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映写機がカタカタ鳴っている
僕の撮る写真が君は好きだという
街は白黒というよりも何かひとびとの
息吹をはらんだ色彩に染められている

街灯には設置された年がゴシック体で
刻印されているのだ ....
手のひらにあなたを
降りしきる雪を
言葉を 悲しみを
受け止められるなら

時間が過ぎて
見失うものも
惜しくないとさえ
思えるんだ

行方は誰にも分からぬ夜の旅路で
本当に愛し ....
いい詩をお書きになる あのひと
言葉はなんでもなくて、抽象性が無担保でまかり通る
それなのにそのひとの選ぶことばのならびをみて
とってもうれしいきもちになってしまう

このひとは本当はすごく ....
ほつれた髪を直すしぐさ アルミニウムみたいな海

海は高鳴る心の隠喩だったか 反映だったか
わたしにはもう手の届かないものの換喩だったか

晴れ晴れとしたこころで車を運転する
白い灯台が青 ....
雪の降る街の景色を
音だけで感じている
悴んだ手が赤くなり
サクサクという音が

足元から立ち上って
靴底から垂直に体の
芯を冷気が掴んでは
私の細い心臓を震え

あがらせているの ....
鋼鉄のブリザード ザン ザン ザン
とレールの上をすべるように走りきて
重いこころ重いからだ思い 思い 残
しばらくして夕凪のような沈黙に抱きすくめられる

微笑して降る冬の夜の霧雨
寒さ ....
あなたから
ことばがとどき
かえしうた

あなたから
詩集が届き
ひもといて
活字の黒と
余白に酔える

あなたから
おもいがとどき
詩を書いて
おもいつおもえ
おもわれし ....
ようするに孤独をかこつているだけなのかな、と
画面に向かって彼は思っていた
こんなにも沢山人がいるのに
隔絶されたように感じるとは

それから時間を使うのがとても下手になって
これをしよう ....
ちいさくせかいがふるえ
てにとるべきわずかな水
ブルーはブルーによって
侵食されていく果敢なさ

声と言葉と三色の悲しみ
ピッチカートで奏でてる
光沢は世界とすれ違う度
美しすぎる晴雨 ....
春に分別のない私は
たいせつなものを うしなったそうです

分別のない私はそのことが
自分でもよくわかっていないみたいです

私はそのことが悲しいことを
人づてにきいて悲しいなあと思って ....
りょうさんの瀬崎 虎彦さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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