たとえば
あたしがこうしてパソコンに向かっている間
森林がものすごい勢いで消えていって
いくつもの種類の生き物が絶滅していたり

たとえば
あたしがタバコを一本吸っている間
死を決意する ....
狂おしいまでに

自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が
自分は自分は自分は自分は自分は自分は自分は自分は自分は

と言い続ければいつか

じぶんはいくつにも名づけられ瓶 ....
生まれたばかりの言葉は
まだ何も見えなくて
朝の光と音だけを
感じるままに反応する

言葉は意識を持ちはじめ
ようやく言葉は
言葉として目覚める

言葉は
見えるところへと
届く ....
      1

ホームの後ろに錆びた茶色の線路があります。
線路の枕木は腐りかけ、
雑草が点々と生えています。
線路は使われなくなってどれくらいがたつのでしょう。
わたしは線路に耳を当て ....
床に線を引いて、
彼女は国境を決める。
彼女はとても怒っているので、
とっても横暴に決める。

彼女は地図を作ったので、
ぼくらの部屋は地図になった。
彼 ....
使い古された言葉達ほど、
その扱いは難しい
好き
縛られて 一生懸命
好き
言葉を信じて
好き
ずっとあなたを信じて
好き
やっと気がついたの

好き 
なんて簡単に言える言葉
私が欲しかったのは
言葉 違う 

 ....
遥か遠い昔
この海は空だった
雲の上を魚が泳いでいた
魚たちはいつも
海を見下ろしていた

遥か遠い昔
この空は海だった
水の中を鳥が飛んでいた
鳥たちはいつも
空を見上げていた
 ....
ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう

ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
{ルビ銀=しろかね}の雪が空より
舞ひ落つる冬枯れの森
侘びしかる風の音聞けば
時移る草葉の思ひ

細やかに流るる川は
透き落つる冬枯れの森
悲しかる水の音聞けば
時映る雫の思ひ

 ....
私の部屋には一つの

こたつ

がある



ここ最近の冷え込みから考えると

今の部屋の重要拠点は

こたつだ



そんなこたつの中には

必ず一匹の猫がいて
 ....
硬直した光のように
景色が泥沼に沈んでゆく

音のない世界から
チェンバロの音が響いてきて
三毛猫の背中が艶々してきた
足音を忍ばせて
万年塀を伝わり
音もなく地上に降りて

夕方 ....
想いは風の彼方
いつだって私を追い越して行く
つかまえようと急いでも
今の私には追いつけなくて
ただ風に吹かれ続け
空の青さに心哀しくするだけ
嘘つきのチョッピリビン
私の願い叶えておく ....
一片のことばに、
色がなくても、
それでいい。

一編の詩として、
彼らが息づいていれば、
それでいい。

どんなに醜い、
汚物であっても、
それで ....
赤い絵の具に緑を混ぜたら
茶色になりますね
それがどうしたと言われても
こまるのですけれども

すっかりパレットが汚れましたね
絵は完成しましたか
ここからその絵は見えなくて
ただ汚れ ....
一人の少年の出現に
森はざわめき始めた

樹々に宿る精たちが
その瑞々しい肌を巡って
争うこととなる

乳房のような
臀部のような
熟した果実をふくらませ
森は目覚めに入った

 ....
体で繋がるしかない

気持ちは見せたくもないし

伝えようもないから

体で繋がるしかない


少し震える右手を

気丈な左手で押さえつける

すべては

結果でしょう? ....
今あなたが見ている空は
どんなにがんばっても
裏側までは見ることができません
けれども
その裏側を想うことは
できるはずです

今あなたが見ている人は
どんなにがんばっても
心までは ....
なぜこんなにも
何もできない自分がいるのだろう
がんばれば
多くのことができるというのに

なぜこんなにも
何もしない自分がいるのだろう
やりたいことが
たくさんあるというのに

 ....
あたしは

ほんとは

なまけもの


ナマ

ケモノ









獣は

食べて寝て

獲物を探す



獲物になる場合もある

 ....
洒落た洋風の花をあしらったカップには
艶やかな赤紫の液体が揺れておりました
貴方はにこりと笑い、私にそれを勧めます
口に含むとロオズとラズベリィの香りが体に巡り
私は自身がお香になったかの如く ....
  4歳になる姪っ子が、私のスカートを引っ張った。
  「どうして白い服なの?」
  花婿と花嫁は、紙ふぶきの中、腕を組んで出てくるところだ。
  「えーと・・・」
  きっと外国の習慣だ ....
{引用=───それは全宇宙での
   些細な惑星衝突なのだ
   おまえとわたし
   という星の}


角を曲がったとたんに
猫と目があった
どこにでもいるような
ありふれた灰色猫 ....
今日は晴れたので
畑の土に足を踏み入れてみました
乾いた土が靴の中に入って
ついには裸足で歩きました

今日は晴れたので
あいさつがいつもよりも
大きな声でした
返事も大きな声で
つ ....
みどりいろの切符を買って錆びた電車に乗りましょう
髪にすみ家を作っている鳥は「火ぃや、火ぃや」と鳴きますので
火が欲しいのでしょうね
さむいのでしょうね昨日しとしとと降る
           ....
僕の心の海鳥たちよ
涙を拭いてやって来い
白い翼広げて潮風をつれて来い
悲しくなんかはないけれど
僕の心の海鳥たちよ
僕に勇気を与えておくれ
たったひとつの道をみつけるために
大空へはば ....
ロウ石の描いてゆく円のあどけなさで
季節を跳ねわたる赤い女の子は
その胸に、またひとつ
ちいさな宝石をあつめて

伸ばしかけた指先
静かにたたむ陽だまり

いつか
桃いろの少女へ
息子(小3)が「学校行きたくない」と言ったのが今年の7月始め。話を聞くと、「死ね」「この世からいなくなって」「うざい」等の言葉の暴力、身体の方はあざなどないけど、しょっちゅう蹴られたりこずかれたりする .... 知らない町にやって来て
四畳半のアパートで暮らす
目に映るモノは
何もかもが新鮮で
同時に僕は
どうしようもなく
一人であることを
実感する

部屋
かつて人が住んでいた部屋
そ ....
夢の中の街は
思っていたよりもずっと
重化学工業だった

建物はすべて
高度経済成長だった
メインストリートでは
地元の人々が
それぞれに近所話をしながら
いろいろな店へと入っていた ....
杉菜 晃さんのおすすめリスト(1154)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たとえば- ごまたれ自由詩12*06-11-16
狂おしいまでに- ふるる未詩・独白12*06-11-16
言葉は朝に生まれ夜に翔け上がる- ぽえむ君自由詩11*06-11-16
忘却の深層より—東京- 前田ふむ ...自由詩22*06-11-16
「_まっぷす。_」- PULL.自由詩23*06-11-16
つぶやき- FUBAR未詩・独白5*06-11-16
好き- 茉莉香自由詩3*06-11-15
いつしか人は道具になった- ぽえむ君自由詩13*06-11-15
車窓- 青山スイ自由詩6906-11-15
冬枯れの森- ぽえむ君自由詩12*06-11-15
ねこたつ- おっとっ ...未詩・独白2*06-11-15
- あおば自由詩7*06-11-15
嘘つきのチョッピリビン- 未有花自由詩8*06-11-15
「_わたしの詩。_」- PULL.自由詩19*06-11-15
汚れたパレットのソネット- 佐々宝砂自由詩1206-11-15
森の目覚め- 三条麗菜自由詩7*06-11-14
媒体- ごまたれ自由詩2*06-11-14
今あなたが見ているものは- ぽえむ君自由詩20+*06-11-14
なぜこんなにも- ぽえむ君自由詩12*06-11-14
なまけもの- 蒼木りん未詩・独白306-11-13
液体- 茉莉香自由詩3*06-11-13
創書日和「白」__たびだち- 逢坂桜自由詩9*06-11-13
灰色猫とわたし- 石瀬琳々自由詩20*06-11-13
今日は晴れたので- ぽえむ君自由詩10*06-11-13
錆びた電車で- ふるる自由詩16*06-11-13
旅立ち- 未有花自由詩9*06-11-13
桃いろのつぼみ- 佐野権太携帯写真+ ...22*06-11-13
わからないことだらけ- ふるる未詩・独白18*06-11-13
ここにいること- 青山スイ自由詩2406-11-13
夢の中の街は- ぽえむ君自由詩14*06-11-12

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