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明け方だった
水色に流れていく川の 悪魔のような
ぼんやり流れていく様子に 眺めていた公園は
子供たちが遊んでいる 僕だったのかもしれない
滑り台が ぼんやりと立ちつくしている
少年にもいた ....
手を何にしている
手は寂しさとしての手に ある
そんな手も 行く場所をなくして
手が手に形だった
自分の世界は
心のどこかで 終わっていく
求めることなく追いかけさせられた
流行歌なのかもしれない
虚しさだ
霞の色ですらない休日だけが
立ち止まろうとして 這っていく
景色ですらな ....
どこに自分をなくして失っていくのだろう
座り込んでいる
ひとりですらない 僕は
居場所すらわからない
けれど 風は流れるだけだ 確率は少ないのだろう
確かな体はひとつの場所にさせられて ....
それは
君の絵の 終わり
余計な厚みをつけはじめたら
原色の絵の具を白地に塗りつけたのなら
キャンバスの枠をはみ出したのなら
もう
それは
君の絵の 終わり
君は旅人だった ....
海の前
砂の中には
蟹のかけら 動物の毛
ぼくはそれで 城をつくった
旗を立てた
砂の中に
死んだ誰かの骨のかけら
小指のどこかに ついている
ぼくはそれで 城をつくった
割られ ....