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「鬼が豆鉄砲喰らった顔見たくないか?」

久しぶりに父から届いた携帯メール


父に会いに行くと
父はルパン三世の主題歌を口ずさみながら煙草をふかしてた
普段は煙草なんて吸わないのに
 ....
長年患った糖尿病の悪化により、祖母石原みよしの尿はパイナップルジュースになりました。寝台の横に置かれたポータブル便器よりこんこんとわきいづるアンモニヤ臭の中に仰向けていた石原みよしはいまや、ふ .... 初詣デート前日

明日 お参りした後
おみくじ ひくことになるだろう

『大吉』か『大凶』じゃないと 中途半端だから
さきに神社に行って『大吉』か『大凶』出るまでひいておこう

『大吉 ....
不意に「闇」が現れて

「人生なんて下らない」
「愛などとそんなものは存在しない」

寂しげにそう謂った

この間までオマエとずっと一緒にいたのに
最近「光」とばかり一緒にいるから拗ね ....
黒板の粉が
午後の日差しの中で踊ってた
あたしもその消された文字の一粒で
キラキラと笑っていたんだ

ブラウスの隙間から
風がこぼれないように
37℃の痛みを飾って
眼鏡越しに見える世 ....
皆揃いに揃って終息へと向かう
くたびれた終列車に乗って
規律正しい、けれど弱々しい
街灯の列へと突っ込んでいく

こうやって抜けていく
現実を
夢となぞって
ねえほら、もうすぐ

 ....
「普通に生きていくのって思ったよりも難しいんだね」
ほんとうのまる、ほんとうの直線は、
人の手には描けないんだよ
太陽が揺らいで溶けそうになっている
輪郭線をごまかしている
 ....
だいじな あやまちを
わすれないように
おしたら すぐ
いたみを おもいだす
ぼたんを ひたいにつける
お姫様が
何でも許してくれる王子に
浮気を告白しました
それを聞いた王子様は
持っていた剣で
お姫様を
刺し殺しました
「許してあげるよ」
そう言いながら
ゾウが支える世界の右で
小さく小さく座り込む

静かに赤い太陽が
ゾウが支える地面の下に
ゆっくりゆっくり、潜ってく

ゾウが支える世界の右で
夕日と虚無を眺めます


 ....
むかし ふたりで
つくって こわした 
火焔土器を 描いている
あきたら 気分てんかんに
クラゲを 呼びよせる
涙が流れて色になる

どんなことであれ
何か一つのことができるまで
寒くて凍えそうになっても
暑くて動けなくなりかけても
泣くことを我慢して
ようやく成し遂げる
その時になって
自然 ....
アスファルトの道を歩いていたら
急に波打ってしまったので
なんだろうと首をかしげていたら
そういえばこのところの猛暑で
線路が歪んでしまったことを
思い出していた


ミニィは
アス ....
愛にカタチがないのはね

きっと カタチがあったら 壊れてしまうからなんだよ
 
 
ばりばりと無機質の連動
静かな田舎道
冷めた瞳
からからとまわる
風車
 
 
「今日は関東全域において太陽は死ぬでしょう」
 
そうでしょう
 
 
そらは永遠の ....
橙色荒野に吹く風を/纏う鉄蒼色の軸/宵の時間を世界の涯へ/進む列車があるのです。


地平の橙色が揺れ墜ちる。
墜ちる百億回目の繰り返しの狭間、僕は祖父の遺した部屋の隅でアップライトのピアノの ....
死に際の無様さを焼き付けた思考
業火に狂い、踊り
痛みの感じぬ体を切り刻む
吸い尽くされた活き血は
妄想をも蝕み滅びゆく眼球

死にたいと願う誠の矛先に
愚かさと醜さと汚らわしさを
熱 ....
目玉が二つあるのに
両方とも自分のものなんて
悔しいじゃない

違う目でみることが出来たら
失敗しないのにね

僕と君の目、一個取り換えてくんない?
いい取引だと思うんだけどなぁ ....
透明な海
透明な空
澄んだ音
ゆるりと時

苦しい思い
苦しい時間
苦しい気持
苦しい運命

今風を読み
飛び出そうとする
羽を何回も広げ
明日の為に
メンソレータムは野球拳だった
野球拳がまさに時代遅れのカーナビだったが為に
私達が脱線事故を起こす寸前に停電が起きた
Life Line Off
電気が無いとありとあらゆる部屋が真っ暗で動くも ....
有史以来
人が
夕焼けに勝った瞬間はあるのだろうか
魂が離れ
棺の中で
物体が
停止する時
そこに
無い
モノへ
向けて
投げられる
すさまじい
悲しみ
注目
勝るといえ ....
走り続けること
自らの体力の限界を知る
そして
自らの走り方と
これから生きてゆく走り方を
知ることになる

走り続けること
それによって
自らの限界を
勝手に決め付けていただけで ....
*いたるところにある給水塔/ちいさな/8月

たとえばこんな狭い
はしごで登る
四角い金網のうえで
果たしても
ぐるりをとりまく
空のもと
擦れすらもしない
僕ときみだったとして
 ....
林の中の上り坂
豊かな緑の
新たに生まれる空気が
空につながっている

小川に沿った土の道
豊かな水の
新たに生まれる波が
海につながっている

暑さの中の涼しい風
豊かな夏の
 ....
即席のバーベキューセットで
思い出を焼いた
崖から海へ降りる際に
つかんだ植物さえ
根こそぎ収穫した
無人島生活は今日で
一ヶ月目になる
暦の上ではすでに
夏は終わっていたはずなのに
 ....
アスファルトに焦げ付いた影を切り取って
家へ持って帰った

壁に立て掛けて
白いチョークで
目を描いた
耳を描いた
鼻を描いた

口を描いた途端
影はしゃべり出した ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
僕らは生まれる前から 死への歩みを始めてる
親を選べることなく 浮き世へ放り出される

遺伝子と環境によって 能力値が決まっていく
裕福な家庭に憧れ 指をくわえ妬んでいく

  運命は切り ....
泣いてください

大声で泣いてください

ぼくはあなたをすきだから
安心して泣いてください

その縄に首をかける前に
ぼくの前で泣いてください

大声で泣いてください
今の自分が
まだ今の歳の半分だった頃
今の年齢の人が
とても偉大に見えた

あれから
自分の歳が二倍になって
今の歳になったけれど
こんなものかとふと思う
なぜだろう

今の自分 ....
悠詩さんの自由詩おすすめリスト(341)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
節分_'08- 北大路京 ...自由詩14*08-2-3
祖母ジュース- 石原ユキ ...自由詩4*08-2-1
おみくじ- 北大路京 ...自由詩16*08-1-12
オマエも私だ- ライチ自由詩4*07-11-25
透明だけど、在る- ku-mi自由詩11*07-11-11
されこうべと終列車- かのこ自由詩307-10-23
生活- ________自由詩5*07-8-25
そろもん(危機管理の話)- みつべえ自由詩307-8-24
許し- チアーヌ自由詩607-8-23
ゾウが支える世界の右で。- クスリ。自由詩607-8-23
そろもん(日曜画家の話)- みつべえ自由詩207-8-22
涙が流れて色になる- ぽえむ君自由詩12*07-8-22
波打っている- 小原あき自由詩20*07-8-21
愛のカタチ- 北大路京 ...自由詩16*07-8-21
天気予報- ゆるこ自由詩1*07-8-21
bird。- クスリ。自由詩307-8-20
回路- 見崎 光自由詩2*07-8-20
目玉が二つあるのに- 成澤 和 ...自由詩407-8-20
この大海原で- ペポパン ...自由詩7*07-8-20
電線の上を飛ぶ男、どこかで見た風景- 狩心自由詩5*07-8-19
失魂- 秋也自由詩4*07-8-19
走り続けること- ぽえむ君自由詩2*07-8-19
Re:- 水町綜助自由詩6*07-8-19
豊かな夏- ぽえむ君自由詩4*07-8-18
光速の美夏- 小川 葉自由詩4*07-8-18
焦げ付いた影- なかがわ ...自由詩4*07-8-18
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17
これから- 北大路京 ...自由詩7*07-8-17
あなたが望んでいるのは、きっと薬なんかではありません- 柳瀬自由詩3*07-8-15
半分の歳の頃- ぽえむ君自由詩3*07-8-12

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