女の子は、言いました。
 
「おそらがね、ないてるの」
 
青く、晴れ渡った日のことでした。
 
「かわいそうだから、えがおにしてあげるの」
 
得意げにクレパスを掲げて
リボンふり ....
                07/07/26


じとじとして
鬱陶しくて蒸し暑い
長すぎる梅雨が明けると
今度はまっ白な太陽が照りつけて
まだ乾かない大地からは
じくじくと水 ....
彼女がバスタブの縁に指を滑らせながら

オーストラリアのヌーディストビーチのことを考えているとき

海辺の遊園地の巨大な観覧車は緩やかに回転する速度を落としていた



呪術師か独裁者 ....
人の描きしものをおもう

哀しみは空を翔ぶ











この雑踏を歩いてゆく

そんな、すれちがう街の空気までもが
ただ、きみを切り刻んでゆく


道 ....
何かをしたかったけれど
何もできなかったあの時の
あの空に
苛立つ自分の気持ちを投げていた
あの白い雲にもう一度

夢を持ちたかったけれど
何も描けなかったあの時の
あの空に
悲しい ....
アンドロイドになるのは容易い


右足から、脱却

酸素すらも、
身体を通れば純粋でなど
いれないのだから
僕らがプラトニック、で
在り続けられるはずはない

ので、 ....
 目を覚ますと、視野いっぱい夫の顔だった。「おはよう」と夫は言った。「おはよう」とヨリコも言った。のどが少し痛むのは、裸で寝てしまったからだろう。夫はきちんと背広を着て、髪を櫛目も鮮やかな七三に整えて .... {引用=po・et・ic ―― a. 詩の、詩的な、詩趣に富んだ、詩に適する、詩人の(ような)
stig・ma ―― n. (pl. 〜s, stig・ma・ta )〔古〕(奴隷や囚人に押した)焼 ....
あれ??いまここで悲しみが生まれたような

気がしてきましたけど

ここには貴方しかいないのですね

では貴方がその悲しみの持ち主ですね??

まだ泣き続けますか

泣く ....
「球の描き方」





水の中で目を開けた
融けなかった青が
からだのなかに入り込もうとしている
皮膚のあいだから
――それは恐ろしいことだった


夕方が近づいている
 ....
新しい名前をもらった。
前の名前が気に入らなかったわけではないが
やんごとなき事情で
今日から新しい名前で生きることになる。

前の名前を突如捨てるのは
勇気がいるし、惜しいものだ。
名 ....
私の足元を見てください。

貴方がくれた、ガラスの靴です。

綺麗ですか?どうですか?

あのとき貴方は、私にひとときの魔法を、かけてくれました。

そのおかげで

私は今の主人と ....
つきと金星のあいだに
カチャリと流れていったものが一瞬をすぎて
それは未来のような行方で


幸せとか苦しいとかというものと別次元
何もない世界のもとにある、わたし
すべての動作や感情を ....
鳳仙花

揺れる


『鳳仙花』


右目の古傷を開かれた
ぷつぷつ と
肉の裂ける音と共に
かさぶたを剥がされ
瞼の底へ

彼の残した右目が

入り込んだ


 ....
心の漣は大きく
時に大きなうねりとなって、私に押し寄せる
弾き飛ばされると思うと私を飲み込み
うねりは更に大きく他人へと覆いかぶさる

運命というのであれば
信じよというのであれば

 ....
雨 止んで 病んで

明かりのないへや うずくまって
ちっちゃな ちっちゃな
おもちゃのぴあの きみはかかえて

雨 止んで 病んで

煤にくるまった息 成増四丁目の音色
きばんだ白 ....
世界の中心はマントルだという事実に
ぼくはすこしだけ救われたような気がする
目をこすって目ヤニを落とすと
朔ちゃんとの思いでもひとつずつ
オノマトペでも表せない音で
それはあたり前の日常のよ ....
やってきました、インチキ侍。
レコ・ポエにおいてのみならず、すべてのスレッドにおいて、連投するとスレがあがらないという事実に気づいたインチキ侍は、なんとかお気に入りの詩をおしつけよ(ry
と思い、 ....
久方ぶりの再会
あの人は
ひどく優しい顔つきになっていた
陰影を湛えていた
昔とはえらい違い

皆には見えない
私には見えていた
大きな刀を裸で持ち歩いていたのに

信じた道を突き ....
あんなあんな、先生。
教えて欲しいねんけどな。

夜が怖いのって なんで?
 (一説には、夜は敵に襲われる危険性が高いという
  古い遺伝子レベルの刷り込みだそうです)

さよならが辛い ....
昨日友達と会ったら 友達じゃないことが分かった

剥げ落ちた友達の抜け殻は 少し目を離した瞬間にどこかに行ってしまった
目の前の元友達は 公判中の元少年みたいで 何者か分からない存在に思えた
 ....
そっと抱いた人間模様
 
水玉
しましま
 
いやいや
そんなもんじゃなくて
 
 
優しく撫でた人間模様
 
ドット
ストライプ
 
いやいや
そんなことでもなくて
 ....
なくした瞬間
白い花が咲き乱れ
カウントダウンが始まった

咲いてしまった記憶の一つ一つが
美しく、瑞々しく、終わってゆく

一輪挿しに生けた花が
水を吸い続けられる間
それがタイム ....
なぜあなたは 
病の親の世話をして 
毎朝歯を喰いしばり 
家の門を出て来る部下が 
体調崩し仕事を休む 
辛いこころが見えぬのだ 

わたしは今日も ふんふん と 
あなたの腐った愚 ....
夜の夏がほのかに飛んで
闇の中に夢を描く
この世界に音は必要としない
ただわずかばかりの光だけが
飛びさえするだけで
夜の夏は十分なのだから

夜の夏が静かに飛んで
闇の中に夢を灯す
 ....
アンドロイドになるのは容易い

毎朝 世界にいざ、入獄
反復する彼の言葉だけ持参

雨ざらしの秘密
振りながら縺れる水、を笑う


時に大きくうねる
波、それからプラト ....
おい

ローズマリーが
茂りすぎだよ

中に何か
住み着いてるんじゃないか

お前は
ここで待ってろよ

俺が
見てきてやる

(いやいや、その手には乗らん)
私が戦士じゃないとしたら
それは、この剣を捨てて
あなたを助けてしまったことに
由来するのかね。

それとも、
もう戦いは終わったから
ということかね。

こうして月光に照らされて
 ....
源流に程遠くなく
清らかな姿を
留めながら
静かに流れゆく
孤独な細い川


貞節な乙女を
思い起こさせる
喧騒に揉まれる前の
ひとつの
純真

フルートの音色が
時折舞い ....
彼女とは病院の待合室で出逢った
小さな体に大きなヘッドフォンが目立ってた

彼女は僕に素敵な音楽を聴かせたよ
僕にとっては彼女が素敵だったけど

祖父にもらったサイドカーに ....
悠詩さんのおすすめリスト(438)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おれんじのくれぱす- 青井 茜自由詩7*07-7-26
しちがつの祭り- あおば自由詩9*07-7-26
ワールズ・エンド・アミューズメント・パーク- 大覚アキ ...自由詩407-7-26
- わら自由詩17*07-7-26
あの白い雲にもう一度- ぽえむ君自由詩15*07-7-26
ライフ- うわの空 ...自由詩4*07-7-26
岡山の妻- 石原ユキ ...散文(批評 ...2*07-7-26
The_Poetic_Stigma- 岡部淳太 ...散文(批評 ...14+*07-7-25
悲しみを拝見してる物- こめ自由詩907-7-25
「球の描き方」- ソティロ自由詩17*07-7-25
新しい名前をもらって- ブルース ...自由詩4*07-7-25
シンデレラと、魔法使い。- 愛心自由詩7*07-7-25
首飾り- 唐草フウ自由詩14*07-7-25
鳳仙花- 蒸発王自由詩5*07-7-25
決意- 茉莉香自由詩5*07-7-25
シの音- 土田自由詩307-7-25
世界の中心はマントルだということ- 土田自由詩607-7-25
一人100人斬り(7月24日分)- ワタナベ散文(批評 ...4*07-7-25
- FUBAR自由詩8*07-7-25
さよならを教えて絶望先生- 人間自由詩307-7-25
君は友達- 楠木理沙自由詩4*07-7-25
人間模様- 青井 茜自由詩3*07-7-25
永遠- mayaco未詩・独白107-7-25
虫の味_- 服部 剛自由詩11*07-7-24
夏の夜- ぽえむ君自由詩10*07-7-24
ライフ- うわの空 ...自由詩7*07-7-24
ジャングル探検もしくは自由への逃走- weed & s ...携帯写真+ ...6*07-7-24
私が戦士じゃないとしたら- ブルース ...自由詩1*07-7-24
名もない川- 乱太郎自由詩17*07-7-24
■■■__無限の谷の恋人たちor空っぽのバスタブ__■■■- じゃんじ ...自由詩207-7-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15