すべてのおすすめ
きみが聞いていても
聞いていなくても
そんなことなにも関係ない
ぼくに関心があっても
あるいはなくっても
そんなことなにも関係がない


ぼくはきみに話をする
いつわりの純粋さや ....
たとえば鉄の味のする夜に
街がプラタナスの樹木にかわってしまうと
ひしゃげたかみひこうきが
ポストに突っ込まれる
それを開いてみると
不在票と書いてあり
ぼくに郵便物があって
差 ....
月の眠る丘に
最低限の荷物を隠して
遠雷が鼓膜を脅かす
暗がる夜に僕たちは
つながりと呼べるものの
一切を断ち切った
淋しくはなかった
悲しくもなかった
た ....
 この星系のどこか
 色でけずったメタンガスにちかいどこか
 バスの墓場がある
 何億台もかさなりあって絶命している
 すすけた錫がキーンと光っている
 純粋だと主張する天頂方向に

 ....
無限小と無限大とよばれる番いがちょうちょを啄ばんでいる
雨上がりはまだ地平のむこうにひそんでいる
くちばしにこびりついた燐粉が死んでしまった!を水煙で香るが
雨だれの音楽葬でさようならする
 ....
みずから
無数の眠りと共に飲み込まれ
問われないおんなの言葉は
眼を閉じながら
日没よりも静かに
日没よりも永く
海底の無色へ沈みます


ああ、もう間に合わない、
皮 ....
くちばしのみだらな小鳥を二羽絞殺する黄砂にまみれた二月の昼下がり、人差指にまとわりついた赤インクのような小さなドット、嘘みたいな薄情な赤、だけど寸前の生命の確かな終り…なめて綺麗に .... 世界に追いつけないでいるわたしに、椅子が用意され
明日という不在について語れと言う
目を閉じたときにだけ、
かつて捨ててきた言葉たちが 戻ってくる



根を、そこここに生やしては 日々 ....
白梅も微睡む夜明けに
あなたしか呼ばない呼びかたの、
わたしの名前が
幾度も鼓膜を揺さぶる

それは
何処か黄昏色を、
かなしみの予感を引き寄せるようで
嗚咽が止まらず
あなた、との ....
 
妻が百円ショップで
ナンパされた

正直いうと
僕もしたことがある
百円ショップで
ナンパを

妻がいないところで
その男は
どうしてどんな気持ちで
ナンパなんてことを
 ....
くだらないこと考えてないでアタシのここにくちづけしなさい、いっときだけなら愛よりも素晴らしい夢を見ることが出来るわよ
アンタみたいな迷える子羊を戒律からラクにしてあげるのがアタシの役目
今 ....
火に呼ばれ
膝に呼ばれ
地にしゃがみこむ空から
したたり落ちる血に呼ばれ


前触れもなく終わり はじまる
何も持たない一日の音
傷は風に近くひろがり
傷は轟き傷はひ ....
バスルームの隅に腰を下ろして、お前は世界が滅びる夢を見てる、古びた壁のタイルの亀裂からはみ出た小さな甲虫が眼を潰された預言者のように出口を探している…開ききらない錆びた窓か .... 水晶が騒ぐような
本当の冬の光
クィーンメリーが跳ね返す朝
トーストの上のシロップ

音楽が消えた劇場のような、ただ空間する日常
ドニ・ラヴァンが手のひらを撃ち抜くシーンを
目の ....
地殻の下で芽を出した植物の憤りなんてものがお前たちに想像できるかい、ただひたすらな気持ちこそが薄暗い心を地上へいざなう、なんて、本気で信じているわけじゃないんだろ?キラキラが降 .... 今年も背中を見せる
あなたの上着の裾を つまんでみる
皆 走っているからね
この子とふたり 取り残されているみたいでね
寂しくってね

私の指の小さなダイヤモンドが
電飾と歌を歌っている ....
すべてが優しい歌のようで
すべてが明るいあこがれで
おまえらはまるで夢のようだ
洗おうともしない穢れに蓋をして白く塗り潰す


街中の繁華街の
何か ....
頸動脈に錆びたナイフ、生を絞めつける死の模倣、こそげとった表層の肉片を、友人たちよ、おまえに分けてやろうか、早い睡魔、求める者の先端すら叶わぬほどに、細胞を覆い隠す睡魔、指 .... 何処に居るかなんてもういい、誰と居るかなんて
いちいち説明しなくてもいいのさ
居てくれればそれでいい、君が君として
どこかで生きていてくれれば
守らなくちゃいけないものだから約束と呼ぶ ....
とてもしなやかに
折れ曲がる森があったので
そうではない多くの部分は昼と呼ぶことにしていた
迷い込めない、かくれられない、だからみんな怯えて
おびえるべきであって


きみが ....
君はミルクを温めていた
空白の時間を縫うように
冷えたキッチンをほんの少し
人の心に近づけようとするみたいに

昨日(一昨日かもしれない)、タクシーを盗ん ....
「詩人不在証明」

不在を、証明せよ、と、書き殴られた、黒板、放課後、幾つめかの、チャイム、掃除用具入れの、造形美、誰もいない、教室の、大気。


足元から伸びる影を追いかける、ような、 ....
  捨てられた魂は堕ちてゆく
  やさしく冷えた
  雪の中に輝きながら
  魂は堕ちてゆく
  雪の中に輝きながら


手のひらに
髪の毛に
コートの上に
鞄の上に
舞い落ちる ....
仄暗いアーケードは、まだ15:20。

明けない夜ですが何か? に負けじと、

平静を装った鼓動で、ペースで、歩き続ける。


どうもこんにちは。

スマイルすら買えないところから来 ....
 かんけいが深くなるたびに
 こわれていく音がしました
 それはそれは痛かった
 私はかんかくなんて、わすれてしまうけれど
 ちいさな目がはれいて そっと気づいた

 泣い ....
お前は
晴れた空のもとに居た
晴れた空のもとに居て
果てしなく涙を流していた
生きてることが嬉しい、馬鹿みたいだけど
お前は言葉を詰まらせながらそうつぶやいた
神の不在を信 ....
 
故郷での暮らしは
けっして貧しいものではなかった

手に入るものは手に入り
手に入らないものは手に入らない
ただそれだけだった

小さな都会で暮らして
もう二十年になるけれど
 ....
固く握りしめた
拳をぶつけあうような
ギラギラした発芽だった
街をなぎ倒すような
雨が降り続く深夜
裏口からもぐりこんだ
潰れた小さなブティックのフィッティング・ルームで
言 ....
分裂を繰り返し損ねて畸形でくたばりかけた細胞がどうしようもない呪詛を吐きながら加重する真夜中の少し前、廊下に落とした昨日の、未消化のフレーズたち、ぶくぶくと粘度の高い泡を吐き出 .... キッチンに立つ
あなたの姿
トントン
包丁が野菜を切る
まな板の音が
デクレッシェンド
わたしは心地よく
耳をそばだてる
ジュー
炒める音は
カレーの子守唄で
眠りにつく
好き ....
エスカルラータさんの自由詩おすすめリスト(318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そんなことはなにも問題にするべきことじゃない- ホロウ・ ...自由詩5*10-2-28
かみのひこうき- コーリャ自由詩1110-2-27
遠雷- ホロウ・ ...自由詩5*09-10-3
バスの墓場- コーリャ自由詩19*09-3-28
雨をスケッチする- コーリャ自由詩7*09-3-21
完璧な涙- A道化自由詩609-2-10
殺しに到る感情のラインβ- ホロウ・ ...自由詩2*09-2-8
未完の、ソネット_「春」- 望月 ゆ ...自由詩23*09-2-4
美しいひと- 銀猫自由詩29*09-1-28
女類- 小川 葉自由詩2*09-1-25
薄汚れた、だけど素敵な- ホロウ・ ...自由詩4*09-1-22
熱と背- 木立 悟自由詩209-1-19
REBET- ホロウ・ ...自由詩3*09-1-15
受光- ホロウ・ ...自由詩5*09-1-13
誕生はまだか、誕生を知っているか、誕生を、誕生のことを- ホロウ・ ...自由詩2*09-1-5
12月- たちばな ...自由詩21*08-12-9
定置漂流- ホロウ・ ...自由詩6*08-11-29
いくつもの種類の赤- ホロウ・ ...自由詩1*08-11-18
その時こそ僕はハローって言う- ホロウ・ ...自由詩2*08-11-16
白昼夢- しもつき ...自由詩30+*08-11-14
甘く温かいミルク- ホロウ・ ...自由詩5*08-11-10
「詩人不在証明」- rabbitfighte ...自由詩14*08-11-6
冷えすぎた夜明け_第二部- 北村 守 ...自由詩4*08-11-3
飛田新地- 猫道自由詩9*08-11-3
プラズマ- みお自由詩2*08-11-2
Sunny_Day- ホロウ・ ...自由詩2*08-11-1
手のひら- 小川 葉自由詩708-10-29
火傷- ホロウ・ ...自由詩4*08-10-24
受胎告知- ホロウ・ ...自由詩3*08-10-13
翌朝のカレー- かんな自由詩6*08-10-10

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