すべてのおすすめ
薄味の恋をしたって
欲張りな

こころは満足できないの
柔軟な 広い心で 聴いてみて 
      すこし解った 宇多田ヒカル
草あざみ風はどこへと吹くのやら
    一人の道に時は惑いて


くちづけはブーゲンビリアあかあかと
    見つめる瞳にしずむ太陽


透きとおる{ルビ項=うなじ}をみせて{ルビ月見 ....
里芋の葉に露玉を宿らせて
風も光りて土用に入る日

身体ごとゆるるが如き北山の
杉のみどりが視野に広がる

微熱ある夜を目覚むれば
枕辺に誰がつけくれしか蚊取香匂ふ

熱湯の ....
光合成が不得意の僕らにまた夏の陽が降り注ぐだろう


屋上のベンチに座り互いの塩分濃度を確かめ合った


生き物の忘れていった生ものが機体の上で腐りかけてる


メデューサが美容院に ....
桜草
薄桃色に
染まったら
君の頬にも
朱が差し染まる

向日葵と
麦わら帽子と
ワンピース
青い背景
よく映える君

奥山へ
紅葉踏み入り
歩いては
赤の隙間に
 ....
君に逢い不治の病に冒された僕の心にまだ春は来ず


目を伏せて出来た陰影艶やかで理性を奮わせ視線は空へ


富士山へ夏の終わりに山登り朝日に染まる淡き恋花


不死なんて意味 ....
長所はね 床上手だと言い続け
何度目になる 童貞の夏
一人部屋
雨音の部屋
湿った部屋
花咲かぬ部屋
日の差さぬ部屋
 
長雨を
眺めるわたし
袖振る君
水が土に
流れる予定
 
軒下で
笑う坊主に
しかめっ面
わたしを牛耳 ....
受け付けの 色白美女に 会いたくて
毎日通う 脚のリハビリ




リハビリの
 マシンの声が 「がんばって」
    あげたいけれど あがらない足




リハビリ ....
  宇治橋

夕霧にかすみつ渡る面影に
露けき花の色が重なる―――

  観月橋

しめやかに
欠け満たされぬ夕月の
心を以ってなぞる君の名

   ....
ねぼすけのあなたのために初夏の朝カフェイン渡す悪女になりて からっぼのグラスに注ぐ赤ワイン街の夜景が微かに浮かぶ 夏至の日に
  キャンドルナイト{ルビ流行=はやり}だし

ニヤリと笑う ロウソク屋の子
隣屋の塀にはびこる つたの青
さみだれに色 尚つやめきし

散歩にと さいそくにくる愛犬の
うったえる瞳に 重き腰あぐ
「サヨナラ」の言葉は彼を他人へと 出逢う前にも戻しておくれ

惹かれてた 好きの言葉を飲み込んで会えなくなれば忘れられる?

左手の指輪の跡が告げるから その手に触れて見えなくしていた
 ....
各地へと
足跡残す
偉業には
天国行きの
片道切符
 
 
漂泊の
旅を終えれば
いざ寝床
朝日を見ずに
さあ眠り逝け
単純もよきときあると自らと
慰むるとき 時雨の音する


ふれ合いし手の冷たさは言はずして
春雪消ゆる早きを語る

尋ねきし人は留守にて山茶花の
散り敷く庭に一人ごちする

我が裡 ....
 おばぁちゃん
 ただひたすらに
 愛でてくれ
 今は一人で 
 味噌汁すする
  「アリュール」

{ルビ汚=けが}れならば五月雨川に流せりと誘ふその手は{ルビ梔子=くちなし}に似て


  「ブラック」

黒髪に触れし指先奏づるは重なる肌のあつき旋律
 ....
洗濯機の渦に心を巻き込みて
しみつく澱も洗い流せり

長雨のやみたるあとに松葉ボタン
閉ざせし心も開くがに咲く

娘が生けし菊に顔寄せ深深と
秋の香かげば夏も惜しまる

二十世紀 ....
掃除機が
ごーごー奮起
する日曜
我は横目に
チキンラーメン
彼の人にアスパラガスの花束を
込めた思いは宣戦布告



風露草贈りし君から翁草
勝負終われば裏切りし君



勝利した君の頭に月桂樹
手には僕からその花束を
家も無く
吾を知る者も
今は莫し
根無し草とぞ
人は言ふらむ


風荒ぶ
夜の旅路に
光差す
命の灯火
いざ、行きめやも


黎明に
はためく翼は
輝きて
火の粉振り ....
傘持ちて吾子を迎えに行くことも
久し振りなり雨もまたよし

さりげなく扇風機の風 吾が方に
向けてくれし子は漫画読み継ぐ

見知らぬ子 通りがかりの吾れに寄り
トンボが居るよと ささやき ....
朝8時
バス停にある
虚無主義(ニヒル)の目
息の空想
煙草の科学
【愛してる】
これ以外では表せず
君に捧げる五文字の心


友愛と恋の違いを知り得ずに
ただ愛だけが心を占めた


世界中誰に聞いてもわからない
【愛】の意味は自ら生み出す
カラヤンのレコード買いきて おもむろに
娘灯を消して聞くがよしと言う

萬緑を濡らして夕立過ぎゆくに
近江の里の深き静もり

緑濃き萩の道もいく曲りか
蓮の花咲く池に出にけり
     ....
加茂川に降る雨と共に昭和逝く
 何時もと変わらぬ景色まぶしく

編隊のかたちに鴉帰りゆく平成となる日の夕空を

永かりし昭和の御代も終焉となりて
小雨降る 夜となりけり

親しめぬ言 ....
  
   「いつか奇跡」

霧雨の向こうに遠い日の日記 差し出した手が迷い濡れてく

影送り透けて遠のく僕たちの眩ばゆいほどにピュアな夏の日

吹くはずのない甘い ....
生田 稔さんの短歌おすすめリスト(362)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うすあじのこい- Wasabi 短歌307-7-23
マイナー好み- Wasabi 短歌407-7-20
花言葉Ⅳ- 石瀬琳々短歌17*07-7-20
33P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-7-14
真夏の記念日- たもつ短歌1207-7-13
春夏秋冬- 秋桜短歌7*07-7-11
ふじ- 秋桜短歌7*07-7-8
童貞の夏- 北大路京 ...短歌4*07-6-29
支配- 殿様が得 ...短歌107-6-28
リハビリ- 北大路京 ...短歌8*07-6-27
京都八ツ橋- Rin K短歌35+*07-6-23
朝食- yoyo短歌307-6-22
からっぼ- 夏川ゆう短歌307-6-20
キャンドルナイト- 北大路京 ...短歌7+*07-6-20
平成19年6月9日土曜日_17:45- むさこ短歌12*07-6-10
LOVER- 十六夜短歌407-6-10
漂泊の旅- 殿様が得 ...短歌107-6-9
14P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-6-9
味噌汁- 山崎 風 ...短歌407-6-9
パルファム- Rin K短歌32*07-6-9
11P_「短歌2」より- むさこ短歌10*07-6-8
掃除機- 殿様が得 ...短歌207-6-8
花言葉2- 秋桜短歌9*07-6-7
旅人- 秋桜短歌10*07-6-5
8P_「短歌2」より_〜_昭和四十年- むさこ短歌10*07-6-5
朝8時- 殿様が得 ...短歌107-6-5
あい- 秋桜短歌10*07-6-4
7P_「短歌2」より_〜_昭和四十年頃- むさこ短歌13*07-6-4
12,13P_「短歌2」より_平成元年- むさこ短歌11*07-6-3
■共同作品■_カゲロウと花- Rin K短歌26*07-6-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13