ひとり夜空を眺めながら

雲の中の星を数える

空に刻まれたいっぱいの星には

どんな物語が広がっているのだろう

どんな想いがつまっているのだろう

そんなことを考えながら 公園 ....
とある静かな昼下がり

ぶらりと川原を散歩する

ふと気がついてわたしは聞くの

ねぇ 風よ

頬を撫でる やさしい風よ

あなたはなにを見てきたの?

できればわたしに教えて ....
空の青さが遠くなる
秋の朝
それは同時に
山の芸術が近くなる

空の光が白くなる
秋の昼
それは同時に
山の葉が輝く

空の光が赤くなる
秋の夕暮れ
それは同時に
山が休むあ ....
「祈りの消滅は

 自立でも、怠情でもなくば


 愛の成立でもなく


 その他のすべてを

 併せ持って言葉を流し



 祈りの消滅は

 すなわち、
 ....

私が学校に向かおうとする時
私と同じような誰かが

学校から帰ってくる
一人ぼっちで泣いている
仲良しの友達と遊んでいる
口げんかしている
夕ご飯を食べてテレビを観ている
飢えに ....
わたしはくま
バニーにも
子猫にもなれなかった
ちょっと可愛くない女の子
だって言われても
好きなのは甘いハチミツ
大きな森の小さな家で
あなたと暮らす夢を見る
わたしはくま
バニー ....
ある日

少年の中に
戦争が充満する

少年の中に
潮騒が充満する

少年の中に
愛情が充満する

少年の中に
故郷が充満する


ある日

少年の中に
憎悪が充満 ....
人は
過去を切り捨てられないまま
今を動く現在がある

人は
今を動く現在があるから
変えることのできる未来がある

人は
生まれてきた事実を否定できないまま
今を生きる現在がある ....
そよぐ 空の海

眼を閉じてみれば

感じる小さな風の声よ


さあ 飛び出そう

腕を大きく広げ

広がる この世界を受け止めて


時の流れと共に 景色は変わり行くけれ ....
私の書いたもの は
私のもの ではあるのだが
願わくば
各々のもの にも
なって欲しい
夕暮れの放課後
自転車をこいで 風と
堤防の道 駆けた
もう忘れかけた 甘酸っぱい思い出

堤防を溢れんばかりの
青春という奔流は
あの頃
何人の少年を大人にして

架かる橋の上か ....
生きれば生きるほど
しなければならないことが
多くなってゆく
いいことが続かないことが
多くなってゆく
昔に恋した想い出が
まぶしいままに

生きれば生きるほど
すべきことが
多く ....
目の前に広がっているこの海を
神秘的という言葉で片付ける
向こう側の世界なんて
想像する事しかできないから

こちら側では
とても小さな世界があって
誰が望んでいなくても
救いようもな ....
駅前の寂れた広場
少年がギター片手に
この世の終わりを歌っている
死んだ魚の目をしている

完全だろうが不完全だろうが
事態はすでに起こっていて
動いていて生まれては無くなっていて

 ....
都会の中の植物園は
いつも静かなまま
大きな木の根は
下水道や地下鉄よりも
ずっと浅く
かすかでしかありません
雨をしのげる大きな葉が
静かに広がる

都会の中の植物園は
いつも黙 ....
失恋は感傷に浸るためにある
そんな捨て台詞
あなたは残し
ひとり、わたしは取り残されて
遠く過ぎ行く機帆船の陰に
絶望の甘い涙を流す
(白い砂浜で貝殻ひとつ拾った
身体の隅々にまで刻まれ ....
明日と書かれた本が
売られていました
中を開けることができないその本が
不思議と気になって
ふと買いました

明日と書かれた本を
買ってきました
中を開けてみるとその本は
不思議にも ....
あたしは一人がいい

その子はぶっきらぼうにそう言った

たしかにその子はひとりぼっちで いつも皆を眺めていた

なんで?

わたしは聞く

一人なら 傷つかなくていいもの

 ....
ポケットに、詰め込んだもの
詰め込んだ、思い出と
その他 たくさんの何か
ぎゅっと、握り締めたこの手のひらは、今

溶けてしまったチョコレート
思わず隠した、あの子の消しゴム
忘れない、 ....
紙みたく
薄っぺらい
勝手な 時間

とても 色濃く
とても 重い
前を向いて歩きたい
自分だけの長い道のりが
ずっとずっと終わることなく
ゴールは見えない
歩かなければ
風が背中を押してくる
いや
何かが背中を押してくる

前を向いて進みたい
自 ....
きょとんと首をかしげる

(鬼サンコチラ)

木の実をついばんで
天気雨とかくれんぼ


   *


二羽がくちばし
頰よせあって

(フレンチキスっていう ....
雨が降って

雨が降って音がして

雨が降って音がしてあなたが

雨が降って音がしてあなたが何か

雨が降って音がしてあなたが何か小さな声で

雨が降って音がしてあなたが何か小さな ....
 
 時を告げる鐘が鳴るとき
 僕は寝ぼけまなこで君を見つける
 君は空に舞う鳥たちを捕まえようと
 大空に木霊する声を上げる

 君の願いを叶えることの出来ない僕は
 かかしんぼう
 ....
蛍光塗料で
発電したような、
剥き出しのエポック

僕は感動して
いやらしくニヤけていた
ここが先端

ひき裂かれ
乖離した阿吽が
子作りをしていた

終焉の人々は
自由に蹂 ....
他人がわからないのは重々承知でも
あなたのことはちょっとわかる気がして
だから絶対に踏み込めない壁を感じて
そう思いながらも同じ電車に乗っていたいような
そんな気がして

終電逃したかなっ ....
この世界はどうかしている
根拠もないことが信じられている
真実でもウソだということにできる
昨日までいた人が今日はいない

この世界はどうかしている
そんな世界を普通だと思っている
その ....
 緩やかなカーブ
 暗闇の中
 光る目
 先には本当に
 朝日が待ってくれてるのかな

 疑心 暗鬼を呼ぶ

 ビルとビルの{ルビ間=さざま}で
 忘れ物をしたことに気付くも
 ....
風船が
高い木の枝にひっかかり
君が
届かないって言って泣くから
わたし
よじ登って
取りに行ってきたのに

帰ってきたら
君はいないの

いつまで待っても
もう
取りに ....
水面に 乱反射
オレンジと 銀色と
さらさらと風
きらきらと揺れ
浮かび上がる
水鳥のシルエット

夕景が
夜の闇に溶ける前に
浮かんだ小船の 孤独を思う

風に吹かれた
さざ ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星の物語- 朱桜天  ...自由詩306-11-4
そよ風- 朱桜天  ...自由詩406-11-4
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つぶやき- FUBAR未詩・独白6*06-11-3
54、堤防_【ていぼう】- 雨宮 之 ...自由詩4*06-11-3
今が悲しくて- ぽえむ君自由詩12*06-11-2
メリーゴーランド- 青山スイ自由詩1706-11-2
祈り- 青山スイ自由詩1306-11-2
都会の中の植物園は- ぽえむ君自由詩8*06-11-2
冬の蜃気楼- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-11-1
明日と書かれた本- ぽえむ君自由詩10*06-11-1
ニンゲンずきのヒトぎらい- 朱桜天  ...自由詩306-11-1
53、ポケット_【ぽけっと】- 雨宮 之 ...自由詩3*06-11-1
共有慾- FUBAR未詩・独白3*06-11-1
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52、さざなみ- 雨宮 之 ...自由詩5*06-10-29

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