一夜あけたがなにもかわってはいない
     太陽は去年とおなじ顔で澄ましているし
   北風は相変わらずの怒声で荒れまくっている
そして リビングの装飾もレイアウトも沈んだまま
 ....
「にゃーにゃー」
「にゃにゃ?」

ご主人さまが
猫語を真似て
話しかけてくるけれど
何を言ってるのか
さっぱり
わかんないニャン

ここはひとつ
狸寝入り
じゃなかった
猫寝入り?
天国のドアなんて、とっくの昔に出ちまったんだ。
忘れてた。
戻りようにも、戻れやしない。
だから、そろそろ他のドアを探さなきゃいけない。

そう思う。

***

キティ ....
過去を、
カラーに

今を、
モノクロに
轍に映る
音の魚
午後へ午後へ流れつき
雨のように息をめぐる


偽の季節の声があり
激しく隙間多く震え
水と風の
通り道は濃く


頬をすぎる波
くちびるの波
 ....
涙を混ぜる、という行為には
冬の夜は長すぎる

ひつじが百匹を超えたら ふいに湧き出す
僕って何だろう、みたいな問いかけに、いつも
たまたまこの星に生まれて
たまたまこの国に来 ....
君がいるから僕は存在する
誰もが羨望する
誰もが欲しがる君の姿
ショーウインドの特等席で
いつも輝いている
値札なんて不要だよね
君の価値はお金にはかえられないから
要はハートだってこと ....
ネイキッドビーチの坂を降りたら
一組の男女が全裸で歩いていた
それはアダムとイブのようで
神秘的な何かを感じた

嬉しいとか楽しいとか
満ち溢れていたはずの感情
知恵の林檎を食べる前まで ....
もともと人は
生きづらい中で
生きやすい生き方を
夢見てきた

その日を生きるのに
苦労して
やっとの思いで
夜の眠りに就くことができた
いや
明日が不安で眠ることを
許されない ....
振り向かない力が
勇気となって
道のない前を
歩いてゆける
淋しくはない

振り向かない力が
翼となって
果てのない空を
飛んでゆける
悲しくはない

振り向かない力が
光と ....
離れまたたく
雨に近いもの
光を結び
ひとつ雨になる


まるい夜が
まるい夜をすぎてゆく
音は森の上に残り
枝を伝い 土を照らす


点かなくなった灯の下で
握 ....
愛してるのに 窮屈なのよ

なぜかしら

一人考えたの


アルコールに半分意識もってかれた脳みそフル回転して




愛されてるのに 窮屈なのよ


なぜかしら

 ....
自ら逝く勇気など始めから無いもので。

だったらいっそ。
あなたが逝ってくれねーかなぁと思ったりして。
でももし逝かれたらすごい勢いで崩れるの分ってるし。
忘れた泣き方なんて思い出しておもい ....
家から
ずいぶん歩いたところに
金魚屋があった
知らなかった

金魚屋のおばさんは
15センチくらいの
お腹の大きな金魚を
ひょいと手のひらに乗せて
「こんなこともできるしさ」
な ....
信号機が故障したので
シマウマがやってきて
代わりの信号になった
白と黒しかない縞模様で
シマウマは精一杯頑張った
多少の混乱はあったものの
車も歩行者もそれに従った
強いものは ....
風が強いから
真っ白な兎のロングマフラァを
首の後ろで
きゅっと結びましたわ
まるでわたくし
絞殺されたがっているみたいだった
兎に殺されるんだわと思うと
それもいいかしらと笑いましたの
空 でもなく
月 でもなく
携帯 でもなく
四角い画面 でもなく
もちろん
肩書 なんかでもなく

手 だけ

言わず
心 が
身体 が
いい
どこにでもありそうな道端に
どこにでもありそうな大きな石が一つ
座っていた

ある人は
何の関心も示さずに通り過ぎていった

ある人は
怒りを感じて棒で叩いた

ある人は
その美 ....
僕は
人よりもできることが すくない


僕は
人よりもあたまの回転が おそい


僕は
人よりも当てはまることが すくない


僕は
人よりも決まったことしか でき ....
波はもう台所まで押し寄せている
娘はバシャバシャ水を蹴りながら
学校の仕度に忙しい
妻は膝まで海水につかりながら
朝の牛乳を温めている
もしもの時のために集合場所を決めておこうか
と言 ....
いま まさに透きとおった
四次元の祝祭は
はつはると名づけられて
広場で駆け回るあどけないこどもたちのうえに
燦々ともたらされる

一方 老残は
プロムナードで縮んだかげをみながらの散策 ....
今よりも
もっと大きくなりたいと想ったけれど
すぐにはできないから
今からできる
小さいことを見つけようと想う

今はまだ
ぜんぜん小さな自分だから
いきなり大きなことはできない
ま ....
      1

夥しいひかりを散りばめた空が、
みずみずしく、墜落する光景をなぞりながら、
わたしは、雛鳥のような足裏に刻まれた、
震える心臓の記憶を、柩のなかから眺めている。

(越 ....
あと一ヶ月で春になるんだ。知っていた?
本当の春はまだ先だよ。だって今年はまだここに雪が降ってないんだもの。
でも、そんなことどうでも良いんだ。
僕には春がくる。

春がきたら 君に会いに行 ....
帰ります、とメールをしてきた君が向こうから全力疾走で


君の重さを受け止める。お姫様抱っこ?もう少し痩せてからね


人ごみに紛れこむとどうして私だけがここにいないんだろう

 ....
海岸線で仁王立ち
黄昏の中で物思いにふけっていた

荒々しい波音は聞こえるけど
目に映るのは水平線だけ

限りある未来
限りある世界
物足りないから
永遠と名付けた

海岸線でそ ....
焦らずに
焦らずに

道は長くても
道は消えたりしないから
道に沿って
君を見守る花がある

ゆっくりと
ゆっくりと

夢は大きくても
夢は消えたりしないから
夢に沿って
 ....
いのちの大切さって何だろう
きれいごとでは済まされないこと
野生の獣が弱い生き物を捕らえ
生きる糧とするように
人間だって経済動物と言う名のもとに
生き物のいのちを断っている
(ひとのいの ....
わたる日を得た
静かな笑みで
水は幾度もひらいては
土をひとつ はたりと照らす


色や音をほどきながら
羽は線に飛び去ってゆく
細く軽くなりながら
やがて羽ではなくなり ....
友人からの年賀状には離婚したことが添えられていた
数年前、結婚の挨拶に来た二人
こんな美人お前にはもったいねえな、なんて
憎まれ口にもニコニコしていた二人

昨年もいろいろな人がこの世を ....
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