分かる範囲に囲まれて
安心の輪郭重ねて
もういいかなって思うんだ

人生を旅にたとえた人がいたね
豪雨の中ホームから降りて
道なりに進んだ大使館
絵を描いて
ちっちゃい駅作って
絵の ....
「第一話・名もない色」と書いてみた。二年と五日前の扉絵


漁火というたましいに導かれ浴衣のうさぎ逃がすわだつみ


王冠を貝に譲ったソーダ水だまりこんでた午後がいとしい


消 ....
偽善者
と名指ししてくれたら
うっすいDS
買ってやろ

死後の名誉など
武士じゃないしどうでも
いいから
でっかいテレビ
買ってきたい


確かに彼は笑っていました
穴だら ....
やけどしな



春あわだつ



白いひかり



営めば営み



腐るものも



育むものも



営めば営み



白いひかり

 ....
眠れない夜に
眠ってしまった店を想う

焼き魚が食いたくて
冷蔵庫の灯をまさぐるが
プラスチックしか見つからない
ジュースを転がす

傷んだ腹がないている
鍋焼きうどん食おうにも
 ....
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる

鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
試験中の教室の空気を切り裂いて鳩は勢いよく窓ガラスに突っ込むと
そのまま羽を舞い散らせて深い眠りに落ちた

人間はキューブリックが考えるより愚かしく
ゆっくりと進化だか退化だかを遂げて生きてい ....
海から浜に上がり、上の岩場を仰ぎ見る。げふ。
小魚で膨らんだおれの胃。
こみ上げる魚くさいげっぷ。

さてと、帰んないとな。

仲間達が続々と海から上がり、列をなして崖を目指す。
ぽ ....
タイトルに「あなた」なんて使って気恥ずかしいのですが、
なんかそういう気分なので(笑)。

さて。
蘭の会(http://www.orchidclub.net/)の「ふみばこ」というコーナーに ....
これではない、
これではない、と言いながら
なにも指し示すことができず
しかしそれは確かにあるのだと言う

散り敷いた花びらかきあつめ
その手をかかげあげても
ばからしいと言う

見 ....
鉄砲玉の家系です
誰も戻ってきはしません



吉野家へ行きました
思えばこれが東京の味でした
修学旅行の列から浸み出した
初めての味でした


今後戦争などというものへ辿り着く ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる

このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
 ....
 この坂道をくだるといつも、だっくだっくと体がバラバラになりそうになるのを骨だけが繋ぎとめているような気がして、吉梨三郎は不快なリズムを味わうのだった。
 それならバスを使えばいいのだが、三郎はそう ....
湿度が照らされないまま
気体は説き伏せられている
そんな午後の高度をさぐって
午前が苦しそうにつぶやく
おはよう、と

 あれはポストですか
 いいえ電信柱です
 真っ赤な電信柱

 ....
サンバのリズムで彼女は案内する、
タ、タ、タ、ターンタ、
広がるフレアスカートは真っ赤、
熱気のみなぎる裏通りは、
これでも充分には裏でないらしい。
粘っこいグリースの臭い、
不意に鼻をく ....
   油絵が描けなくなるくらい圧倒的な夕焼けを見た(、シンナーで溶ける?)キャンパスにカッターナイフを突き立てて、密室は寂しいから窓を作った。噎せるような金柑の香り。

Fw:

 鍵盤が重い ....
ぼくは
腐った野苺を食べてしまったから

おかあさん

さよならです

片耳のちぎれた野良犬が
悲しい目でぼくを見つめているよ

灰色に濁った
その目の奥から覗き見る世界は
ど ....
あの襟を 整えてみる 心にて 生まれしヒロイン 凛乎たる風


{ルビ温=ぬく}き陽に メトロノームも 居眠りす {ルビ幽=かす}かに聞こゆ {ルビ古=いにしえ}の歌


旋盤が 削り出す ....
左手を絡める鎖で身を飾る誇りを嘲え白い太陽


乱気流放つ引き金緩いまま「後追い禁止」の標識を刺す


置き去りの景色を胸に滲ませたセンターラインはためらいの色


逆風 ....
きょうは、いい天気だったんかあ、


おまえ、うかんどった、

空にずっと、

おまえ、うかんどった、


あたし、空なんかに登場してへん、
おばあちゃんは83回目の誕生日だった

小さくて肩がしぼんでみえた

年の数だけ抱きしめたなら

笑って消え去りそうだった

琥珀みたいにさらさらと




83分の ....
泣いた日
左手が動かなくなった日
ボケットに突っ込んだ手を
先生に注意され
からかわれた手と
庇われたことが恥ずかしくて
泣かされた日

泣かされた日
いつも庇ってくれてた友達が触っ ....
私がホームセンターで
百五円で買ってきたアリッサム
少し大きめの鉢に植え替えて
ベランダの日陰に置いた

毎朝少しずつ水をあげて
眺める
心の中で「おはよう」
少しエネルギーを貰えた気 ....
小さな神様が
春の雨に打たれていたので
傘をさしてあげた
神様はありがとうを言って
釣竿を垂れると
雨粒の中から
虹色の魚を釣ってくれた
魚は苦しそうに跳ねていたけれど
自分は誰も苦し ....
あぁ俺はロッキンポでクリスタルヴァージン乙女でした
つける薬は無いけど飲み込む薬ならどこかにあったかも
ばぁーン

ファックユー
あなたが僕の日々の仕合せを祈る100倍以上の願いを込めて
 ....
皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿

必死
倦怠も必至
体を溶かしながら

もう
くすんだエプロンで拭いてしまう

思考の発酵は
かなわず
退屈の余地は
ない

 ....
?.

埋め尽くされている
埋め尽くされている

混沌の中で
バラとシマウマとミトコンドリアの死体とが持ち上げている
その全てを白い肌の中で殺し、生かし、踊っている右脳の中で


 ....
                000426



跳び乗ろうとしたら
グリーン車だった
乗れないと思い黙って見送った
次の電車もグリーン車だった
おまえは何処に立っているのだと
叱 ....
           080310






気短な機関車が
羽目を外し
下り坂でスピードを上げる
これ以上スピードを出したら
つながれた後部の貨車が
脱線てんぷくしてしま ....
地に根をはって生きる
ということはない
アスファルトの厚みほどの
喪失がある

それでも
浮遊する心を抱いて
在り続けようとする意志に
命の根を見る

私達は
花のように
咲く ....
よしおかさくらさんのおすすめリスト(572)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
中断- 佐々木妖 ...自由詩11*08-3-20
【短歌祭参加作品】__ラスト・フェリー- Rin.短歌1508-3-18
とりつかれた者- 佐々木妖 ...自由詩7*08-3-18
春あわだつ- 吉岡ペペ ...自由詩608-3-18
ひと炊き- 佐々木妖 ...自由詩23*08-3-18
軽さへのあこがれ- 佐々宝砂自由詩44+*08-3-18
創書日和「鳥」- 虹村 凌自由詩4*08-3-18
動物奇想天外- 六九郎自由詩3*08-3-17
詩という“表現”を選んだあなたへ- いとう散文(批評 ...59+*08-3-17
花あそび- 渦巻二三 ...自由詩1108-3-17
ora- 佐々木妖 ...自由詩13*08-3-16
さんま- 夏野雨自由詩57+*08-3-15
春の近い夏に通う①- 吉岡ペペ ...散文(批評 ...408-3-15
午後- 葉leaf自由詩408-3-15
ネジ台通り- 佐々宝砂自由詩308-3-15
ナンセンス- 士狼(銀)自由詩2*08-3-14
腐った野苺- 大覚アキ ...自由詩808-3-14
成長期- 餅月兎短歌6*08-3-14
逆走_〜reverse〜- Rin.短歌18*08-3-13
空にずっと- 吉岡ペペ ...自由詩508-3-12
83ばあちゃん- あすくれ ...自由詩5*08-3-11
二色- 佐々木妖 ...自由詩33*08-3-11
独占- ここ自由詩7*08-3-11
神様- たもつ自由詩12*08-3-11
不惑化毒素振りまき- 虹村 凌自由詩1*08-3-11
模倣- FUBAR自由詩5*08-3-11
死。私が見たのは、- エチカ自由詩4+*08-3-10
グリーン車- あおば自由詩4*08-3-10
Re:- あおば自由詩4*08-3-10
花のように- Etuj ...自由詩208-3-9

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