プラズマ
みお





 かんけいが深くなるたびに
 こわれていく音がしました
 それはそれは痛かった
 私はかんかくなんて、わすれてしまうけれど
 ちいさな目がはれいて そっと気づいた

 泣いたんだ、いきものみたいに
 せつなさを知ったんだ、にんげんみたいに


安定したいのはなぜ
あなたたちは
どうして



音が溢れて
形状を変えていくそれらが
にんげんの
男女のようで
うらやましかった


 かんけいが深くなるたびに
 こわれていく音がしました


それはそれは
痛かった


私はいつまでも
空間の中で、ただよっている。
ずきずきと痛むのは
ちいさなからだの
まんなか




自由詩 プラズマ Copyright みお 2008-11-02 11:35:41
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