どうせもう少ししたら何となく落ち着いて

大それたもんでもないことなんてすぐに忘れてしまう

全部月曜日の朝に変わっちゃう

まっぴるまに堂々とビルの隅っこに小便ブチまけるようなもんだ
 ....
水が
光のように満ちる
その上に折鶴を浮かべ
はるかなその波紋を数える
おそれることを知れ
十二年という
循環する
エネルギーの流れがある
十八才のあなたが
三十才になるとき
あなたの歴史に
なにひとつ
無駄なものは
なかったことを
知るだろう
魂が ....
空っぽの部屋にあいた穴
どうすることもできず
漆黒の淵にむかって
ネズミ除けスプレーを乱射する

重たい空気の隙間には
大海原が広がっているらしい
とろける月が沈む地平に
植物の茂った ....
冷房で冷え切った手で
描かなくてもいい絵を描く

描かなくちゃいけない気がするんだ
描かなくちゃ生きていけない気がするんだ

これは強迫観念って言うのかしら
腐り融けたレタスのように

鬱血した空気は

身に纏わりついて

無理矢理くちびるを

押し開けて侵入し

息を詰らせた。


肌の上に

じっとりと停滞する空気に

 ....
 テレビの中
 
 白痴が踊る

 この空間に漂う煙草の煙

 こいつまで踊りだした

 ので

 消した
撃ち落す
画面

落下
すると
何も書いていていない真っ白なポスターが
街中にあふれ

ついで、一斉に剥がれ落
           ち            
白いものは激しく
 ....
時の羽ばたきが 瞼をかすめる

世界中どこを漂泊しても立ち位置が無い
空隙だらけの足もと 定まらない重心
目を閉じて大地に寝転ぶと
それがわかってくる

透明な午後 風は光り
丘は彼方 ....
夏の野は風の{ルビ恋歌=マドリガル}
花摘みの少女は一心に
草のまにまに漂っていた
白い花ひとつ{ルビ挿頭=かざし}にして
赤い裳裾をしめらせながら
濃厚な夏の匂いがたちこめる
姫百合の花 ....
もう
やめようと思うんだ

あとから
あとから継ぎ足して

言い訳ばかりが増えていく


関係代名詞のような生き方
 
 
 
 
ほら
こんな朝だよ
おまえはまだ寝ているこの朝を
俺は吸っているよ
この朝を

ウミスズメが
隣で
少し悲しげだよ
でもそんなことは
おまえは知らなくていい

ひらめがあわ ....
海を見たことがなかった
見え隠れする光
あれがそうだ、と無骨な指で示された海は
たいして青くなかった、が
軽トラックが、ギシギシとカーブを曲がるたび
輝きを探して、車窓にしがみついた

 ....
結婚おめでとう
幸せになれて良かったね
これからも沢山の幸せを
いっぱい探すんだよ

結婚おめでとう
いろいろ楽しみだね
君の事はあまり知らないけれど
本当に良かったなって思うよ

 ....
こんな夜に
どこまで出かけましょう

どこかしんみりと
人の痛みの分かるこの夜


あの日のように
私がどこかで泣いているのなら

その子を今夜
励ましてあげたい。


こ ....
すごく好い風が家中を吹き抜けて

玄関のドア飾りが
「ちりりん、ちりりりん」
ひっきりなしに、綺麗な音で鳴ります

気温も例年より低めで
少し肌寒いくらい

部屋で本を読んでいると
 ....
詩になることで
一歩ずつ押しだされ
ひとつ
またひとつ
人間になっていく

詩になれなかったぼくが
水溜りに転がって
ぼんやりと
道行くサラリーマンに踏み潰されるのを待っている

 ....
嘘ばかり
音速の貴公子なんて言われながら
あっけなく亡くなったアイルトンセナが
繰り出すパンチは避けられない

銀座の柳の木の下にも泥鰌は泳ぐ
お酒が好きな泥鰌たちは ....
今年も古い母屋の軒先に
つがいの燕が巣作りしました
生まれたての可愛い雛たちは
親鳥の帰りをひたすら待っていて
精一杯の幼い首を伸ばして
甘えたような鳴き声あげている
(なんだか可愛いな
 ....
 もう亡くなった女性患者さんとの会話で、今でも印象に残っている言葉がある。その人には夫がいたが、その昔、ある若い男性と愛人関係にあったそうだ。ところが、ある事がきっかけで40代半ばにして自分から20代 .... 青い青いテニスコートの結び目が
ほどける

1セット
2セット
3セット

スパン・・・                スパン・・・
と空気を切る音

その断面はゼリーのようにゆる ....
今朝のおまえの目が
あんまり緑だから
どうしたって聞くと
やっぱり風邪だ

普段体調がいい時は
緑に茶色が散っている
水の底に見たブナ林のような
おまえの目

それが濃い緑に張 ....
キミの夢を見た


次の日


なんか心が・・・空が


雲一つない


真っ青な空だった
わたしは感じてしまう
小綺麗に片付けられた部屋の
飾り棚の上で
あなたは仲間達と腕を組み
屈託の無い笑顔をこちらへ向けて
壁際に吊るしたドライスーツからは
泡立つ潮騒の音色がする
そんな ....
心にカギをつけました

私の気持ちなんて

あなたの笑顔には

かなわなかったから

言葉にかぎをつけました

私の言葉なんて

あなたの夢のでかさには

かなわなかったか ....
わわくとは衣がほつれるという意味のようで
ろらんとは人の名のような電波航法のような
いずれにせよタイトルの意味が分からない
分からない場合は食事をしてからニュースを見て
 ....
電車の中は揺さぶれられ
吊革を掴んでいないと倒れてしまう程に
力を失くした疲れた身体
そして、私の心も揺れている

休日でもスーツ姿で仕事帰りのサラリーマン
本当は職業なんてない ....
少しだけ許してください
もしも貴方が嫌だと思う人がいるなら
その人は本当は悪い人ではないのかも知れません
その人は本当は優しい人なのかも知れません
もしかするとその人は
貴方の為に伝えようと ....
好きです、と

貴方が好きです、と


そう思うたびに


縛られていく手足
紡げなくなる言葉

隣にいるのに
側で笑顔でいられるのに


本当に言いたいことは言葉にでき ....
今時の奴らと来たら
交番電流も知らないで
偶に停電すると
あっ、直接放電なんて訳の分からないことを叫んでいる。

北の宿にも電灯がともり、雪解けのせせらぎがあわただしく駆け ....
杉菜 晃さんのおすすめリスト(1154)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やけくそのうた- 井上しん自由詩406-7-3
静か- 石瀬琳々自由詩14*06-7-2
おそれることを知れ- 七尾きよ ...自由詩6*06-7-2
引き出し- iloha自由詩8*06-7-1
思い込みかな- fuchsia自由詩206-6-30
蛆湧く季節。- 実夜自由詩3*06-6-30
そのうち何とかなる- 自由詩106-6-30
白撃- ふるる自由詩8*06-6-30
水生のキオク- 水無瀬  ...自由詩11*06-6-30
姫百合野- 石瀬琳々自由詩12*06-6-30
関係代名詞のような生き方- umineko自由詩7*06-6-30
- 水在らあ ...自由詩20*06-6-29
父と、海と- 佐野権太自由詩34*06-6-29
結婚するらしいじゃない。- プル式未詩・独白5*06-6-29
こんな夜- ANN自由詩5*06-6-29
スローライフ- 藤原有絵自由詩5*06-6-29
つなぎ- iloha自由詩18*06-6-29
音速パンチ- あおば未詩・独白7*06-6-28
スワローテイル- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-6-28
引き際- 宮前のん散文(批評 ...10*06-6-28
テニスコート- ふるる自由詩11*06-6-27
目を閉じて- 水在らあ ...自由詩24*06-6-26
- 黒花自由詩3*06-6-26
Star_Ship- 恋月 ぴ ...自由詩30*06-6-26
おおいぬのふぐり- 黒花自由詩2*06-6-26
わわく_ろらん- あおば未詩・独白4*06-6-24
日常は扇風機の風- 海月自由詩2*06-6-24
茶柱がたったら- プル式自由詩5*06-6-24
好きです- ことは自由詩4*06-6-24
鳴く電灯- あおば未詩・独白5*06-6-24

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