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鬼籍のオヤジが生前自慢していた
「オレは覚え易い千九百年生まれだ」と
息子のセガレも自慢げに喋っていた
「オレの齢も昭和の年号と一緒だ」と
だが平成になって
セガレの口癖は不通となった
ま ....
  九十六歳で亡くなったオヤジが
     十六年間丹精こめた裏庭
   それが息子の不精と不器用で
         荒れ放題・・・
  春の新しい芽吹きはもぎとられ
夏のまぶしいひかりは ....
  子犬のように足元にからみつく
      北国からのつむじ風と
      たわむれる枯葉たちょ
   ほんとうはおびえているのか
     それともすねているのか

     水々し ....
 鳥たちは木の実を食べながら
          種を運ぶ
 ゆめの若木が根付くようにと
蝶たちは花粉の足で飛びまわる
 望みの花が目覚めるようにと

     未見の年があける朝
   ....
   いちにちをいちねんのように
       ひきのばしたいのに
         どうしたわけか
      としのせがちかづくと
  しおれたかこがとびだしてくる
ぼやけたみらいがとび ....
半世紀前は何を夢みて 
    何を信じてたのかなぁ
四十年前は何を聞いて 
    何を考えてたのかなぁ
三十年前は何を眺めて 
    何を選択してたのかなぁ
二十年前は何を呟いて 
 ....
寒冷前線が鄙びた丘の上でさまよっている
          ゆかりの雫を垂らす
 青磁いろにおめかししたはつはるの雲よ
     乾いたひとみで見定めておくれ
    昔 坂道を威勢よく駆け上 ....
鉛いろの雲がやっと抜けてくれた

散策のモノトニーなプロムナードに
形ばかりの冬陽がむらがる

突然 あえぐようなヘリのうなり
(新春の初フライトか)

おもわず猫背を反らし首を上向け ....
      かわもにみなわがうまれても
     またたくまにきえうせるように
         もうわすれるしかない
       はたさずにすぎてしまった
              わか ....
     みぞれが止んで宵の大気は重かった
       北風も止んで物音は死に絶えた
   庭木も庭木で昼間のかげをたたみこんだ

    どんな静寂の気高さが月には秘められ
       ....
      一夜あけたがなにもかわってはいない
     太陽は去年とおなじ顔で澄ましているし
   北風は相変わらずの怒声で荒れまくっている
そして リビングの装飾もレイアウトも沈んだまま
 ....
いま まさに透きとおった
四次元の祝祭は
はつはると名づけられて
広場で駆け回るあどけないこどもたちのうえに
燦々ともたらされる

一方 老残は
プロムナードで縮んだかげをみながらの散策 ....
気象予報士があすは初雪がちらつくでしょう という
   案の定 夜になって狂いはじめた もがりぶえ
                (野良猫の気配か)
          近所の飼い犬が吠えたて ....
こうもり傘へ秒刻のようにおちてくる雨のなか
    わくら葉を踏み踏みアベニューを歩く
   十メートル近い木々の幹は雨路をつくり
        なんと そこでながしている
         ....
DirectConnectionさんの信天翁さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
confession- 信天翁自由詩207-3-27
冬の鏡(五)- 信天翁自由詩207-2-18
片意地- 信天翁自由詩307-2-14
黒い花ー2007・1・1ー- 信天翁自由詩307-2-10
- 信天翁自由詩307-1-30
Bubble- 信天翁自由詩507-1-29
ゆかりの雫(五)- 信天翁自由詩307-1-28
新春(五)- 信天翁自由詩407-1-23
Fantasy(4)- 信天翁自由詩407-1-20
冬の鏡(三)- 信天翁自由詩107-1-18
幻視の花びら(十九)- 信天翁自由詩207-1-9
格差- 信天翁自由詩307-1-4
冬ざれの唄- 信天翁自由詩306-12-29
訣別- 信天翁自由詩106-12-27

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