すべてのおすすめ
{画像=080523225735.jpg}

大丈夫?
そう言って母はいつも
額に手をやった
そう言えば額の熱は
手で繋がっている


39度の熱を出した
娘の額は汗ばんで
手を ....
朝が月を殺す頃

その細い首をきゅっと絞めあげて

太陽がごうんごうんと鳴りはじめ

白い光は
精液みたいにとろりと落ちて


ぼくは生まれてこなければよかった、
と思うのです
 ....
エアコンも無い部屋の中
脱力するだけの二つのからだ
魂が生まれた場所へ行こう
それは過去に属するものなのか
それとも未来への道しるべ

人間らしさという言葉
権力のうねりの中で人 ....
実験的に無駄を省いたら
風も 木も 波も 空も 木霊も
みんな みんな 同じリズムで
繰り返している

少しずつズレていくのは
それが少しだけ違う音になって
だんだん 少しずつ変っていく ....
誰も気付いていない
扁平な空と屋根の間に
ブランコがある
そこには
飛行機で行けないが
羽根をばたつかせても
到底届く高さではなく
梅雨にぬかるんだ地表と
レーダーに映る雨雲の間に ....
伝えたかったよ


雨の降ったあとのしとしとした空気が好きなこと

くるくる回る空がどこまでも続いてゆくこと



終わらなければ伝えられた?

今でもいつまでも青い ....
通いなれた
カラオケ喫茶
誰も歌わず
扇風機は回る

ランチは1050円
夜はスナック
カーテンが下り
ミネラルウォーター

かぐわしき
コーヒーの匂い
気分転換
昨日の新聞 ....
 
白地図に雪が降り積もる
数える僕の手は
色のない犬になる
古い電解質の父が
真新しい元素記号を生成している間に
妹は今日はじめて
言葉を書いた
それを言葉だと信じて疑わないので
 ....
わがままな飛行機雲が
あおぞらに
まっすぐ線をひく

ちくしょう
飛行機雲め

あなたと
私との距離に
まっすぐな線
ひきたいけれど

公園の木々
信号
コーヒーハウス
 ....
身体の中で潮騒を飼っている
辞書はそれを焦燥や憂鬱や歓喜などというが
潮騒はそんなにもシュハリ、と
姿を変えるものだろうか。

生まれて初めての始発に乗った。
どうしてだろうかとは考え ....
掴む

あなたをしることは
太陽をつかむよう

刻んだ空の破片を
脇に抱えて
あなたを見つめると
丘の上の鐘の音が七色に飛び散っている

あなたはいつもそこで
わたしはいつもここ ....
静寂なる時
時間はゆっくり過ぎ
涙がホロリ
生きる苦しみ

時間が逆戻り
少年だった頃
毎日遊んでいた
楽しかった。

この頃は
働いてばかりいる
人に
喜んで貰っている。
 ....
風がとてもつよいので
窓をしめて
新聞紙のうえで爪を切る

あれから、
手のひらを丸めるくせがついて
そのくせ伸びるのは
はやくて

パチン、パチンパチ、ン、
的をはずれ
飛び散 ....
{画像=080701003655.jpg}
今日はまた曇天の気持ちが
重たくぼくを暗くする
通りを走り過ぎる自転車の少女も
手を繋いで歩いている老夫婦も
みんな静かな見えない時を歩いている
 ....
            080630




真っ暗な中で
三時間毎に目が醒めて
ぼんやりとする
生き返ったのか
それともまだ眠ったままなのか
活動すべき時は今なのか
それともも ....
そういえば僕は
綺麗な半円を描く虹を見たことが

ない

娘の絵本に描かれた
空に架かる橋なんて
どこにあるのだろう

あるいは
幼かった頃に
(例えば両親の故郷で)
見たこと ....
こころの闇

なんてものには興味がない

なぜ殺されるのか、

その理由がはっきりしている世界の

僕らはもはや住人ではない

あしたはきょうよりも

ちょっとはマシな世界なの ....
握り締めたのは 
あの日の青
解いたのは
いつかの夕焼け

ねぇ 
時さえ許せば
気の遠くなるあの日まで
歩いてだって行ける

朝が来て 
夜が来る
不変の真実ばかりを
抱き ....
 
 
 
イヤホン越しに響くのは
甲高い声で嘆く地球
 
 
右向きゃ赤色
左向きゃ灰色
 
 
何気ない顔で
暗闇は、そっと
肩を叩く
 
 
 
 
アナタ( ....
あどけない幸せに手を差し伸べても
まだすべて捨てられると思っていた。

零れだすものは、すべていらなかったから。
だからなんにでもなれると思った。

この道はどこまでも続くから
僕もどこ ....
ノートに書いた文字が
はしから消えてゆくのと
あなたは不思議そうに
ペンを見つめていました

言葉がかわいそうだから
もうこれ以上は言わないのと
あなたはすっかり黙って
消えた文字を追 ....
明日は一日、月立つ日
時の流れと一年を
月の姿で数えていた頃
細い三日月新月が
空に立つのが一日だった

白夜が続く北極も
夏至を先日迎えたばかり
白夜の空への夜の戻りを
るりが立つ ....
君はその銀色のハサミで
何もかも容赦なく
切り抜いてしまう

また空がひとつ足りないと
カモメが嘆く
君のスカートに
貼りつけられた一片の空

今日も次々と
その鋭く冷たいハサミで ....
チリチリ、
チリチリ、
私ヲ通ッテイッタモノ、


出掛ケニ魔除ケノ鈴ヲツケ、
帰レバオ清メノ塩ヲ撒キ、
ソンナ日々ガしばらくハ
続イテ


チリチリ、
チリチリ、
遠ザカル ....
紫陽花が雨に震えている
市街の外れ 朽ちた街灯の列
仄暗い午後を導いて
古い測候所の庇から
傘の中のあなたを観ている
声は囁き 雨に溶け込んで
曇天の高いところでは
衛星たちの最期
尾 ....
(1)

あなたにはじめて出逢ったのは
この廃屋が未だ駅舎として機能していた頃のこと
夏草の浸食に怯える赤錆びた鉄路と
剥がれかけた青森ねぶた祭りのポスターが一枚

この駅を訪れるひとと ....
地上が息苦しくなってきたので
えら呼吸に切り替えて川に潜る
存分に泳ぎ回る
懐かしい開放感に浸っていると
おなかが空いてくる
視界に入ってきた獲物に喰らいつく
と同時に上へ上へと引き上げら ....
二年ぶりの胸は

耳たぶのようだった

巨大化した耳たぶ

快楽の跳ね返りのない


むかし助手席から

蹴りだされたおんなは

蕎麦屋で落ち合ったあと

部屋に誘ってき ....
酩酊の夜道で仰ぐ空の 
遥かに滲むあの星宛に 
一篇の{ルビ詩=うた}を僕は綴ろう 


( ruru ri lala
  lala ri ruru ) 


いつか星になった日  ....
蓮の葉ベットの上 雨水が風に合わせコロコロ遊んでる

水玉が転がる やわらかさで 落ちる闇の雫 揺れる花

心情も背景もモノクロで 
理屈ばかり浮かんでる

疲労の蓄積に心も肩も背中も凝 ....
norifさんの自由詩おすすめリスト(995)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
額に手は繋がっている- beebee自由詩2508-7-5
似た光- わら自由詩21*08-7-5
熱暴走- 七尾きよ ...自由詩1*08-7-5
ミニマル- 西日 茜自由詩16*08-7-4
空中ブランコ- 銀猫自由詩14*08-7-4
ブルー・スプリング- 春日自由詩408-7-4
カフェバー- ペポパン ...自由詩7*08-7-3
化学- たもつ自由詩1008-7-3
夏の直線- umineko自由詩10*08-7-3
潮騒が撃つ- Rin.自由詩36*08-7-3
掴む- 乱太郎自由詩26*08-7-2
うたたね- ペポパン ...自由詩7*08-7-2
風がつよい日- 石畑由紀 ...自由詩6*08-7-2
曇天の午後_/_いつものイタリアンレストランで- beebee自由詩808-7-1
三時間後- あおば自由詩7*08-7-1
- kauz ...自由詩4*08-6-30
なぜ生きるのか- 吉岡ペペ ...自由詩208-6-30
飴色のすたるじゐ- 三上あず自由詩9*08-6-30
地球と人間- キルケ自由詩1*08-6-30
ふぞろいな葬列- 水島芳野自由詩7*08-6-30
「満たされたいと思うとき」- ベンジャ ...自由詩6*08-6-30
るりら、るりたち- 小池房枝自由詩5*08-6-30
切れ端- かいぶつ自由詩208-6-30
創書日和【扉】sound- 大村 浩 ...自由詩15*08-6-30
終末の過ごし方- 及川三貴自由詩508-6-30
無人駅のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*08-6-29
逃れられない- ここ自由詩508-6-29
耳たぶ- 吉岡ペペ ...自由詩308-6-29
星の言葉- 服部 剛自由詩408-6-29
rAindrop- 北大路京 ...自由詩19*08-6-29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34