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今日は寝坊をしてしまい。
ヒゲは剃り残しがある。
顔には満面の笑み
優しさをポケットに入れて

人に頼まれれば
何でも受けて
人に相談があると言えば
何でも黙って聞く

やさしさは ....
人々は 互いの浅瀬に足を浸して

塩の水を汲み取っている

此処では誰もが 孤高で

ありながら共存している

互いの森で 迷いながら



不意に君は森を抜けて 一面の草地に ....
みんな頭の上に
金魚鉢を持っていて
歩けば中の水が

ちゃぷんちゃぷん
揺れている

ときどき
金魚が入っている人がいると
みんなが振り返る

水が濁って
少ない人がいた時は
 ....
再会と別れが出会う街で

すれちがう人は他人ではなかった

魂が抜けたように

それでも旗をふり続ける

工事現場の機械人形

それもたまにはいいけれど

縮んだ雪だるまになど ....
誰もがやり直せることを

その情熱の持続を

誰もがひとりではないことを

奇跡を引き寄せるからくりを

その情熱の持続を

ぼくは証明したいのかも知れない


雨が降る青い ....
かつて
じくじくと赤みを晒して
生々しくも痛々しく負った傷が
見事なまでに肉に覆われて
今は消えた

永劫
治ることなどないと思っていたけれど
その確信すら消えて流れた

そうして ....
ころころ転がる
ボールのような毎日を
思うように転がせなくて

焦ってしまったり
怒ってしまったり

ぶつけて傷ついたり
気が抜けて凹んだり

それでもまた
弾みをつけて出かける ....
朝は晴れ晴れと
色とりどりのアヤメの中歩く
季節六月、紫陽花の花

朝は晴れ晴れと
君を見てアヤメの中歩く
季節六月、紫陽花の花

言葉を交わす余裕なく
六月晴れ渡る梅雨入り前
紫 ....
午後
カーテンのすきまから
迷いこんできた空想がひらひらと漂う
うまく捕まえることができずに
言葉にならないので
そのままにした

きっと
そのままの方が良いのだと
勝手な理由を知る ....
海面を泳ぐ光の青を捕まえようとして手を伸ばしてみる
伸ばしても
伸ばしても
届かない両手をばたつかせて
それでも懸命にもがく君の
溺れそうな
沈みそうな平泳ぎが僕は好きなのさ

夏はもう、
すぐ ....
 *
暮れ急ぐ空の半分は明日の為のもので
残りの半分が今日と昨日に残した物を映しているのだと、
お互いに主張して譲らない青と赤が、譲り合い一つに溶け合ったなら紫色を生むのだと、天の切れ間には黄昏 ....
灯が川を流れてゆく

灯はたましいだ

青い川を流れてゆく


悲しみが胸や鼻をつまらせる

あなたをコピーする

それをたましいに貼り付ける

あなたが見つめている

 ....
建物と人が

梅雨明けのひかりを

跳ね返しては吸っていた

夏が影を濃くしてゆく

命の闇と宇宙の静けさを

反語のように振りかざして

風が首を撫でている

夏服の透き ....
見知らぬ地方で
街路樹の道を歩いていた
誰かが私を見ているような気がして
後ろを振り向いたが
誰もいない

南国特有の強い日差しが
こんもりと茂った
緑の街路樹たちを照りつけていた
 ....
解放された自由などいらない
解放されない
繋がれた
なにかがほしい

雨が
一粒であって
降れる場所を知らないように
水面にとける
ささやかな波紋でありたい

わたしに
あなた ....
そして魚は夢を見た
パラソルをさして
弁当を食べてはまた泳いだ
浜辺に差す太陽は快晴
海を泳いでいく私
毎日

ただ毎日

息を切らしながら

汗を流しながら

ひたすらに働き

心を

魂をすり減らしては

真夜中の扉の前で

いつも立ち止まろうとする

だけど
 ....
例によって煩う空間

屋上から堕ちる君の手を掴む

この糞熱い時に

体と体を密着させるなんて

キチガチだろうと答えを出した

喉が痛い苦しく悲鳴をあげるよ

叫び声は神にも ....
なにも感じないでいられたら



雨の匂いに



こんなにも胸を痛めなくても済んだのに



なのに降り続ける雨は



遠ざかる傘の記憶を 小さく落として
 ....
恋はゲームではない
真剣だ
のるかそるか
早い者勝ち。
負けた者には、
遊んでいる時間はない

慌てないでじっくり攻めて
愛は育むもの
時間をかけないと
成立しない

共に知っ ....
いつからかその身体は凍えてしまっていて
今まで僕が得意としてきたやり方ではどうにもならなくなっていたんだ
時間が奪った熱量が圧倒的だったってこと
それを思い知らされて途方に暮れていた
 ....
かたく凍った夢を砕いて
画用紙に宇宙を描いて暴れだす
果てのない星々の海は瞬き、
チビけた鉛筆が一本
煌く銀河を縦横無断に奔る


つめたく凍った言葉を融かして
原稿用紙に文字を紡いで ....
6月25日 0:17am

パパとママが罵りあう声が床を転がってる。


なんで朝まで帰ってこないの、からはじまって
どんどん醜くなる言葉たち。やがて高周波に達する。

悲鳴は床にたた ....
透けたそこから見える
青い光が好きだ

くじ引きみたいな駆け引きよりも
青い光が好きだ

夕暮れとカレーのにおいよりも
青い光のが好きだ

キミはいつも青く光っている
だからボ ....
The lie of 100 defended me.

The world of the truth cruelly hardened by the lie at time is warm.  ....
わたしは

     待っているのです

   朝がたに
     たんぽぽが咲いているでしょう

わたしは

     聞いていたいのです

   橋の向こうから
    ....
壮麗な楽の音と雑踏の期待
たった一つがために交差する
潮風のとりつく喧騒に
独立記念日の夜を迎える

高らかに、いわえ
いわえ、高らかに

確かめ数を増してきた歴史の顛末をあかし
 ....
なぁ、オカア

子どもの頃から口癖みたいに
女の子はこれくらいできなあかん言うて
台所に立たせてたやろ
うちはあれがすごい嫌いで
何だかんだと理由をつけては逃げ出して
そういえばお弁当一 ....
古き良き時代
いじめのない
僕は平気
モンブランのように甘い

ミナシゴハッチ
お兄ちゃんは
証券マン
妻子持ち

愛に餓えている
人に好かれる
人と話すのは疲れる
気を使っ ....
 *
昼に停まった季節の便りは
いつぞやの名残を含んだセピア色の背景に、日向に生まれ落ちたパステルの淡い配色と、幼子の視線のラフなスケッチとなって
単色に描かれていた風景画を小さな額縁の中から取 ....
オリーヴさんの自由詩おすすめリスト(529)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ころころと- 未完自由詩5*09-6-29
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「コップ一杯の宇宙」- ベンジャ ...自由詩8*09-6-29
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見知らぬ地方にて- ばんざわ ...自由詩7*09-6-28
『モノクローム』- あおい満 ...自由詩6*09-6-28
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なぁ、オカア- あ。自由詩14*09-6-25
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迷宮組曲/第2楽章/昼下がり- 遊佐自由詩10*09-6-25

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