あんちゃん大学出の新人か
ゆくゆくは幹部やな
まあ研修期間は「ご安全に」やな

あ〜
かっこ悪う
そんなピチっとした作業服にするさかい
ちょっと踏ん張っただけでケツが破れてまうねん
ま ....
顔を見せなさい
悲しみに暮れる家族を生み出した者よ
その悲しみを表に出すことを許さない者よ
顔を見せなさい
それでも尚悲しみを生もうとする者よ
その悲しみを正当化する者よ

幸せの木を切 ....
古本屋の女主人は
若くて
美しくて
両の目の間が人より少し離れている

本をめくりながら
チラリとその方を見たりすると
何故自分が生きているのか
時々わからなくなる
二年振りに
帰ったときには
通夜はもう始まっとった

大往生や
ええ顔しとるやろ
せやな

いう声が ぽつぽつと
わしは
なんでか 
涙もでえへん
ここ何年も口きいたこと
あ ....
ゆらゆら揺らめく
かげろうの下にある水に入りたくて
僕は走り出そうとする

遠くに行っちゃだめよ

手を引き寄せられた
夏の日のいつか

日傘を差した母を困らせるなんて
したく ....
 みんなおらっちのこと
  さんらー 
 ってよんでるけど
 おらっちはもっとちゃんとした
  せいとく
 っていうかっこいいなまえがあるのに
 でもかんじはかけないからさ
  さんらー ....
伝えたい心は
たくさんあるのに
言葉にすることが
できない くやしさ

人はみな 悲しい{ルビ詩人=うたびと}だ
お姉ちゃんが
こまぎれになって
道路に落ちていた

わたし
ひきずる
お姉ちゃんの右腕
ずるずるとひきずって

「はやく帰らなくちゃ」

アスファルトに
右腕が描いた
赤 ....
「ねぇ、やっぱり変かなぁ?」
君が聞く。
「全然」

「そうかなぁ」
そう言ってても顔が笑っているじゃないか。
俺の愛しい人よ。
おれは見たい、
赤錆びた鉄塔の頂きに
鳥のように爪先立って
人影のなくなった都市を見たい
きみとだ


おれは見たい、
太陽のとなりに炸裂するもうひとつの太陽の誕生を
塵からつくられ ....
何にも見えない黒い空も
何にもないわけじゃなくて
ただ見えないだけで
たくさんの星
あの夜空
どこからかきっとここも
あの夜空などと呼ばれている
雲は流れて空高く凍笛が聞え来る
低く遠い音色が木々をも眠らせた

背中を丸め暖炉に蒔をくべいれる


あの冬に父が踏んで創った雪の道
高く冷たい雪壁を辿りもがいてた

背中だけを ....
あの頃よりもたくさんのお金を手に入れて
僕は例えば日常品を買う時に
少し値段の高い方を選んでしまう

あの頃の僕たちは 手に入れるすべもないのに
どうしても欲しいものというのがあって
だか ....
耳を澄ますとね
水の音がする

部屋に一人のときは
それが少し怖いのだけど

誰もいませんようにって
何度も祈るの

信じていない神様にだって
お願いするほどよ

でもその音は ....
窓にノックの音がする
こんな寒い夜更けにやってくるのは
あいつしかいない

上着を羽織ってベッドから出る
夫は眠りこけているいつものように
かすか
とはとても言えないいびきをかいて

 ....
悲しみは忘れた頃にやってくる

悲しみの上にも三年

悲しみ盆に返らず

千里の道も悲しみから

咽喉元過ぎれば悲しみ忘れる

悲しみの悲しみによる悲しみのための悲しみ

 ....
追いかける夢が好き
手の届くところにあって
手をのばせない
そんな夢が好き
多くは望まない
高くは望まない
それでも
追いかける夢が好き
夜がふけるとせいせいする

眠れない夜に
柵を飛び越えるのが
仕事なのだが
実にだるい

たまに
あまりにも真剣で
何百とジャンプを強いられ
数えるほうも大変だろうが
こっち ....
応援をするつもりが「頑張れよ」と言えませんでした。
あいつのもとへ、走っていくお前をちゃんと見ようとしたけど。




何故か。何故だか。ぼやけたんだ。
目が悪くなったと思い込むことにし ....
夕焼けの頃)

机の上、広口ビンの透明な壁面には
「真空」と書かれている

私はただ、じっとそのビンを見つめているだけだった
あなたはそんな私を若かったのだと笑うだろうか
あるいは、 ....
妻よ
おまえが夜眠っているとき
味噌汁は走り出すのだ
家人が寝静まると
味噌汁はお椀にはいり
玄関からそっと抜け出し
町内を走り出す

味噌汁は走る
(けして薬罐が空を飛ぶのではなく ....
凪沙の歌


ぱぱ
ぱぱはきのうおそくにかえってきましたか
あたしとままがねてるおふとんのよこに
もうふだけおしいれからだして
おきがえもしないでねましたか

ぱぱ
ぱぱはきのうば ....
涙がね赤い光を受け止めて私の頬に残るんだ  秋の連休の最終日に
 剣神社のほうらい祭りがある
 小さな町のことで
 老若男女こぞっての縁日というところだ


 小学校低学年の女の子がボールを投げ 
 オッチャンが外れ ....
夏が行く もう届かない 青春の テッペン目指して キラキラと行く すでに13,264回の公演を終え
僕は13,264回
僕を演じ続けた

誰よりも上手く
誰よりも正確に

ところで
この脚本を書いたのは
いったい誰なんだろう
時々、ありがとう ....
かつて滅びた文明
メソポタミア文明
それが今私の中で蘇る

ホットケーキは石で焼いて
チョコレイトは石で溶かして
ミルクセーキは石で泡立て

「石ばっかりやな」

私とあなたでは意 ....
幸せいっぱいなの、と事実を述べたら、
男Aは言いました。
「俺は夏にスキーをしないように、女はいらねー」と。

つまり、それは季節外れと言うこと?

馬鹿じゃないの。
ホントに愛を求めな ....
私から風が生まれる
気まぐれな風が生まれる
一瞬 あなたの風に吹かれて
少しだけ 大きくなったみたい

風は吹き止まない
時が決して止まらぬように
あんなぁ、この町もいよいよなぁ、戦争っていうこわいやつが襲ってくるんさ。
若いもんはみ〜んな兵隊さんになっちまう。
いやや、いやや。って皆泣くんよ。
家族はなぁ、この子らにどうぞ生きてかえってき ....
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