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図鑑で見たことのない名前が
見覚えのない恐竜についている
たかだが十数年で何が起きたのか
サウルスは何ら変わっていないはずだが
人類は何を発見したのだろう

化石になりたい
化石のように ....
同級生に出会えません
同じ教科書を広げ
同じ食パンを食べ
同じ制服を着ましたが
違う仕事に就きました
そういう決まりなんですね
知らずに席を立ちました

子供しかいなかったんですから
 ....
無痛でいられた頃
ただ手触りの良い毛布に包まっていた頃
こんな風になるとは予想もしていなかった

せめて(きみと水)を飲みたいとマグカップをくしゃくしゃ握りしめる
皺くちゃの破片が幾重にも折 ....
わかってんの お宅
俺の方が立場が上なんだよ?
舌撃ちを噛み殺し
回らないろれつで飲む酒は
ストレス性の発疹を腫らし
切り揃えられた爪は
シラフからの警告
明日も仕事 明日も仕事
差し ....
つまらないわがままの後
ふいに上向いた気分と
言葉を飲み込んでしまい
二度と口をきけなくなって
ずいぶん経った

元気ですか
姿なき車に怯えていたあなたが蹲っていた場所を
久しぶりに通 ....
急いでいました
ぶつかった人へ謝る暇も惜しんで
急いで得した時間を
その場で切り崩すことしかできず
余裕ないんだよね
あわよくば見逃してもらえると思っていましたが
実際 そうで ....
お前はしたい

腹を見せ
くたばっている蝉よ
日中に繰り広げた
小鳥とのマッチレースの果てがこれか
二度三度啄ばまれ
それでも振り切った翅が
今は夜露を積もらせる
た ....
なぜ傘など持っているのですか
こんなにも晴れた日に
あなたのことは分かっているつもりです
被害者だと思えばなんでもできます
私はあなたに何もしていないつもりですが
お前らの中に含ま ....
私は大変な気分屋だが
きみの前では落ち着き払いたい
顔が保護色ならば完璧なのに

私は大変な詭弁屋だが
きみとの討論を望まない上に
出会った人の数だけ私がいるため
本当の私とは身 ....
俺は男だと拳を振りかざす
前時代的な劇画のように
俺はオケラだと笑う
無頼派の原液に面くらいながら
お化け屋敷かお化けか胸を高鳴らせ
改札を開け閉めする

失うものなど何もない
ほつれ ....
蓄えを崩した時
してはいけない枷がほころび
祝福に満ちるのを感じる
崩すものがなくなるまで
私の都合を優先したいものだが
さいわいただの願望だ
快晴を望みながら蛇口をひねる

へその緒 ....
私はあなたに買わされた
死人リストと
講義が退屈で死にそうだ
あなたの指揮するその
歴史を俯瞰する傲慢な
ええじゃないかに乗り切れない
平成のご時世に
タイ米を食ったのだ
この俺は
 ....
まったくもって
困ってしまったと
呟いた声はかき消される
待ち合わせしているというのに
未定と予定がごっつんこだ

確変が終わらない
最低の男だという意識が
同時に変動する
隣の老人 ....
動物園でしか見たことのない獣の前で
動物園でしか見たことのない夢を見ていた
あれがニンゲンのコドモだと
舌うちされたのを覚えている
そうあれは
舌のある獣だった

消費した肩で
かつて ....
東京に来た{引用=だ}
インテリアじゃない方にい(る)んだ
駐車場もないコンビニに
集合かけても散り散りで
ひとりぼんやりメシ食って
ガストにも溜まらず
隠すべき訛りに依りかかるも
意識 ....
たばこ
それはヒトを好戦的にする
きつえんしゃ
は 非人道的存在だ
でなければ旅先で 略奪などするわけがない
虐殺者の大多数が 愛煙家なわけがない
ああ幼子を傷付けたくない一心で
花火す ....
空咳に転ぶ
換気扇の下
フライパンに灰が落ち
洗っても洗わなくても
そこに立つ人はもういない
戻ることのない忠告を
体内に留めようと
タバコを外して息を吸う
吸うだけでいたかった
そ ....
カルテを書き写すのはルール違反だ。回し読みするな。学校で習っただろ
「むやみにヒトを傷つけてはいけない。」
「アンネはかわいそうだ。けどヒトラーならいい」
ちゃんと習っただろジャイアン以外。
 ....
ガキのころハマり倒したゲームの続きを
眠り込むまでやっていて
充満した電子音をかき分け
とにかく何か やっていないと休めなくて
うつぶせのままだったから 背中は痛いが
前に壊した肩ほど酷くは ....
食うために仕方なく働いていますが
食われる側であると自認しています
働いています
路上に脅されながら
それは嫌々行っています
口元の躊躇い傷は
笑って隠します

どういうわけか
撃 ....
ジャングルジムを覗くマンションが
瞼の裏に座標を描く
月から見えない場所で
星もない悴んだ空間を占拠する
空っぽのブランコを一瞥し
ポケットの中 手を突っ込み
旋回して竜巻を生み
つま先 ....
吊り皮を枕にした朝
素肌の味を思い描き
定時を目指す


学食を想い
立ち止まってはみたが
正門のサイズが合わない
すれ違った後輩が
陽ざしに目を細め
素肌をにじませようと
侵入 ....
人んちの猫を
眺めるのはいいな

溜息で吹き飛ぶ薄給だというのに
ある日袋がずっしり重くて
慌ただしくぶちまけて
猫がキョトンと転がったら
がっかりしてもいいな

孤独という状態を
 ....
出口に中指を添え
Tシャツとジャージ 石鹸に座ってよろめく

壁を蹴ると滲む 気化した感情
昨日の雨は冷たかったが
雨上がりを見逃してしまった

窓を打つ音は
雨後雨と報じる
曇りガ ....
分かる範囲に囲まれて
安心の輪郭重ねて
もういいかなって思うんだ

人生を旅にたとえた人がいたね
豪雨の中ホームから降りて
道なりに進んだ大使館
絵を描いて
ちっちゃい駅作って
絵の ....
偽善者
と名指ししてくれたら
うっすいDS
買ってやろ

死後の名誉など
武士じゃないしどうでも
いいから
でっかいテレビ
買ってきたい


確かに彼は笑っていました
穴だら ....
眠れない夜に
眠ってしまった店を想う

焼き魚が食いたくて
冷蔵庫の灯をまさぐるが
プラスチックしか見つからない
ジュースを転がす

傷んだ腹がないている
鍋焼きうどん食おうにも
 ....
鉄砲玉の家系です
誰も戻ってきはしません



吉野家へ行きました
思えばこれが東京の味でした
修学旅行の列から浸み出した
初めての味でした


今後戦争などというものへ辿り着く ....
泣いた日
左手が動かなくなった日
ボケットに突っ込んだ手を
先生に注意され
からかわれた手と
庇われたことが恥ずかしくて
泣かされた日

泣かされた日
いつも庇ってくれてた友達が触っ ....
そうか
もうそんな季節か
早生まれか

笑い飛ばさぬよう
口を緩め
回り込まぬよう
肘をついて
撫でるわけにもいかず
目で追っかける

綿埃を乗り越えて
次の家に向うのか
そ ....
よしおかさくらさんの佐々木妖精さんおすすめリスト(62)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あーうー- 佐々木妖 ...自由詩10*11-7-19
そ≠ら- 佐々木妖 ...自由詩8*11-2-6
私_達- 佐々木妖 ...自由詩6*10-8-13
総どろぼー- 佐々木妖 ...自由詩8*08-12-1
せんせい- 佐々木妖 ...自由詩7*08-11-19
- 佐々木妖 ...自由詩4*08-11-5
無念の形- 佐々木妖 ...自由詩13*08-11-2
させ- 佐々木妖 ...自由詩12*08-9-6
おれさま- 佐々木妖 ...自由詩8*08-9-2
眠る儀式- 佐々木妖 ...自由詩5*08-8-29
溢れる- 佐々木妖 ...自由詩5*08-8-28
モヒカン族- 佐々木妖 ...自由詩3*08-8-20
リーチ- 佐々木妖 ...自由詩6*08-8-19
空中- 佐々木妖 ...自由詩6*08-8-13
温度差- 佐々木妖 ...自由詩4*08-8-7
最後の灰が落ちる時- 佐々木妖 ...自由詩4*08-8-1
いっそ阿片のように- 佐々木妖 ...自由詩7*08-7-14
景色が見えない日の_。- 佐々木妖 ...自由詩10*08-7-7
へば- 佐々木妖 ...自由詩7*08-7-5
暴発- 佐々木妖 ...自由詩7*08-7-2
光源- 佐々木妖 ...自由詩8*08-6-19
三本脚- 佐々木妖 ...自由詩10*08-5-21
T字路- 佐々木妖 ...自由詩28*08-3-27
雨のち- 佐々木妖 ...自由詩13*08-3-26
中断- 佐々木妖 ...自由詩11*08-3-20
とりつかれた者- 佐々木妖 ...自由詩7*08-3-18
ひと炊き- 佐々木妖 ...自由詩23*08-3-18
ora- 佐々木妖 ...自由詩13*08-3-16
二色- 佐々木妖 ...自由詩33*08-3-11
ぱしり- 佐々木妖 ...自由詩6*08-3-8

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