鼓動する信号
ジム・プリマス

それはどこか懐かしく

心の柔らかな部分のどこかを占めている

夜明けの藍に包まれて

荘厳なリズムを刻みながら

点滅する金色の光

僕の心の中で

鼓動する信号

ダリが描いた

溶け出した時間たちが

緩やかに螺旋の旋律を奏でる

懐かしい想いに綾どられ

僕はそこに留まりたいと願う

しかし虚ろに流れてゆく現実に蝕まれて

なかなか思い通りにはならない

でも触れていたい

僕の中の

心の柔らかな部分のどこかを占めている

鼓動する信号


(ポエニーク 即興ゴルコンダ投稿)



自由詩 鼓動する信号 Copyright ジム・プリマス 2008-05-21 21:00:56
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