すべてのおすすめ
斜めの鏡に映る逢魔
草が双葉へ渡す花
解体される建物が
料理のように匂いはじめる


小さく鳴る水藻
かわいては沈み
ふたたび浮かび
壁と影を繰りかえし濡らす
 ....
棄てられた緑や白を
熱はわたる
ゆうるりと巡り
夜をつくる


川の
ひとつの波が逆らい
二層で居る
午後の空を
燃した磁石


冬と陽のあいだ
蒼 ....
火に呼ばれ
膝に呼ばれ
地にしゃがみこむ空から
したたり落ちる血に呼ばれ


前触れもなく終わり はじまる
何も持たない一日の音
傷は風に近くひろがり
傷は轟き傷はひ ....
かすかな明かり
すぎる意志なく
すぎゆくもの


岩に記す波
幾重にも
風を模して


泉には窓が沈む
塹壕と青空
水の呼び名が飛び交う


空の怒号 ....
うろこの陽すべてをすべて指し示す声がきこえる声がきこえる



かがやきよ窓くだき割るかがやきよかけらに混じる空を数えて



しるべは木しるべはまなこしるべは火かたち ....
無数のまぼろしたち
紙を折り 飛ばし
しずく集め 飲み干す
無数のまぼろしたち
すれちがい かがやき
過ぎ去りつづける


追うものなく 請うものなく
海風は強く午後 ....
過ぎては消え 遅れては鳴り
ふたたび現われ 昇りゆく
水たまりの径
ふいの翳り


まだ水は冷たく
指をまわす
見聞きした風
伝えられずに


陽のはざまに揚まり  ....
布の上の鉛の絵
波に途切れ 文字になる
唱いかけ
波間の火を見
唱いだす


歯車の音がしている
陽の芯からの風にまぎれ
さらに さらに遠去かる


刺さることのな ....
壊れた光を抱き
小さな別れが灯り
足もとに背にまとわりつき
押しのけても押しのけても
指が沈むほどやわらかな
淡くやさしいうたを唱う


ひとつはひとつだと言う
それでも ....
音と音のはざまに積もる景
積もることなく消えてゆく影


夜の雨のむらさきが
朝の雨の金に変わる
そのはざまの 一瞬の銀


ふるえのはじまり
つづくはじまり
はじまりとはじ ....
エスカルラータさんの木立 悟さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
The_End_Of_An_Ear- 木立 悟自由詩612-5-17
夜と花- 木立 悟自由詩411-1-13
熱と背- 木立 悟自由詩209-1-19
仮継(朝)- 木立 悟自由詩2*08-8-6
青と叫び- 木立 悟短歌508-6-23
焦土金緑- 木立 悟自由詩408-4-4
ノート(ひとつ_撓む)- 木立 悟自由詩608-3-13
ひとつ_はじまる- 木立 悟自由詩508-3-6
ひとり_ともしび- 木立 悟自由詩308-3-1
異なるはじまり- 木立 悟自由詩504-3-7

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する