すべてのおすすめ
うそつきな服を着た少女たちがすべってゆく表通り
中華料理店の裏口の窓に三度高く上がった炎
路面電車の停車音が精神異常者の断末魔の叫びを中和するダイヤグラム
ボサノバ気取ったニュー ....
朽ちた共同住宅の
一室に忍び込んで
凍えながら
急ぎ足の雲を眺めた
夕暮れのせいで
躍起になってるみたいに見えた
どんなことをして大人になった
どんなことをして大人になった? ....
明るいところでいつまでも暮らせない、小さなしるしがなくなれば、ひとは、くらい路地の真ん中でひとり佇むかげになる、ほんのわずか、外界と自分を区分する薄い膜のせいで、聞こえる音が見える世界 ....
膿んだ傷のある腕を
長袖の服で隠して
調子の外れたハミングは
いつでも古いシャンソンをたどって
彼女はマリーと呼ばれていた
マリアンヌみたいなコートを
いつも着ているせ ....
室外機、の
吐き出す蒸気
粘っこい舌で
べろりとやられる
そんなウンザリに
似てる
八月の終わりのこと
ブッとんだヴァイブが欲しくて
歓迎されない扉をくぐる ....
障子越しの陽の光が、やわらかな色味に変わるころになると
あのひとは楽しそうにわたしを呼びつけては
「春を描け」とねだるのでした
わたしはあなたの枕の横に ....
きみが聞いていても
聞いていなくても
そんなことなにも関係ない
ぼくに関心があっても
あるいはなくっても
そんなことなにも関係がない
ぼくはきみに話をする
いつわりの純粋さや ....
月の眠る丘に
最低限の荷物を隠して
遠雷が鼓膜を脅かす
暗がる夜に僕たちは
つながりと呼べるものの
一切を断ち切った
淋しくはなかった
悲しくもなかった
た ....
くちばしのみだらな小鳥を二羽絞殺する黄砂にまみれた二月の昼下がり、人差指にまとわりついた赤インクのような小さなドット、嘘みたいな薄情な赤、だけど寸前の生命の確かな終り…なめて綺麗に ....
くだらないこと考えてないでアタシのここにくちづけしなさい、いっときだけなら愛よりも素晴らしい夢を見ることが出来るわよ
アンタみたいな迷える子羊を戒律からラクにしてあげるのがアタシの役目
今 ....
バスルームの隅に腰を下ろして、お前は世界が滅びる夢を見てる、古びた壁のタイルの亀裂からはみ出た小さな甲虫が眼を潰された預言者のように出口を探している…開ききらない錆びた窓か ....
水晶が騒ぐような
本当の冬の光
クィーンメリーが跳ね返す朝
トーストの上のシロップ
音楽が消えた劇場のような、ただ空間する日常
ドニ・ラヴァンが手のひらを撃ち抜くシーンを
目の ....
地殻の下で芽を出した植物の憤りなんてものがお前たちに想像できるかい、ただひたすらな気持ちこそが薄暗い心を地上へいざなう、なんて、本気で信じているわけじゃないんだろ?キラキラが降 ....
すべてが優しい歌のようで
すべてが明るいあこがれで
おまえらはまるで夢のようだ
洗おうともしない穢れに蓋をして白く塗り潰す
街中の繁華街の
何か ....
頸動脈に錆びたナイフ、生を絞めつける死の模倣、こそげとった表層の肉片を、友人たちよ、おまえに分けてやろうか、早い睡魔、求める者の先端すら叶わぬほどに、細胞を覆い隠す睡魔、指 ....
何処に居るかなんてもういい、誰と居るかなんて
いちいち説明しなくてもいいのさ
居てくれればそれでいい、君が君として
どこかで生きていてくれれば
守らなくちゃいけないものだから約束と呼ぶ ....
君はミルクを温めていた
空白の時間を縫うように
冷えたキッチンをほんの少し
人の心に近づけようとするみたいに
昨日(一昨日かもしれない)、タクシーを盗ん ....
お前は
晴れた空のもとに居た
晴れた空のもとに居て
果てしなく涙を流していた
生きてることが嬉しい、馬鹿みたいだけど
お前は言葉を詰まらせながらそうつぶやいた
神の不在を信 ....
固く握りしめた
拳をぶつけあうような
ギラギラした発芽だった
街をなぎ倒すような
雨が降り続く深夜
裏口からもぐりこんだ
潰れた小さなブティックのフィッティング・ルームで
言 ....
分裂を繰り返し損ねて畸形でくたばりかけた細胞がどうしようもない呪詛を吐きながら加重する真夜中の少し前、廊下に落とした昨日の、未消化のフレーズたち、ぶくぶくと粘度の高い泡を吐き出 ....
つ、たん、とわずかなタップダンス、軒先を転がるようなリズムがして
時のながれをひとあしおいこして行く
あのひとは、いまごろ猫だろう、思いのほか自由な四肢で世界を掻い ....
俺はなしくずしだ、運命よ俺の髪の先を噛め、俺の髪の先にお前の刻印を残せ
俺はなしくずしだ、溝に鼻先を突っ込んで汚れた水を飲む
俺はなしくずしだ、どれほどさまざまな手口を試みてみても何か ....
どこかのアパルトメントの
窓から下手な鼻歌
握り潰されたマルボロの空箱が甲虫のように転がる
排水溝からささやかなモルツの香り、だけどそれは
はなはだ飲みすぎた誰かの
....
篠田美優
「新しいスタート」
我らがミユタンの久しぶりのニュー・シングルは、
なんと彼女自身が作詞を手掛けている。
近頃では声優での活躍が目立っていた彼女だが、 ....
朝露の反射が前頭葉を貫いた
古い文字盤が12時間前から
崩れ落ちてリビングの雪になる月曜日
イエスタデイズ・ペーパーのまだ疲れていない端で
世話焼きな精霊どもが次々と指を損ねる
....
それに名前をつけるほど俺は暇じゃない、そんなものは勝手口から外に放り出してなかったことにしてしまえよ、そんなもののことをいつまで気にしているんだ、トウヘンボクめ
気にしなくちゃいけないも ....
青白い空に僕が飛ぶ
青白い空に僕が飛ぶのだ
明け方の淡い夢の様に
暮れ方のカゲロウの羽ばたきみたいに
青白い空に
青白い空に
息をし始めてからこ ....
それでも僕が君の手をとるのはきれいな気持ちでもなんでもなく
ただそこに君がいて欲しいからで、つまり
理由がどうのって話じゃないただの僕のエゴというわけなんだ
僕らはときどき流行のドラマを信じ ....
足元の砂のことは気にしないで、ゆっくりと時間をかけてここへ来て、まるでふたりのあいだにとてつもなく手強いドラゴンがいるみたいなシチュエーションで、この短い距離をあたたかな緊張で満たして欲しい、時刻 ....
遠雷の様な耳鳴りを含ませた渦巻き管があらゆる配列を狂わせる
小鳥の死体がうずたかく積もった廃墟ホテルの階段の見てしまう美
壊れたものはなんだった、コードの切れた黒電話の受話器を耳に当てたら ....
エスカルラータさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(58)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
饒舌する不在(それが伝言板ならどんな言葉も読み取れることはな ...
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ホロウ・ ...
自由詩
5+*
12-6-6
どんなことをして大人になった?
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ホロウ・ ...
自由詩
8*
12-1-10
眠ったままのなかの思考
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-10-31
マリー
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-3-13
だけど、そういうことって
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
10-8-30
桜
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
10-4-8
そんなことはなにも問題にするべきことじゃない
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
10-2-28
遠雷
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
09-10-3
殺しに到る感情のラインβ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-2-8
薄汚れた、だけど素敵な
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
09-1-22
REBET
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
09-1-15
受光
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
09-1-13
誕生はまだか、誕生を知っているか、誕生を、誕生のことを
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-1-5
定置漂流
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
08-11-29
いくつもの種類の赤
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-11-18
その時こそ僕はハローって言う
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
08-11-16
甘く温かいミルク
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
08-11-10
Sunny_Day
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
08-11-1
火傷
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-10-24
受胎告知
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-10-13
猫の記憶
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-6-4
なしくずし
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
08-5-21
潰れた酒屋の勝手口をノックしているハスキー・ボイスの若い女
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-5-18
アイドル。
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ホロウ・ ...
散文(批評 ...
5*
08-5-13
徐行運転を続ける旧型のブルーバードの不安を煽るような排気ガス ...
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-5-1
それにそれはあっという間に思い出したというだけのものになって ...
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ホロウ・ ...
自由詩
8*
08-4-22
青白い空(悟ったからって別に)
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
08-4-19
それはとてもめずらしいかたちをしている
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-4-12
けれどももしかしたら砂浜のことを忘れているのかもしれない
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-4-7
二度と羽ばたけない羽なら捨てることもまた飛ぶことだ
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-4-1
1
2
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