{引用=

*夢で君にくちづけをしてしまった*

わたしの身体はしなやかに発熱していたので
玄関で横たわり熱を果てしなく放出した
可哀想な傷たちが肌を走り回る
扉の向こうでしとやかに雨が ....
雨が通った街路樹の
匂いを胸に吸い込んで
自分の命に響かせる
同じ命に響かせる

冬がなぞった川沿いの
倒れた花に指添えて
季節という名を染めてゆく
冬の肌に染めてゆく

生きてい ....
あなたのなかに見たのは
愛しい共通点なんかじゃなく

自分への甘えだった

このまま前進できないでもいいんだと思いたいだけだった
成長することから逃げたいだけだった

二人が一緒になっ ....
夜はもう星を睨まない

素晴らしい調和が
海のようにやってきて
空と地上とが
反転する

ここで重力が
反対になり
私たちは
みんな振り落とされるだろう

黒い宇宙が
波打つ ....
なめらかで でこぼこした白いチョコレート
クリスマスの朝に
君のために歌おう
何千キロ先のどんな場所
数百のことばがある国よりも
君と過ごした空間の方がインスピレーションに良いねと
分かっ ....
終わりに

最終章に書いてある言葉は重い

わりと真実であったり
虚をつかれたりする

終わりに

人の終わりには本音が語られる

終わりに

この際といっては
言いたい事 ....
あなたの横顔を見つめ 
あなたの寝息を感じる

指先で鼻先をなぞり
頬に唇をあてる

ただそこに あなたが眠っている
それだけで こんなに涙が溢れる

瞬きもせずに じっと見つめてい ....
あなたを描いたら

一色足りない

足りないの
おひさまは
毎日うまれて
毎日しんでしまう


しんでしまったおひさまは
地球の裏側を
じつは照らしていることを
わたしたちは
ちゃんと知っている


しんでしまったひとさまも ....
とんがり帽子の雲が
隊列を組んで流れていく
間もなく夕暮れらしく
どの雲も右半分がオレンジに染まっている

地平までは一本の道が続いているだけで
街どころか木一本生えていない
雲が動いて ....
こんな日もあるのだろう
まるで予定項のような
あるいは脱穀されたあとの麦のような
果てしなく無力な一日

刻み込まれたものを嫌うようにして食卓の
海老の殻をむいているとひとりでに
涙が溢 ....
ひとを信じるということは

コミュニケーションにおいて

もっとも大切なことのひとつだ

じぶんを信じてくれているひとを

信じないなんてもってのほかだ


願いごとを口に出して ....


僕はあなたに
亡霊であり
生ものであり
影であり
車であり
スプーンであり
無垢の造型であることを
求める

あなたにここにいてほしい

日々
僕は
あなたになっ ....
冷たいミルクを温めた
私はちょっと苦手だけど
こんな日にはいつもそう
あなたが暖めてくれるから

喉にゴクン、と流し込む
あなたのことを考えながら
ほつれた髪を直すしぐさ アルミニウムみたいな海

海は高鳴る心の隠喩だったか 反映だったか
わたしにはもう手の届かないものの換喩だったか

晴れ晴れとしたこころで車を運転する
白い灯台が青 ....
目が一つだけあって
片足は長めに
人さし指は短めで
そういうバランス感覚を身につけた人たちが暮らすところで
僕は疎外感と戦っている
猫はひたすら好戦的に
肉球は床に飛び散ったガラス片のよう ....
煉瓦も煙突の梯子も
宵に馴染まない
うっすらと蜜の匂いで
遠くの空は、山猫みたいだ

人が通り
加湿器が見え隠れする
冷たい錆がべっこうの窓を往来する

心細い釘に守られて
行灯は ....
ものがたりが美しすぎて



まっすぐに見つめていたら

わたしにはそれ以外
見えるものがなくなってしまった





そんなときに
ふと後ろをふりかえる
できごとがおこ ....
さぁその角で天を突け。
空を破れ。
湾曲した、その角は雨を降らす為にある。

大移動は、あまりしたくないだろ。
アメリカバイソンは人に狩られ絶滅危機さ。
お前等が一番かっこいいのにな。 ....
降りしきる雪に
運命を委ね
去って行くのですね
白い肌は
景色に吸い込まれ
後ろ姿が美しいから
何時までも見ていた

触れあった
指先の温もり
覚えてますか
手渡しで与えあった
 ....
卓袱台が乱舞して
クリスマスが始まります 
踊り場に回転扉
理科室の彼女くるくる踊る

つぼみは
クラインのつぼみ
螺旋は
肉と心を纏ったままの人骨のらせん

一つメビウス
二つ ....
{引用=

兄が
妹に言う

(おまえは冷血動物だね)

ああ、そうですお兄さん
そんなことをあなたはいまさらいうんだね
あなたが温かい血の塊を全部貰ったから
わたしのものはもうと ....
「満月に吠える」

夜中眠りに就いて初めて裸を曝す
歪んだ時系列を跳ね跳び
活きた清涼水を次から次へと浴びる
そして吠える
自分の闇に悲しく浮かぶ
黄色い満月に



「手紙」
 ....
自分の世界は
心のどこかで 終わっていく
求めることなく追いかけさせられた
流行歌なのかもしれない

虚しさだ
霞の色ですらない休日だけが
立ち止まろうとして 這っていく
景色ですらな ....
誰のための言葉かは
ずっと前から分かっている
口が、いつの間にか
真っ白な糸で縫われ
まるで自分のものではないようで

可愛い動物たちが
牙をむくのが怖い
客は
お金を払わないことで ....
感覚をすり減らしたことを悔やみ
できれば吐き捨てたいと
いらないものなら どうか土の中で眠っておくれよ

選びきれないほど溢れかえる世界と
失ったものを 天秤にかけて
揺らめく僕の心の ....
どこに自分をなくして失っていくのだろう
座り込んでいる 
ひとりですらない 僕は 
居場所すらわからない
けれど 風は流れるだけだ 確率は少ないのだろう 
確かな体はひとつの場所にさせられて ....
雪の降る街の景色を
音だけで感じている
悴んだ手が赤くなり
サクサクという音が

足元から立ち上って
靴底から垂直に体の
芯を冷気が掴んでは
私の細い心臓を震え

あがらせているの ....
鋼鉄のブリザード ザン ザン ザン
とレールの上をすべるように走りきて
重いこころ重いからだ思い 思い 残
しばらくして夕凪のような沈黙に抱きすくめられる

微笑して降る冬の夜の霧雨
寒さ ....
あなたから
ことばがとどき
かえしうた

あなたから
詩集が届き
ひもといて
活字の黒と
余白に酔える

あなたから
おもいがとどき
詩を書いて
おもいつおもえ
おもわれし ....
りょうさんのおすすめリスト(670)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢で君にくちづけをしてしまった- あぐり自由詩4*09-12-26
しるべ- 朧月自由詩509-12-26
あまりに似すぎていた- 一華自由詩309-12-26
ソウルシンガーに託す- 真島正人自由詩8*09-12-26
クリスマスの朝に- JTO自由詩5*09-12-25
終わりに- 朧月自由詩409-12-25
わたしが眠りに落ちるまで- 帆乃香自由詩209-12-25
足りない- 殿上 童自由詩5*09-12-24
おひさまひとさま- 小原あき自由詩9*09-12-24
逢魔ヶ刻- 西天 龍自由詩6*09-12-24
ぶぅぅぅん- 真島正人自由詩6*09-12-24
ひとを信じる- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-23
あなたにここにいてほしい- 真島正人自由詩6*09-12-23
眠れない日には- 秋助自由詩2*09-12-22
_わたし_大丈夫です- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-12-22
ばらばらの- sk自由詩109-12-22
- しべ自由詩309-12-22
かげがとても美しいので- 相良ゆう自由詩409-12-22
ウシカモシカ。- 菊池ナン ...自由詩3*09-12-21
- ミツバチ自由詩17*09-12-21
百と八つのルナティック- 海里自由詩109-12-20
かえる- あぐり自由詩2*09-12-20
満月に吠える- 乱太郎自由詩15*09-12-20
部屋で- 番田 自由詩2+09-12-20
祈りに- いっと自由詩109-12-20
暗黒- Izm自由詩3*09-12-19
芳香師- 番田 自由詩109-12-19
数え切れぬほどの幸せな家庭が暖かい屋内で晩餐をとっている時間 ...- 瀬崎 虎 ...自由詩609-12-17
冬の夜の霧雨- 瀬崎 虎 ...自由詩109-12-17
あなたから- 瀬崎 虎 ...自由詩209-12-17

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