白く煙る息を吐き出し 
巡る季節の意味を問う

もうすぐ聖なる夜が 
みんなを遠くに連れて行ってしまう

冷えた指先が求めるのは
愛を描く古びた絵筆

色のない四季に見つけた唯一の真 ....
蟷螂が一匹
柱にしがみつき
鎌を立てている
手を伸ばすと
鎌を上げ
こちらを睨んだ

昔に二人で
虫を取ったこともある
何時しかすれ違い
喧嘩もしなくなった

何かにつけて
 ....
彼の為に
マフラーを編んだ
もうすぐ彼の誕生日だからだ

はじめて編んだけど
結構うまくできた気がする
彼の喜ぶ顔が楽しみだ

彼の誕生日
彼は「不格好だな」と言いながらも
嬉しそ ....
    赤
        壊れた傘 雨
  錆びついた鉄の臭い
              広がっている赤い水溜り


   暗闇を切り裂くような絶叫

――――世界が崩れていく
 ....
君は覚えているかな?
あの日の約束を。
会えなくなっても
ずっと忘れないで
ケンカして
傷つけたこともあったね
あの頃みたいには
もうなれないけれど

まわる世界は
みんな大人にな ....
風にのせて しゃぼん玉 とばそ
くるくるまわる 青 赤 黄色
神様のとこまで 飛んでゆけ
あの人のとこまで 飛んでゆけ
天までのぼって はじけとび
大空 架ける 橋になれ
雨音の向こうにばねじかけのびっくり箱
銅の色をしたワイヤーがくるくると
通りすがりの飼い主をひっかける
犬が戻ってほどきにかかり
一匹と一人は遠ざかる
開けてもらえぬびっくり箱は
しかたな ....
「ごめん」
この人は、いつもまっすぐ人の目をみる

窓の外は、まだ、7月も初めだというのに、三十二度を越える暑さ

「ごめん」
この人の睫は、いつもみずみずしく潤っている
誠実な人は、い ....
1.

鏡の中の僕が
いつまでも笑わないので

仕方なく
こっちが笑ってみたら

とたんに笑いやがった


2.

山の向こうは
雪が降っているらしい

今汽車に乗れば ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
外に出たら
死んでしまうんだって
だれかが言う
ほんとうだろうか
立派に育てるのは
栄養とか水をたっぷりもらえるからだって
だれかが言う
ぼくたち自身の
力じゃないんだって

白い ....
俺(*1)は罪(*2)な男だ(*3)。



*1-38歳。独身。自称家事手伝いと寒いことを言う。彼女の前ではぼくたんと言う。女友達はすべて彼女だと思っている。未だに親から小遣いを貰っている ....
僕が悲しい事実を知ったとき、
あなたにそのことは伝えない。
人生はなかなかいいものだと
あなたにはずうっと感じていてほしいから。

悲しいことを知らないままでも
結構暮らしていけるもの。
 ....
返ってきた一言目が
「ありえない」でした。
男:ねえ、

女:月?
ふと

引く波の音だけを
聴いてみたら

涙が止まらなくなった
オレンジジュースは無いけれど
グレープジュースならあります

しかし

死ぬまでいや死んでも
オレンジジュースが飲めません

だって無いんだから





もし君が死んで ....
装いする君
を想う

春待つ君の

「ほら,あれ」
と,指差す
「あそこ,少し透明でしょ」
僕にはわからない
言われてみれば,そこだけ,雲が少し動いたような

そこに既に冬がいる ....
もし
私が死んでも
悲しんだりなぞしないで下さい
むしろそれは
私にとって幸せなことだったのだと
喜んで下さい
私の死はとても
小さなことです
今このときに
死んでしまっている人は
 ....
誰が言った?
記憶に残ればいいなどと
誰が言った?
形が全てではないなどと
誰が言った?
結果より過程だなどと

それは自分の存在を勝ち取った者の台詞
確かなものを手にした勝者の台詞
 ....
優しい気持ち思い出すよ
この大きな空を見上げれば
何もかも投げ出して
泣きたくなったりもするけど

ウスムラサキの空の果て
届かない
君の声は聞こえてる

流れる涙 心で止まれ
君 ....
おとぎの国で幻を見て
今も私は夢の中
涸れるほど涙を流して
その海に溺れて

月さえ隠して
闇夜を呼んで
みにくい私をかき消すように
ばたばたするだけの十二月は好き
前にも後ろにも進めずに ただ騒いでいられる
夢のような月
あるところでは雪も降って
もう誰もばたばたとした雰囲気を止められない

すこしも進歩のない期間は
 ....
疲れ果てていませんか
行きずりの毎日に
ひとりぽっちでいませんか
暗い部屋の中で

かすれながら流れていく歌
深い海の底から
あなたにあてて歌っているよ
いつまでも ねぇ聞こえますか
連なった文字の中に
あなたを見た気がした
近くにいる時は
あんなにも近くにいた時には
見えなかったあなたが
見えた気がした

並べられた論理の中で
あなたを解った気がした
吹き込まれ ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた

ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
僕は
君が 歩くための 杖になってしまっている
今日
君が着るシャツの 布の切れはしに
僕はなってしまっている
なりたいと思って真剣に頑張ってみると
とても今のままでは敵わないような人を知って
一番になれそうにないからいっそあきらめようと思う

あきらめてしばらくすると
やっぱりそれになりたくなるけど ....
周りの全員が間違っている

極端な事を思う時
足りないのは自分の余裕
他人に歩みよる努力の不足

周りの全員が間違っている

破滅的な考えを持つ時
私は鏡をみる
人の顔はいつで ....
「全ての物理現象は、難しい式は別として、
子供にもわかる言葉で説明することができなくてはならない。」
アインシュタインが言ったそうです。

私は天才に憧れ、真似る癖があるから、
人間の気持ち ....
りょうさんのおすすめリスト(670)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
終わりのうた- 葉月えり ...自由詩1*03-10-26
トオノウ- ねなぎ自由詩103-10-26
マフラー- 桜 葉一自由詩203-10-26
ひかり- 自由詩203-10-25
遠く離れていても、ずっと忘れないで- 春日野佐 ...自由詩103-10-25
しゃぼん玉のち虹- 春日野佐 ...自由詩203-10-25
びっくり箱- 林帯刀自由詩203-10-25
気持ち- greenlemon自由詩203-10-25
小詩集『今度食事でも。食わないと死ぬので』- ミサイル ...自由詩2003-10-24
告白- 山内緋呂 ...自由詩36*03-10-24
- アンテ自由詩6*03-10-22
注釈- 黒川排除 ...自由詩203-10-22
心のもちよう- 小太郎自由詩103-10-21
女子高生に「今日1日“ありえない”を使うな」と言ってみた- 桜 葉一自由詩303-10-21
月夜の電話- ミサイル ...自由詩303-10-21
君を泣かせた後で- ミサイル ...自由詩103-10-21
オレンジジュース- ミサイル ...自由詩303-10-20
冬へと装いする君- do_pi_can自由詩403-10-20
ちいさな遺書- 春日野佐 ...自由詩403-10-19
私が意味を持つために- KEIK ...自由詩103-10-18
心の虹を- 春日野佐 ...自由詩303-10-17
Gute_Nacht- 春日野佐 ...自由詩303-10-16
補うということについて- 小太郎自由詩203-10-15
nocturne- 春日野佐 ...自由詩303-10-15
無機質の中で- KEIK ...自由詩203-10-14
世界エレベーター- たもつ自由詩3903-10-14
- 山内緋呂 ...自由詩1*03-10-14
あきらめておもいだして- 小太郎自由詩103-10-6
優しく救われる方法- 小太郎自由詩203-9-22
アインシュタイン- 小太郎自由詩303-9-22

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