水色に光るビルの群れを抜けると
松茸を抱へた妖精が待つてゐた
勿体ない喰ひ方をしやがつて

暑い陽に溶け出した妖精は
溝(どぶ)に落ちて汚水に混ざる
おれは秋刀魚が喰ひたくなつた
その日の夏が始まる
トンボが空をすいすいと
気持ちよさ気に飛んでいる
空は泳げることを
初めて知った
昨日も見たというのに

その日の夏が折り返す
繁る木々の葉がさわさわと
軽いリズ ....
たまには こちらから
さかびん かついで
向こうへわたる 死者たちと
のみあかすのだ そのまま
帰ってこなくても 気にするな
ある日の9時頃 僕は気付いたんだ
「このままの人生なら意味なんて無い」
ただの逃げかもしれない
ソレを確かめるために僕は旅に出たんだ

何を目指そう?
全てを捨てたから時間はたっぷりできた ....
新雪を犯して歩む足跡が黒く
続きて物語めく

人走る足音ひびく小夜床に
大寒と言う静けさかとも

蓑虫が瓦に下り風花に
吹かるるが見ゆ窓に寄るとき

胸のすく音させて割る うす氷
 ....
人は
一人では孤独にはなれない

もし人間が
最初から自分だけだとしたら
孤独という感情が生まれることは
ないのだろう

孤独になれるのは
多くの他人の鼓動と呼吸とを
ぶつけあい
 ....
2トントラックに
沢山の腐った死骸を乗せて
叔父さんと二人で焼却炉へ

気まずい車内に酔ってしまうと
何故かだいすきなひとを
じわりじわりと思い出す


揺れる車内に散らされた腐敗臭 ....
シャーペンの最後にいつも残る

出てこなくなった7ミリメートルは

言えそうで言えなかった言葉

書けなかった最後の言葉




捨てられずに残していたら

いつ ....
無音なんて瞬間はない
なんていったのは4分33秒のジョン・ケージか


見上げる路線図に刻まれた黄の疵は
痺れ絶えた僕の海馬を流す距離の苦厄紋様だ


ほら
見てみろよ
さ ....
使い捨ての帽子に
ミルクティが付着して
私は
何故か、はっとする
 
余りは沢山あるからと
笑いながら言う
これが人間だとしても
あなたは
笑うのだろうか
 
 
白いメッシュ ....
秒針は
薙ぐのではなく

背後から偲んでつらぬくのです

切っ先に
僕の血をのせて

それを
みらい と言うのです

僕はそれを追うのです

くそくらえと
吐き捨てて

 ....
風が止まったと同時に
少年は小さな石につまずいた
たいした怪我ではなかったが
泣き叫んだ

辺りを見回した
誰もいない
一人で立ち入り禁止の工事現場に
入っていた
日曜日の今日は誰も ....
 1.
 
  

 自然と神につき、ふとふと考え始めた。神を見出しえたが、自然が先か神が先かという少々大それた空想に陥ってゆく。神に全能という言葉を正確に当てはめうるであろうか、神でさえ自然 ....
ニャァニャァと 鳴く犬がいて メールした

ホントだってば ホンマやってば






ひと振れ

蝉の声かな
とおい町外れの
森林から
あたかも
きみとは
まったく
かかわりあいが
ないっていう
そんなふうに鳴いて

そのまま ....
青い窓にハエみたいな虫がとまった
ぷち、と指でつぶしてころす

それだけで
ただそれだけで
きみに話す事はそれだけで

はえがまどにとまったんだよ!ころしたんだよ!

って、ただ ....
爪先で
ぐんぐん進む兵隊さん
胸先に
ばんばん撃ち込む銃弾くん
 
脅えたあなたは
「はい」
を言って
(無理矢理と思わないで)
 
勘違いの鬼は
「だめ」
を与えた
(我が ....
岸壁に打つ高波のごとくにて叫ぶ祈りの歌はひび割れ


午前零時途絶えた電波の端求め彷徨うこころ結べない糸




十八夜愛の定義も永遠の定義も知らねど今を生きたい


 ....
真っ白な切符が出てきた
何も書かれていない
小銭がなかったので一万円札を入れたのに
お釣りは出てこない

駅員さんに文句を言おうと切符を見せると
カチッとスタンプを押して
改札を通して
 ....
死にてーな
とか クダらないことつぶやく前に
たくらめよ
新しいコト
すばらしいコト

ルールなんて 破ればいいよ
ほんとうに守るべきことならば
産まれたときから知っている

突き ....
未来!
僕の足音が
きこえるか?

きみのいるところまで
未来!
なりふりかまわず
接近してゆくから

けして待たなくていい
全速力で
かっとばしていてくれ
いつか
僕がきみ ....
             070731




砂の器に
砂を盛る
砂の台を
飾り立て
沈思黙祷
午前5時

蜩の声がする
夏の朝は気が早い
立ち上がり
走り去る気配に
 ....
荒んだ感情に とがった心で
向き合えば互いに傷ついていく

しょせん人間はこんなもんだよ
エゴでヒトを傷つけていく

戦のない平和な世界を 望めど叶いそうもない
いつの時代も 戦 ....
プールの底から見上げた太陽
薄く白くキラキラ光って

青い水の中から見上げた君の
細く白くしなやかに踊って

水面から浮かんで見るよ
見てないフリしてさ
でもほんとはじっと見つめて ....
空が滲んでいる
夏の午後の昼下がり
遠くからだんだんと自分の方へ
その暗闇が近づいてくる
あっという間に
滲んだのは空だけではなくなった
明確だった単語や熟語の中を
その雲は浸透してくる ....
放物線と

宇宙の法則。



そのままでは進めない、


言葉は、初速
三千世界の弧を描き、


この世の果ての滝の先。



気持ちはとすれば、大気圏 ....
愛しているよ
こっちを向いてよ

ほら見てよ
僕はこんなにきれいだよ
寒かったけど窓を開けたままにした
携帯写真で空をとったけれど
真っ黒にしか写らない

だから窓をあけたままにした

今日生まれたばかりの太陽の光は
やさしかった

ずっと昔から旅をし ....
今っていう時は
今しかない
それは今じゃないと
出来ないことで
今だから
出来ること

だから今を
大切にしょう
4つの角すべてにコンビニが配置されている巨大な交差点がどこかにある
ローソン AMPM セブンイレブン ファミリーマート
4つのコンビニを逆時計回りにまわって
それぞれの店で13本ずつうまい棒を ....
悠詩さんのおすすめリスト(438)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
妖精- 蘆琴自由詩2+07-8-3
昨日も見たというのに- ぽえむ君自由詩16*07-8-3
そろもん(盂蘭盆会の話)- みつべえ自由詩807-8-3
24のループ- 掘鮎涼子自由詩1*07-8-2
51P_「短歌2」より〜_昭和五十年- むさこ短歌7*07-8-2
孤独の物語- ぽえむ君自由詩10*07-8-2
廃棄所- ゆるこ自由詩5*07-8-2
7ミリメートル分の言葉- むむ自由詩1107-8-1
氷点下15度の灼熱- ムラコシ ...自由詩607-8-1
舞台裏- 山中 烏 ...自由詩7*07-8-1
弁証法- naho自由詩207-8-1
転んだら立て- ぽえむ君自由詩9*07-8-1
哲学的人間(その2)- 生田 稔散文(批評 ...3*07-8-1
Believe_it_or_Not!- 北大路京 ...短歌6*07-8-1
夏についてのスクラップ- 水町綜助自由詩9*07-8-1
もうすぐ血液になる予定- 柳瀬自由詩3*07-8-1
操った愛の終わり- 青井 茜自由詩3*07-8-1
激浪- アイバ  ...短歌307-8-1
白い切符- なかがわ ...自由詩6*07-8-1
生命- moof ...自由詩207-7-31
未来へ- 美砂自由詩2*07-7-31
砂のコビト- あおば自由詩2*07-7-31
- 北大路京 ...自由詩18+*07-7-31
■■■__青の世界_le_monde_de_bleu__■■ ...- じゃんじ ...自由詩1*07-7-30
空が滲んでいる- ぽえむ君自由詩19*07-7-30
Cosmic_laws.- やまぐち ...自由詩3+07-7-30
愛しているよ- weed & s ...携帯写真+ ...1*07-7-30
「朝と太陽と雲」一文字も動かせない詩を目指しております、是非 ...- syou自由詩207-7-30
- ばーびぃ自由詩107-7-30
都市伝説- 大覚アキ ...未詩・独白307-7-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15