近頃恋愛がどんなもんだったか
忘れてしまってる 分からなくなってきてる
とりあえずキスをして 長いキスをして
目を開けるまでに考えてみるよ

僕の腕の中で力が抜けていく
演技か本当か どっ ....
鳥のため
おおきなおっぱいが
ほしいとおもう
春さかり
右のほうが
小さいと気づいてから

左おっぱいの下に
空袋があって
そこに鳥が棲む
とっととっとなくつがい
一羽とびた ....
 西暦2500年の世界は 人類は月に移住していて緑豊かで特別争いも無く暮らしている 僕は近いうちに月へ移住するつもりだ その為にはかなりまとまったお金が要る
 僕は肉体労働をしながら詩を書いて生活し ....
肩に食い込むカバンを引きずり 
やっとの思いで 夕暮れの喫茶店にたどり着く
でも 
いつものコーヒーが いつもの香を運んでこない
この場所は 私を受け入れてくれない

その時 
私の大好 ....
帰宅ラッシュだった
階段で圧力に耐えかね
ひょろ長い女の背を
あわあわと胸で押してしまった

(押すなよおっさん!

おっさんではない
武士である



{ルビ法度=はっと}に ....
春の雨になりたい

あたし 春の雨になりたい



あなたはすぐに 春の砂にまとわれて
その嵐の中に {ルビ荒=すさ}ぼうと揺する

小さなオルゴールの中に
こころ を 忘れてきた ....
あの子はとても臆病

電車に乗ることすら
躊躇してしまう
きっと
知らない世界に行ってしまうに違いないわ、なんて

あの子はとても臆病

食わず嫌いばっかりして
チョコレートは ....
あいかわらず武士だった
参代する日でもなかろうに
女房殿に渡された温かい包みを抱えて
坂を下ってゆく

*

何やら人垣ができていて
たいそうな{ルビ賑=にぎ}わいである
隣の女房が ....
朝起きると武士だった
(拙者、もうしばらく眠るでござる
と、布団を被ったが
あっさり古女房に引き剥がされた
長葱を{ルビ購=あがな}ってこいという
女房殿はいつからあんなに強くなったのだろう ....
友達が結婚します
招待状をもらいました
コンパで出会った建設作業員と
できちゃった婚しちゃうのです
ちょっと信じられない
おとなしすぎたあの子なのに
おめでと

仕事帰りにはいつも
 ....
コーヒーカップの横に、本がある。
『「待つ」ということ』 そう本がささやいている。
私の心に問われた。私は何を待っているのか?
コーヒーをかきまぜてみる。
耳が頭がカラダがざわざわしている。
 ....
いえやす公
幕府をひらいてください

いにしえということばがすっかりと
きえさったあとで誰もが
赤いカーテンや黒いカーテンのむこうで
からごころのうたをうたっています

しかたないので ....
機能が完全に停止した僕の体はすでに

冷たい鉄クズでしかなかった

暖かい物を抱え込んでも変化など

当然のようになかった

毎日流した涙の数は

数えきれないほど積み重 ....
月の裏側には湖があって
そこではフナがよく釣れる
月のフナは泥臭くなくとても美味である
レンズで焼くと水色に変わる
透明になる直前までよく焼くのだ
これは父の好物でもあった
あなたにも食べ ....
情報通の友人から
感情の食べ方を教わったので
早速今ある幸せをかき集め
ジックリコトコト煮込んでみたところ
これが何とも薄っぺらい味であった

アイスのフタを舐めているような
惨めったら ....
気になる
気にする

木になる
木にする

おなじ「キ」なのに、「木にする」はおかしい
何を木にするのだろう
あの人を木にすると魔法使い
ぼくが木になるとお友だち
知らない ....
わざわざ心に波を立てて詩を書くのはどうか
どうか

波は不思議な力で打ち寄せるもので
波がない時は、ない
海を見るものはもっとよく知っているだろう
ぼくの目の前には、海は現にない
ぼくの ....
お気に入りのファッション雑誌を買ってきた
特製コーヒーココアを台所から持ってきて
いけないとわかっていても
ベッドに寝そべりながらマグカップを傾ける

少しあわ立った薄茶色の液体が
きれい ....
なまず なます なまず なめす
なまず なかす なまず ながす
なまず なまみ なまず なかす
なまず なめす なまず なおす
なまず なくす なまえ なくす
なまず なけず なまず なさず ....
今日はね
いいつけを守って
砂糖もクリームも入れてないよ
クリーム3個入れたりしてないよ
だから
カップのなかは深い色だ
円形の蛍光灯が映り込んで
ゆらぐオレンジの球体
そか
クリー ....
大声で花粉症の話をするおとなになどなりたくなかった


雑踏でふと耳をすます。どれが僕の足音かわからなくなる。


工事の人が標識と同じ格好になった。さっき一瞬。


ゾ ....
いつまでもそうやってそこにいなさいかみさまとみんなはあなたを呼んでいるけど


まだ誰も知らない土地でひっそりと虹の種など埋める秋の夜


悪だくみしてもいいけどもう二度と砂のお城は作れな ....
吐き出したら何もなかった
どうやらミルクもコーヒーも切れてるらしい
カフェイン中毒末期のアノ娘は
もうすでに都心へむかっている

あぁそうか
そろそろ方向転換の時期
私も都心へ向かうわ
 ....
よしおかさくらさんのおすすめリスト(572)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アイスコーヒー- 北大路京 ...自由詩10*07-7-23
春とおっぱい- 田代深子自由詩12*07-6-9
西暦2500年の土曜日の夜月- はじめ自由詩6*07-6-1
コーヒーの香の中に溶ける- いねむり ...自由詩507-5-26
武士のきもち- 佐野権太自由詩34*07-4-5
春の雨- もも う ...自由詩27*07-4-4
あの子はいろんなことが怖い- lazy自由詩12*07-2-15
武士と猫- 佐野権太自由詩21*07-2-9
武士のつかい- 佐野権太自由詩58*07-2-6
25才- ふぁんバ ...自由詩9*07-1-22
昼下がりのテーブル- 石川和広自由詩12*06-12-18
神君徳川いえやす公- 構造自由詩606-12-10
こわれかけのモニュメントの像- こめ自由詩1606-11-24
月の裏側には湖があって- 若原光彦未詩・独白1606-8-17
味覚障害なのかもしれない- 自由詩18*06-7-8
ふたつのキ- 石川和広自由詩11*06-6-13
潮目- 石川和広自由詩7*06-5-3
コーヒーココア- まきび自由詩3*06-4-12
なまず- 白糸雅樹自由詩4*06-4-4
ブラックコーヒー- ミキ・オ ...自由詩3*06-1-16
春と呼ぶにはまだ早い日- バカ男短歌9*05-3-30
PASTICHIO_MEDLEY- 本木はじ ...短歌16*04-10-6
コーヒー大国- 山本リョ ...自由詩103-7-13

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