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「スライディングをして 
 サッカーボールを蹴った 
 ナカムラシュンスケ 

 が映るテレビを見て 
 小さい両手を頬にあて 
 幼い兄と妹は 
 ムンクの顔を並べる  」 

と ....
世の中には支えるひとと
支えられるひとがいる

支えるひとは暗い海に胸元まで浸かり
力の限り支え続け

次々と押し寄せる荒波に揉まれては
やがて力尽き海の藻屑と消える

支え続ければ ....
 
ベランダの浮輪に
バッタがつかまってる
夏、海水浴に
行きそびれて

書記官は窓を開ける
木々の梢の近く
監査請求書が何かの水分で
少し湿っている

白墨の匂いを残して
物 ....
ときどき僕は
「やさしさってどこにあると思う?」って
生徒に聞いてみたりする

僕はにぎりしめた手を胸にあてて
コンコンとノックするようにたたく

生徒は了解したように
「胸のおくにあ ....
明るい空から降る雨を
見ていると
青桐のみどりは
いっそう映える
あまりに明るいので
消えてしまいそうな花の色
五月の柔らかな光の中で
現れては消える面影
あまりに明るいので
まなざ ....
 
遺影のある家に行くと
線香の良い匂いがして
羊羹を一口食べた
奥さんがずっと昔からのように
右手で左手を触っている
側では子どもたちがわたしの名前を知っているので
窓から外を見ると
 ....
ゴミ箱を作ったので
いらないものを捨てた
だけど、ゴミ箱はまだ満足していなかった
仕方がないので
最近、増えすぎて
持ちきれなくなった不安を捨てた
ゴミ箱は少し満足したようだった
その日 ....
安っぽい自販機で
安っぽいコーヒーを飲む
真夜中のロビーは
そこだけ明るい

神様
私はつぶやいてみる

どこにもいないものを
あてにして生きていく

それを誰も否定しない
愛 ....
(1)
まぶたには
海よりもたくさんの
なみだ というものが
満ちては引いて
ときに こぼれます

しあわせな、いちにち
うつむいた、いちにち

わたしは顔をあげて
まるで洗面器 ....
あなたの誕生日はいつだったっけなぁ
と思いながら

刻々とすぎてゆく日々


選ぶべき言葉も選べないまま
大切なもの
いっさいが流れてゆくというのなら

それは、きっと
わたしが ....
{画像=080522023223.jpg}
五月十七日は土曜日でした。
窓から外を見るぼく。
向かい合うアパートの窓に、
立っているぼくの姿が映っている。
身体を揺すり、
ヘッドホンに独り ....
あなたは花が好きなだけだった
大輪の花が咲くポピーと信じていた

それだけだった

けしの花
禁じられた花

大地に根を張るけしの力強さ
足に力を込め手応えを感じながら
何本も何本 ....
山のうえに

太陽がにじんでいた

アメーバのように

ちぎれそうに

ひかりがゆがんでいる


いのちは削るものなのですか

あなたは答えないかわりに

ぼくにそれを見 ....
それはどこか懐かしく

心の柔らかな部分のどこかを占めている

夜明けの藍に包まれて

荘厳なリズムを刻みながら

点滅する金色の光

僕の心の中で

鼓動する信号

ダリ ....
ひとつの優しさ
今日の朝振り向いて
ひとつの喜び
今日の朝テーブルの上にそっと



あたたかな温もりに抱かれるように
背中から朝は訪れた
おはようと
ちいさな声であいさつする ....
吊り皮を枕にした朝
素肌の味を思い描き
定時を目指す


学食を想い
立ち止まってはみたが
正門のサイズが合わない
すれ違った後輩が
陽ざしに目を細め
素肌をにじませようと
侵入 ....
夜のドレープに裂け目が入る
夜明けが裾にそっとくちづけると
私はすべてを脱ぎ捨て
一羽の鷹になって飛んでゆく
まとわりつく冷気を翼で切りながら
あなたを求めて飛んでゆく


   私は ....
{引用=ふたりきりでも まだ
さびしいので
ラジオをつけると あなたは
雨音だけで充分だと言った}

愚痴を云わないけれど聞けない
つまらない女ですから
晴れ女でいいねと羨ましが ....
僕達は容易に 
たくさんのものを失ってしまう
取り戻す事のできないものですら

時計はその時を
刻み付けたまま沈黙している
瞼の裏に
残響だけを刻み付けて

無くなってしまったものを ....
下を向いて歩いていたら
五月がおちていた

かたちというほどのかたちもなく
いろというほどのいろもない
けれどなんとなくそれが
五月だということは感じられた

そのままにしておくのもあ ....
人はどこへゆくのだろう
このまま このまま
みえないところまでゆくの、

こころが
ふらふら
さまよって
今日も
きみのもとへはゆけない
悲しみやら
目につけば
水に腕をくぐらせ
滴のきらきらと落ちかがやくさまが
この雨降り以外
かわかし続ける陸のうえ
路の上で

美しくなどないよ
とりあげられたある日は
何 ....
寂しい日には鏡の前でうずくまる
そこには彼が必ずいるから

やあ
僕は手をあげる
彼は黙ったまま手をあげる
彼は何も語らない
ただ
僕の言葉をぱくぱくと飲み込む
彼の糧は僕の言葉なの ....
雑居ビルの中にある小さなライブハウス
彼女が鍵盤に指先を下ろした瞬間
スタインウェイは真っ直ぐに彼女を見つめた


たたみかけるような熱い音の重なり
スタインウェイと彼女の間には
透き間 ....
氷の中でも
トビムシと藻は
生きている。
春を諦めない。

熱には弱いが
寒さに強い
氷でも光は通す
氷でも溶ける。

夢を諦めずに
今日も生きる
命を大切に
生きている。
 ....
 
夏至、直射する日光の中
未熟な暴力によって踏み潰された草花と
心音だけのその小さな弔い
駐屯していた一個連隊は
原種農場を右に見て南へ進み始める
わたしは網膜に委任状を殴り書きする
 ....
好きとか嫌いとか
そのような感情と同じ速度で
五月の空はわたしのこころを蝕んでゆく

そして陽射しに揺れる葉桜が
散り行く先など知る縁も無いように
他者への憎しみを
こころの襞奥に抱え込 ....
わたしはたぶんかなり疲れていて
これ以上1ミリグラムだって溶けない
飽和寸前の塩水のようにぎりぎりで

でも

疲れているのは心なんかじゃなく
塩辛いのは涙のせいなんかじゃなく
あくま ....
女の子達に追われる友達
第二ボタンを頂戴と言われる。
握手してください。
あの先輩の彼氏ですよね。

根掘り葉掘り聞かれる
チョコは山のよう
手紙は束になって
下駄箱に入っている。
 ....
空白のページに
跡をつけたのは私

全体の四分の一にも満たない
まだ短いストーリー

ベストセラーになんかなりっこない
本屋の端の方で埃をかぶっている

ちょっと悲惨なストーリー
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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