥軽茶自由詩1314-3-26
死を装う春の詩- ただのみ ...自由詩18*14-3-26
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品- 芦沢 恵自由詩24*14-3-26
イタチ- イナエ自由詩18*14-3-26
他愛のないかけがえのない- 朝焼彩茜 ...自由詩13*14-3-26
ミルク色の病院ダンス- ざらざら ...自由詩1314-3-26
通夜を終えたタバコの煙が月まで昇っている- 北大路京 ...自由詩814-3-26
私の顔- ichirou自由詩12*14-3-25
つくしの佃煮- 末下りょ ...自由詩12*14-3-25
禁断の北大路京介引用詩- 左屋百色自由詩15*14-3-25
バイオリンを弾く猫の絵のついたマグカップ- Lucy自由詩22*14-3-25
いとおしい_石- るるりら自由詩18*14-3-25
◎インソムニア- 由木名緒 ...自由詩9*14-3-25
ホテル_ハット・ウォールデン- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...13*14-3-25
更新- Lucy自由詩11*14-3-24
泥まみれの天使- ichirou自由詩8*14-3-24
紡ぐ- 梅昆布茶自由詩1714-3-24

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