すべてのおすすめ
塩水をときおり吐いてみたりする夜に閉じてる眼は二枚貝

塩辛いこの世を生きて行く{ルビ眼=まなこ}せめてゴーグル装着させて

全力で見てくる犬の眼ぢからはやさしく射抜くチョコレート製

目 ....
叱られた痕を想えず一人居の宇宙で祖父はほほ笑んでいる


夢ばかり追い過ぎて消えたいくつもの夜想う時さやかな吐息


オリオンは故人を恋う夜ひたすらに心静まるかたちしている
{ルビ夕星=ゆうずつ}のけなげも知らず東京の空に物言うよそ者を撃つ


片道の切符求めて上野からママにスマホを観ている桜樹


災害時かならず守る{ルビ父母=ちちはは}の若い一枚みじめな矜 ....
ストーブとほどよい距離を保てずに暖めてなお求めて焼かれ

孤独から言葉は生まれ孤独へと人を導く罠を仕掛ける

ダイエット全裸写した姿見をみつめ己の嘘に向き合う

雪の日に立ち食いそばで ....
ずいぶんと良くなってきた肋骨の骨折り損と笑えるほどに


あたらしいメール友達さびしそう返信探すわたしもさびしい


会いたいとも思ってるけどと口ごもるメールが届く 真実の声


か ....
なめると息がすこし透き通るのが夏なら冬はなんなのだろう。きみの肌、しろくて少し怖かった。わたしたちのセックスは不定形、終わることをわかっていながら望むことは、わかってて驚くドッキリみたい。ねえ起きて。 .... ほしいものなんにもないの 軽いなと言われて笑ってしまったりする

大勢の中で二足で立っていてえらいわたしは。 ここどこですか。

なんにもいらないそれは苦しいおもっているだけでみずのな ....
日没を{ルビ悟=し}る港町の夕市とうその記憶のなかの小母さん


真夜にも止むことのない港町夕焼け市場の冬の日の雪


完璧に息絶えてないお魚のしょっぱいなみだも瓶詰として


暮れ ....
希望とか夢とか未来に手を振って冬の茜にいま身投げする


絶望の終着駅の冬の夜の銀河のほとりをさらに素足で


平熱をほしがる骨と取り引きし身元不明の駒を進める


靴を履く理由をつ ....
 という回文を考えた まだ誰にも負けていない


後輩がおっきな賞をとってから宙ぶらりんの命のキャップ


「夏よりはいいよ」とめんどくさそうにサドルの雪を追い払ってる


あな ....
夕方にカレーの匂いをもらすほどボロい家屋に棲んでいたよね


キャラメルの紙の折り目の白ずんだところを銀河Aとしてみる


吐く息が重なるだけで君の顔ぼやけてた 厳冬の壁ドン


み ....
星さえも見えない夜の底にいてお願いシリウス僕を照らして

暗闇に瞳をこらせば見えて来るきらきら光る僕だけの{ルビ星=スター}

流れ星どうかお願いここへ来て君のしっぽに手が届くように

君 ....
青いってくちにして街は海になる花びら泳ぐ彼方の岸を


まぶた濡らす緑雨は君に降りやまず海の果てに飛ぶ鳥を探す日


永遠に待ちぼうけです目を閉じて探して君の赤い夕焼け


いくたび ....
さよならを告げた記憶はないけれど自転車はもう錆びついていた

お返事を書くか書かぬか迷ってるヤギはいくぶんヒツジに似てる

降り注ぐ光のすべてうけとめるここはあまりに硝子張りです

みなぞ ....
オリオンは輝くための動力と視線に入る神聖なる光 渚 もしもこえがなくなったならこえの代わりがもらえることを

あなたは外付けの倫理 ぼくたちの溺れるすべてをただしさとする

だめになるためにするべき100のことしても たぶん いいよ は ....
理由なら)やわらかにますはにかみにはにかみかえすしかできません

絡まれて絡まるコード差し込んで音楽がなりまた絡まれて

ねえ聞いて、お隣さんが言ってたの、柔らかく刺す春は過去だって

 ....
とりあえずはじめましてを向けてみる どこかで会った気がするけれど


角度のある君のおはようございます 僕も負けじと角度をつける


海の果て遠い国からこんにちは 僕は不自由な日本語です
 ....
局所的豪雨/ラブソング その間にある人知を超えた音階

ふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあーれ

想像上のどんなにきれいなけものよりあなたに噛み付かれたい  ....
梨ぶどう次の主役は柿となり客がまあよく喰うやつで

天高く馬肥ゆる秋の端 超えられないでいる私のライン

のぎへんをそのへんにほっぽらかしてh[k]iがつけば赤く爆ぜる季節

実るほど頭を ....
誰とでも出会えるわけでないこの世タンポポの綿毛風はどこから


石ころを何とはなしに蹴ってみる蹴られるがままのきみは星屑
優雅なるおのが自虐の洗礼に母性あなたは鏡のごとく

聖典を真夜にひらけば一本のわが少年の髪ユダにありき

さようなら僕のジュラ紀よ骨格の恐竜だけが透明だった

一本の濃きまみどりの樹と生れ ....
どうしても選べないみどりいろの服着ている彼女どこか優って


雨の夜あしたを想う想い過ぎまたキッチンで珈琲点てる


部屋のなかまで連れてきてる自転車は世界で一つの自転車だから


 ....
約束と手帳の枠をはみだした歩み孤独の文字は不揃い


千鳥足で本をかすめて籠る部屋 百五ページの夜に呑まれる


右側を愛し左側を憎む鋏いつもの切れ味はなく


吐瀉物の薫り ....
   不機嫌なジャングルジムに傘さして水たまりにジャンプする夏


   たしかです不確かなのはたしかです雨粒ほどにたしかなのです


   雨粒をあつめて海をつくり ....
ため息で曇るガラスの向こう側あなたの傘を持って待つ人 手を冷やしそれぞれ作った雪だるま溶けて一つになるのも愛し


風邪引いておでことおでこをくっつけるついでにつけた唇の熱


髪の毛をグシャグシャ撫でる春一番荒くて優しいアナタに似てる
 ....
    あのひとの吐息はいつも菫です溶けゆく雪の儚さうつし


    この想い雪花に告げて溶けてゆく好きでした、あぁ好きです今も


    せつなさを櫛で梳かして目をふ ....
この世から卒業してく友人におめでとう言い通夜の寿司喰う ただ在ってたたずむだけの石っころ風が過ぎてく君の向こうへ


部屋の灯を暗くしてから角砂糖ひとつを澄んだ水に沈める


生き方をそらみたことかと言う人の名前は全部どぶで泳がす


蝋 ....
小林螢太さんの短歌おすすめリスト(45)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まな子- そらの珊 ...短歌8*17-2-17
「余情」_三首_2017.02.06- もっぷ短歌417-2-7
「蒼い旗」_五首_2017.02.06- もっぷ短歌317-2-6
速読- 深水遊脚短歌1*17-1-24
「人間だもの」_五首_2017.01.17- もっぷ短歌3*17-1-17
にゃーんぱら- 初谷むい短歌717-1-11
- 初谷むい短歌516-12-29
「港町夕焼け市場」_一〇首_2016.12.21,_27- もっぷ短歌416-12-27
かおるのおと_2016.12.20(~21)_五首- もっぷ短歌216-12-20
私勝ちましたわ- ピッピ短歌4*16-12-6
光る惑星プロジェクト- さわ田マ ...短歌1116-12-2
空いっぱいの星を巡って- 未有花短歌8*16-12-1
飛ぶ鳥を探す日- 石瀬琳々短歌14*16-11-21
さよなら、自転車- そらの珊 ...短歌11*16-11-14
オリオン座- minomi短歌3*16-11-12
0℃- 初谷むい短歌316-11-10
からみかる(十首連作)- はて短歌4*16-11-4
挨拶- 水城歩短歌516-10-31
局所的豪雨/ラブソング- 初谷むい短歌616-10-29
もっと近くに/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...短歌3*16-10-21
路傍二首_2016.10.19- もっぷ短歌416-10-19
空は見ている- 白島真短歌5*16-9-28
かおるのおと_(五首)- もっぷ短歌516-9-25
痙攣- 深水遊脚短歌3*16-9-21
青の夏- 石田とわ短歌11*14-8-14
ため息で曇るガラスの向こう側あなたの傘を持って待つ人- 北大路京 ...短歌414-3-29
つぼみ、開花_、そして「○○○○」- 時子短歌4*14-3-28
雪どけ- 石田とわ短歌11*14-3-5
この世から卒業してく友人におめでとう言い通夜の寿司喰う- 北大路京 ...短歌914-3-4
二月十日月曜日未明_(即興五首)- もっぷ短歌4*14-2-10

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