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世界に追いつけないでいるわたしに、椅子が用意され
明日という不在について語れと言う
目を閉じたときにだけ、
かつて捨ててきた言葉たちが 戻ってくる
根を、そこここに生やしては 日々 ....
わたしの棲む場所を流れる川に
水はない
誰かが
橋の上から捨てた言葉を
灰色のさかながついばんでいる
*
夏の暑い日、わたしは
忘れてしまいたい過去の過ちと ....
いくつもの読点で、あなたを区切って
体内へと運ぶ
元のカタチを、思いだすこともできないくらいに
細切れに、咀嚼していく
小指の爪から、過日の砂が落ちて
潮の匂いがした
....
{引用=からだのすべてを耳にしてしまいたい、いっそ}
糸電話から伝わった振動が、
あのひとの声だったと気づいたときには、もう
音もなく、底はふるえない
わたしを塞いでいく夜にも ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる
季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
風船
つばめの急降下にも
動ずることなく
ただよう風に押されて
やがて 点
水面に映る丸い残像
滝
世の中のすべての音を盗みながら
アピールするものは
引力 ....
ずっと前に失った夢を
突然 取り戻したい衝動にかられ
クーデターを起こそうと決めた
今さらだけど かなり本気
鉛筆をくわえて
作戦を練りながら
テレビを付けたら
いつの間にか
....
ただ ただ
あなたが好きでした
好きなだけの恋でした
それすら
あなたを苦しめるというのならば
もう わたしは
かたつむりになって
黙って
ここから去ろう
ゆっくりと
....
春を待っていた
電信柱の脇に
タンポポが顔を出して
庭のハナミズキの枝先に
小さな葉が芽吹き
桜が 今何分咲きだとかって
世間が騒がしくなったり
それでも まだ
春を待 ....
エスカルラータさんの望月 ゆきさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
未完の、ソネット_「春」
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望月 ゆ ...
自由詩
23*
09-2-4
水の空席
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望月 ゆ ...
自由詩
49*
08-5-13
カニバリズム
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望月 ゆ ...
自由詩
43*
08-3-22
朝の、底
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望月 ゆ ...
自由詩
31*
08-2-20
回遊、わたしのなかの、
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望月 ゆ ...
自由詩
58*
07-4-4
夏
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望月 ゆ ...
自由詩
8*
04-5-18
夢でも買いに
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望月 ゆ ...
自由詩
4*
04-4-27
かたつむり
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望月 ゆ ...
自由詩
4*
04-4-17
春が来た
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望月 ゆ ...
自由詩
2*
04-4-1
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