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{引用=昨日よりもまた
いっそう暗い森の中にひとり
わたしの孤独がそうさせるので
見えない人にむかってはなしかける
どうせ見えないのだからと
目を閉じたまま
思いつくままの言葉を語る
い ....
かんかんかんかん
かんかんかんかん
赤い光の警報機
降りる遮断機の
その先は
急行電車が
飛んで行く。
かんかん手を振る
二歳の子
電車を見ながら笑っている
夕日はとっくに夢の ....
シたしいシんヤのヤミ
ミトどける
トけていくトき
ムしばまれ
ムすばれるモノ
モノクるおしくクだけゆく
ホろびるやみ
ホころびるひカリ
カリものであるすべて
ココロころこ ....
緑のべ
胸の静かな鳥、飛んでる 嘴鳴子 (呼びやる、手がさざなみだ)
ぜんぶがぜんぶ静止画のようにただの一片を切り取った
狭いから 気をつける 体を食べる線に 付き合う
....
せめて はいさぎよい
悔いにのみこまれてもその上に震えたつ
涙もかれた花のいろをしている
せめて はもとめない
とうめいになったからだで小さなものたちを拾う
どんなにこぼれても心のあ ....
朝から
ひぐらしの声が聞こえてきて
やっぱり
帰りたい って
思った
そんな日でも
快速電車は
あの頃のアパートを
速度を上げながら
通り過ぎる
耳を澄ませば
....
一億年くらい眠ろうか
きっと全てが変わっているさ
でも
きっと
ひとりぼっち
それが望んだ世界なのだろう?
鉄条網に縛られた
このくだらない日常を
全部吹き飛ばしたいのだろ ....
目が覚めないまま
右手でなにかを壊して
痛いのはわかるから
少しだけ泣いて
張り詰めていた
糸がゆるんで
気楽になって笑う
{引用=(殺される?)}
背中についた不安は消せない ....
ダレダレ茶を飲みたくなるときがある
ダレダレ茶を飲むと あの子ダレダレー?って独り言をしてしまう(嘘)
ダレダレ茶を飲むと 歯茎が2億倍赤くなる(嘘)
ダレダレ茶を飲 ....
よせてはかえす
美々と蝉が歌い木陰に飛んだ
ホースいっぱい指で押さえ水を飛ばした
まっつぁおな空は雲飛ばし
僕は、いらっとする
ナミじゃあるまいし
いいかげんにしろってね
かたときも ....
もしも僕が樹海で朽ち果てたら
どこからか樹の種が飛んできて
僕を栄養にして育つだろう
空を目指して樹は伸びゆき
仲間の樹々と笑いあうだろう
やがて樹海の一部となり
大地と太 ....
なき虫であっても
なく虫ではなく
よわ虫であっても
つよがる虫なのである
にがり虫に似た
にがい顔で
本の虫は点とり虫というが
てんとう虫はほんらいお ....
おんなは夜ひとり泣いたりする生き物だ
目をこすって赤く腫らしたりする生き物だ
落ち込んだりじぶんを責めたり
おんなは忙しくて切実なる生き物だ
おんなはみんな渡り鳥だ
あたまのなかの磁石に ....
わたしの黒が
ひかりを拒んですすみつづけた
広大なじゆうで感じた
はじめての深海のおもみに
いまにも息をつぶされそうな魚みたいに
いのちの淵からあえぐ自分がよぎった
黒いへやでわたしは ....
車窓の光速が
わたしたちに注いでは剥離して
ガタンゴトン
一枚残らず後方へと失踪する
朝はいつも同じ方向への目眩だ
通過駅をことごとく踏み外す その
転落音 ....
美しい川岸で
誰かが旅立つのを
手のひらで水をかいて
ながめていました
生き物を売り買いして
霊長は得意です
深い洞の中に
暗い洞の中に
葦の茂みの中に
黒い茂みの奥 ....
今日がしぬとき俺もつれていってほしい
朝息ができなくて目をさました
窓をあけてしばらく息を思い出していた
ゆうがたのたいようみたいにきれいだよ
きょうのつききれいだよ
どうくつはなつのクーラーよくきいたへやからのぞむまど
....
母は 捨てる
真昼に閉じた雨空へ捨てる
滑空する白色の鳥が堕ちる所
そこに堕ちる母のものを捨てる
湿地帯に隠された 母の書いたもの
そこに堕ちる母のものを捨てる
滑空する白色の鳥が堕ちる所 ....
雨の日のヤマネ
からつむり
生まれたばかりのアメフラシ
カマキリ
なんの夢を見てるのだろうね
ぱたぱたする
そのしっぽのその下に
小さな太鼓でも置いておこうか
おいで
秘密基 ....
地球上のすべてのおともだち
起きていますか
これが世界の夜です
想像しうる限りの細く高い断崖を
脳の荒ぶる日本海に築いてください
その先端で風に圧されながら
体育 ....
わたしは眠る
何処に
毎夜訪れる生贄の儀式
わたしは焼かれて
再生させられているのかもしれない
夢を往復するために
いや
目覚めこそ幻覚
わたしは起きている感触 ....
ほんとうのことは知らない
まつぼっくりがとても燃えやすいことは知っている
眠っていても
自分がものすごい勢いで回転していること
はるか遠い一点を目指して疾走していること
そんなことを知ってい ....
人生だとか 喜びだとか 私だけではなく
悲しみを
自分にしてしまえば 納得できる
悲しみは 全体は知らないから 出て行くのだから
私なのだと 知っている
理由もない公園で
暗闇は ....
ふるまいがげびていて
ばかにされる
しねばいい
という
めっせーじをうけとる
ぶたなら
はむになる
しんじょうのとろが
あいての
せいさつよだつ
にぎる
ところに
だし ....
試みに彼の鞄を持ってみる
革製のそれは大きさばかり目立つが相変わらず軽い
きっといつものように家族が入っているのだろう
そのことは彼から聞いている
彼は信用するに値する人物なのだ
だから中身 ....
お年寄りの話は
へぇーといって聞かなければならない
そんなことないですよ
なんて言ってはいけない
いや 言えない
一度そう言ってしまって
とんでもなく遠回りをして
やっとうちにたどり ....
俺は砂漠の三日月に太陽の熱を鎮めるトカゲ
....
いつの頃からか口の中に
ハリセンボンが住み着いている
怒らせると針が口中に刺さって痛い
ちょっとした振動にも反応するし
取り出そうとして手を突っ込んでも
針が引っかかって取り出せ ....
数えきれない足音が
止まることなく行き過ぎる
結ばれないいくつもの視線は
風に舞う木の葉のよう
雑踏の中
交差点の真ん中
ここがどこだかわかっているのに
どこにいるのかわからなく ....
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