すべてのおすすめ
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神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
 ....
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砂浜の風が
朝夕に向きを変えるように
君は気分で風を変える

冷めている空気が
暁の光に変色する時
君は急に大人びた表情を見せ
自足の笑 ....
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想いを繋ぐのはいつも
言葉だった。

小学生の時、
友達と口げんかをしても
さよならは忘れなかった。
またね、と別れると、
次の日はまた ....
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私の中に
醜いなにものかがあって、
私が私であるようにしている。
私の中にあるなにものかを
しっかりと掴みだして、
目の前においてみよう。
 ....
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飛べ 飛べ
おれよ 飛べ

まっしぐらに 飛べ
何も考えずに 飛べ

踏み切って 滞空する時間に
脳裏をめぐる 想いは
展開の素早さに ....
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人は眠る時
幼児のように身体を縮こませ、
頭を頷くように祈る。

その姿はもはや
眠っているのではない。
魂ははるか遠くに飛翔し
彼は祈って ....
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夏休みにはいつも母の実家に帰って、
おばあちゃんのおとぎ話を聞いた。
従兄弟達と一緒に横になって
おきまりの昔話を聞いた。
遠くに盆踊りの ....
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掴まり立ちする息子を支え、
私に振り向く妻の肩先に思い出す情景がある。

思い出すとあの日私は
父親の傲慢な仕打ちに猛然と腹が立ち、
押し入 ....
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梅雨明けは嘘だった
というような空模様だよ


交差点の上には
大きな曇り空があって
今日一日分の雨の塊が
固まって浮かんでいる

 ....
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手頃なる橙ひとつ


夕暮れの熱き雲よりつかみ取ってよ


 
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手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
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ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい

屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
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遠い空を見上げていつも
鳥になりたいと想っていた
自由に空を飛び回って
あの雲に掴まりたい
虹の橋を渡って途中で落ちても
手を拡げれば大空は自由 ....
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決定された明暗。
アパートの影はくっきり糊づけされ、
子供達が自転車遊びをして乗り回る。


初夏の風景。


物みなのアウトラインの ....
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         心
         静か
        に、耳を
       傾けよう。遠
      くに聞こえて来る
      ....
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風が通りすぎる
通りの梢が静かにゆれていた
梅雨が上がって空は青く
雲ひとつなくて
高く青く澄んでいた


いつものイタリアンレストランは
 ....
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私は自分が泣くとは思わなかった


同僚と酒を飲み
語り合い
別れた時
涙が出た


酒を飲んで居ても友に言えなかった
卑しい自分 ....
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大丈夫?
そう言って母はいつも
額に手をやった
そう言えば額の熱は
手で繋がっている


39度の熱を出した
娘の額は汗ばんで
手を ....
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今日はまた曇天の気持ちが
重たくぼくを暗くする
通りを走り過ぎる自転車の少女も
手を繋いで歩いている老夫婦も
みんな静かな見えない時を歩いている
 ....
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思いついたら
机に頭をぶつけてみることだ。
硝子板を敷いているので
本当に
ゴツン ゴツン 
と音がする。
就職を前にした
五月の終わり ....
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今日もまた
窓硝子に映った自分を見て、
少し微笑んでみせる。

いつもの挨拶
いつもの仕草、

駅前の喫茶店の指定席、
リングノートに ....
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口に出した言葉が
石英のように凝って、
カチリと落ちたら
いいだろう!?


ぼくはお喋りに夢中になって、
なにがなんだかわからなくなって、 ....
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春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
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遠い日に想い出すことはなに?
近い日に想い出すことはなに?
振り返りながら君は笑って言う。
なんだろ、何かあったっけ。

真に孤独である意味はな ....
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愛に飢えているわけではありません。
恋に憧れているわけではありません。
ただ一途に想いたいのです。
自分のすべてを忘れてあなたに
わたしのすべてを ....
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壁にもたれながら先輩とふたり
休憩をした。
明け方までの青果市場のアルバイト。
色々な野菜が振り分けられて、
段ボール箱に入れられた。
 ....
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そうだ
ぼくたちは みんな
夢中になっているんだ
こんなにも
こんなにもさ!
何にかって?
それはぼくたちには関係ない
それはぼくたち ....
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貝殻に耳をあてると聞えてくる。
とおくのざわめきが結晶する。
さらさらとした燦めきを加えて、
こぼれ落ちる音たち。
世界と繋がっている。
 ....
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暖かい色
冷たい色
色々あるけど、
何色が好き?
ぼくはダイダイ色。
暖かくて何か期待させる色。
晩秋の夕暮れこれから寒くなる時のマフラー。
 ....
長谷川智子さんのbeebeeさんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
縁の下_/_夏の記憶- beebee自由詩2308-11-8
君からの風- beebee自由詩2008-10-5
コトバ_/_想い- beebee自由詩2608-9-7
なにか_/_私が私であること- beebee自由詩20*08-8-31
飛べよ_おれ- beebee自由詩1308-8-24
眠りの時_/_人は幼児のように頭を垂れる- beebee自由詩9*08-8-15
狸囃子_/_夏休みの想い出- beebee自由詩1208-8-9
因循と輪廻と繋がる想い- beebee自由詩18*08-8-5
8月1日- beebee自由詩808-8-2
夏の橙(ダイダイ)- beebee短歌708-7-31
ぼくのリングノート- beebee自由詩1908-7-26
七月の雨の光- beebee自由詩1608-7-23
いつか鳥になる日- beebee自由詩508-7-22
夏_日- beebee自由詩708-7-20
心の雫- beebee自由詩19*08-7-17
幼児と前菜の関係_/_いつものイタリアンレストランで- beebee自由詩3*08-7-13
帰りの電車で_/_これもまた過去の記憶- beebee自由詩1708-7-10
額に手は繋がっている- beebee自由詩2508-7-5
曇天の午後_/_いつものイタリアンレストランで- beebee自由詩808-7-1
状況_/_五月の痛み- beebee自由詩7*08-6-28
いつもの席のいつもの仕草- beebee自由詩16*08-6-22
言葉が石英だったら- beebee自由詩14*08-5-28
猫の目- beebee自由詩1708-5-13
絶望を避けながら- beebee自由詩908-4-7
人を好きになること- beebee自由詩9*08-3-1
夜明け時のアルバイト- beebee自由詩2*08-1-8
ハイウェイロード- beebee自由詩207-12-15
不思議感覚は三半規管のようなもの- beebee自由詩2*07-11-26
イマジネーション- beebee自由詩9*07-11-18

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