ちょっと遠くまで 一人旅してきます

行き先はブルゴーニュ地方 はじめて行きます

街の真ん中にある ノートルダム聖堂の

ケルト信仰と錬金術に関係があるって噂の 漆黒のマリア像に

 ....
どうしよう、ねむれないわ

だってひとりだもん
だってひとりだもん

どうしよう、ねむれないよ

だってあなたがいない
だってあなたがいない

こわいの
ひとりのよるは
 ....
 緑色の思い出
 悠々と流れる時の中に
 そっと置いていく
 
 くすんだ深夜の幻想
 俺を誘うノスタルジーを
 端に置いて
 崩れることのない
 物語を作っていく

 まだ見ぬ光 ....
 細い糸のような雨が上がった
 日が変ると同時に止んだ
 
 慌しく過ぎて行く日々に
 ひび割れていく心
 解こうとすればするほど
 拗れていく魂

 腐るほど希望の詩を書いたけど
 ....
大切なことは
大切にするということ
大切にすることができなければ
大切なことを失うということ

大切なことは
大切にされるということ
大切にされることができなければ
大切なことが消える ....
薄すぎたミルクティーを飲みながら
なんとなく夕陽を眺めていた僕は
辛うじて今日の生存を終えつつ
生温い部屋で過ごしていた

静寂はテーブルの肩に寄りかかり
世界を停止させようと 息を潜めて ....
冬の中に
君の白い息が眩しくて
なぜか視線をそらしてしまう
ぼくがいる

冬の中に
君の凍える姿が悲しくて
なぜか空を見上げてしまう
ぼくがいる

冬の中に
ぼくの凍える姿に手を ....
都市
その足元は黒に染まる
灼けては、また凍える
現代の 大地とでも呼べるだろう

黒くなった三億の悠久
忘れられて
尊くも足下 誰も
誰も、考えはしないで

あんまり痛くて、裸足 ....
私の道を阻むもの
それは
私を嫌う人か
それは
私を憎む人か
それは
私を恨む人か


それは



私の道を遮るもの
それは
環境か
それは
欠乏か
それは
 ....
さらさらと、枯れ落ちた葉が
校庭を這う風に追われ
やがて空へと逃げてゆく放課後

音楽室のピアノはショパンを奏で
窓からのかよわい陽射しと
僕を汚す、黒板のひどい落書き

鞄を逆さにす ....
{引用=
クラヴィ・ヴィエイヤールは小さかった

どのくらい小さいかというと あなたのまぁ 半分くらいで


俗に 小人と呼ばれる 種類の人間だったのかもしれなかった

けれど

 ....
 弱音を吐くのは
 辛いからではなく
 お前に甘えたいから
 優しく
 俺の頭を撫でてくれ
 お前の胸で眠らせておくれ

 大事なものが日々失われていくよ
 不安なんだ

 俺の指 ....
心をゆさぶるの

ねぇ

そんなにもわたしを巻き込みたいの

ねぇ

もうだめ

わたしも





そっちへ行きたい
銀色の穂波は
斜陽に映える芒の原
光と戯れ
丘の向こう側まで
続いている

風は止むことを知らない
運ばれる匂いは
ひとつの季節の終止符
あるいは序曲として
わたしに交わるけれど
 ....
なにを おもっている?


なにを 悟る?


すべては さみしさのそばにある。




酒が滅びのそばにあるのならば

とめどなく それをあおることもできようとも。 ....
その石は座ったまま
足を出さないで
意志は黙ったまま
その意地だけは
味を出しながら
維持している

重い心を思い
なぜか恋しい気持ちが濃い
その力に負けて
自分の視線を曲げてしま ....
北へ向かえば
沙羅(しゃら)と響く、雪の羽音―――




心地いいほどに
絡まる、しらべ
高みにずれてゆく、音階
いつだって夢から、さめたら
君が立っていた
両の手に
 ....
 朝目覚めた瞬間より疲れている

 カーテン越しの空が青いほどに煩わしい

 早朝からテンションの高いニュースキャスター

 辛過ぎてつけた瞬間に消してしまった

 起きてから30分で ....
やさしいひとはすぐに
かなしくなる

やさしいから
かかえこんでしまって
もっともっともっと
かなしくなるのに

だれかのことばかり
おんなじこころに
しまってしま ....
 綱の上を渡るみたいに、
  目を閉じれば踏み外せる。
   誰か息を吹きかけてしまえばいい。
    罪悪感に耐え得るなら。

       落ちるよ さよなら、と
 わたしは ....
 子供の頃に叱られた
 知らないお兄さんの顔がまだ消えない

 蟻を踏んずけて殺してたら
 知らないお兄さんに 
 ひどく叱られた

 今度やってるところをみたら
 今度はお前に同じこ ....
くるくると廻り続けて
絵の具みたいに解けて混ざって光を放って
最後の最後には光も無くなって
そうなれると信じていたよ

あなたと手を繋ぐのはごめんだわ
私の手はあなたと手を繋ぐ為にあるんじ ....
風と土の中で
人は人になり
人と人になってゆく

それは幾千年も繰り返し
人が変わることがあろうとも
風は常に人を押し
土は常に人を支える

光と水の中で
人は人を学び
人と人が ....
ようやく晴れた青空に
風船がひとつふたつ みっつ
きっと誰かの夢にちがいない

あそこの空からも
風船がひとつふたつ

いつの間にか
空には風船でいっぱい
大きいものや小さいもの
 ....
あなたの理想は
わたしの苦痛
あなたはそれを判ろうとはしない
(寝化粧なんて誰がする
腰に手を当て拳を振り上げて
いつから偉くなったのか
わたしには苦痛そのものなのに
(朝は誰だって眠い ....
 絶対変わらない。


 それがあなたの口癖
 私への想い
 あなたは真剣な眼差しでわたしに誓った
 時に笑顔で
 時に泣き顔で。


 私はほんとに幸せものだ。


  ....
雑踏が、病死した町に流れる。空想上の子供が、まるで、のた打ち回ったような、町の静けさとあいまって、生死の雑踏である。全てが合掌のようにも聞こえるので、町中の老人は、神の頂で、天を打つ。
病死している ....
 おいら会社の3等兵
 吊るしのスーツで地獄を進め
 命はとっくに天に預けた
 靴は蒸れ上げ水虫上等
 ペコリペコペコ頭を下げる
 時に地面にこすり付け
 百円拾いてやや救われる

  ....
私たちはふだん

地球の反対に住んでいるので


会うには 大陸や 時間や お金や

たくさんのものを越えなくてはなりません


仕方ないので


手っ取り早く待ち合わせ
 ....
石と罵声が飛び交うなか
彼女はそっとギロチン台へと足をかける
嵐のような時代を駆け抜け
今は不思議と心は静かだ

ふと
あるメロディが聞こえた気がした

幼い頃の
小さなモーツァルト ....
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