空の
高架下のピアノの下
ストレートの風が駆け上がる
シャツの中を駆け上がる
緑の思い葉が揺れながら海
夢見てる海
ピアノは相変わらず同じ曲しか
トラトトトン タ ....
色とりどりの
小さなラムネみたいな
味だって
悪くない
ほんのり
甘くて
でも
これは
魔法の薬
ちゃんと眠りに
導いてくれる
ラムネみたいに
甘い夢を
見せてくれる
わけではないけれど
あなたの傷を数えてあげる
いつ傷つけられた
どこで傷つけられた
誰に傷つけられた
僕も同じだから
なんとなくわかるよ
でも
明日の朝日を見てごらん
美しい
輝く光が
....
僕の肩の小さな傷口から
じわじわ痛みがひろがってきます
いつついたのか
どうしてついたのか
君を失ってからのような気がします
君が側にいるのが
当たり前だと思っていた
....
とおくで声を聞いた、
少しだけ厚い雲の下
足を止めその先を探す
*
意味なんてなかった
ただ身体が伝えようと
やわらかな 部分に
{引用=ずっとずっと、とおくにいる ....
風の便り
空中の花見
二つの綿雲
手を振る君
スネアの音
速いロール
テントンテンと
ティンパニーの音
緊張の毎日
幸せの毎日
達者な弁論
あきない話
わたしのいつも見ている景色です
ありきたりです
でも、たまに
はっとして
おもわずカメラで収めたくなります
記憶に留めるだけの時もありますが
後に悔いてしまいます
焦ってカメラを構えても ....
それで結局君は何を相談したいの?
それで結局僕に何て言ってほしいの?
優しく言うなら
君の思った通りやればいい
厳しく言うなら
君は悩んでなんかいない
考え込んでいる自分を見てもら ....
私の中に
巣喰うもの
恐怖を煽って
私の体を
支配しようとする
私の首と
私の心臓を
つかんだまま
離さない
指先から
消えていく
私という存在
呪縛
今も消えない
ぼくときみは違うから
同じものにはなれません
でも
同じくらい価値のある
別のものにはなれるはず
ホンモノは強い
ホンモノは負けない
ホンモノは泣かない
ホンモノは格好良い
ホンモノは偉い
ホンモノは正しい
ホンモノは何でもできる
ホンモノは何してもいい
....
(1日目)
身欠きニシンの煮付け
餃子のスープ
ヤッコ豆腐
ほうれん草のお浸し
(2日目)
酢だこ
ソーセージ
かき玉汁
納豆
(3日目)
サバの味噌煮 ....
光は緑に柔らかく
街道には
緑風が吹いている
五月の光は風なのか?
さくら散る幻の芥
街道には
柑橘系の白い香り
この国は違えたのか?
光は緑に ....
山でもない 谷でもない
山の麓の沼で溺れていた
あの山の頂上に行く予定なんだと叫びながら
手足をもがいていた
蛙はゲラゲラと笑ってた
助けようとしてくれる人たちもいた
その沼は底な ....
上野森 美術館へ 急ぐ路
ロックンローラー 踊る広場で
数学の ロジック並べ 語る人
うんうんと聞く キミの憐れよ
キムラくん もじゃもじゃあたま セットして
ワックス固め ウーピィ ....
今日も
夜の街を
あてもなく彷徨う姿が見えます
ぶっそうです
見下ろしていて
いつもそう思います
負けたくなくても
負けてしまうことはあります
勝ち続けることは
ない ....
春が過ぎ
夏来るらし
冷房ガツン
夏が過ぎ
秋来るらし
太っ腹
秋が過ぎ
冬来るらし
ストーブボンと
冬が過ぎ
春来るらし
朧月
こころの扉、
ひとつづつ
鍵をしめていく
このままでは
あまりにも
辛いから
ひとつづつ
丁寧に
鍵を集めて
けれど
きっとそれは
忘却にもぎ取られ
探すことさ ....
夕星の歌がきこえる
バリトンの愁い
季節はずれの鱗雲
夕方が影をつくる
生成は忘却なんだ
やっと、わかったよ
ぼくは見つけたんだね
手首のそれらは
恰好の題材となったことだろう
吐き気をもよおしながらも
最悪という名の底からすくいとることを
忘れてはいない
口をつぐむしかなかった
振る舞いに不協和音が混じってい ....
{画像=080513015507.jpg}
春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
アルバム一枚聴き終わるほどの時間を
通勤のために毎朝費やしている
青になっても進まない渋滞に
眠気とイライラが化学反応起こしている
社会人として駆け出しだった頃は
携帯電話片手に運転して ....
夕暮れの風
優しく涙をかわかし
傷を癒してくれる
{注紅の葉=くすのきの新芽}
散り始めた うすべに
まぶしい{ルビ緑=あお}
春はいつのまにか来て
いつのまにか去っていた
悲 ....
コーヒーに角砂糖を入れる
ろうそくの赤い光
サイホンの音
半日を振り返る
BGMに癒される
楽しくなる
何も考えない
脱力する
歯を食い縛り
気合を入れる。
午後も頑張るぞ ....
5月というのにこの寒さだ
風邪をこじらせてしまって微熱が出ている
昨日バウハウス展に行った
ドイツワイマールが生んだ芸術は無機質で冷たい
芸術は時代に生まれ、伝統的な技術が加わって新し ....
君を傷つけていた。
僕を呪わない君の声がして
逃げ出したくなって
それでもまだ君が好きで。
逃げられません
嗚呼。
君の優しさが怖かった。
....
七色の翼を持つカナリア
空高く羽ばたき
その歌声は月夜に響くだろう
あなたはカナリア
私は幻の夢を見る
私が恋したのは美しいカナリア
檻の中のカナリア
電話越しに詩を読んだ
母の日みたいと
喜んでくれた。
本当の母には
サゴチのから揚げと
ベーコンとほうれん草の炒め物
カーネーションはと聞いたら
いらないと言う
水墨画を描 ....
ぼくはあの日
獣のような妖精だった
獣のようなことをして
妖精のような目をして
妖精のようなことをして
獣のようなことを考えて
清濁は合わせ呑むものではないよね
もう子供には戻れないのだから
一人目覚める部屋には今日の予感は転がってない
でもだいじょうぶ
もう子供には戻れないのだから
いつもの気だるさといつもの痛み
もう理由を探すことをや ....
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