何を着てもかわいいよ
何も着てなくてもかわいいよ

何を捨ててもかわいいよ
何も捨てなくてもかわいいよ

何を食べてもかわいいよ
何も食べなくてもかわいいよ

何を残してもかわいいよ ....
たなびくそらの彼方から
沈黙する
よるだね
ぼくたち
詩人も
涙を流して
沈黙するよるだね


ねえ
また見えない戦争がはじまるね
やわらかな影が
いくつも射殺されてくね
ぼ ....
おとこの乳首はさみしい ふたつの
わすれられた 夢のあわいに
ひらかれる とおい戦線
それを おんなの指が
不思議そうに つまむ
先端のあやふやな人が
細長い話をしていたので
窓をもち歩く人が
そっと窓をしめる
何かが入り込むように
何かが出て行こうとするから

わたしは遅い夏の陸橋
レタスが逝った日のことを話し ....
凍てる指よ
  松井の骨折のように外野は
  草が深い
  ぼくの夕陽から伸びる野の球。
  眼球のようにやわらかいものが骨折している
  ぼくのさみしい眼球譚が
  そうして麦笛に ....
わたち世界にたったひとちのこころなの

包んでもいいよ
包んでよ
包みなよ
包めよ


とげに触れたら今でも
つぼみは柔らかく紅い目のひよこ

息をしているってわかるのに
強気 ....
            かたく編みこまれた織物を            気の遠くなるような深呼吸とともに                    ゆっくりとほぐしてはゆけないだろうか           .... 真夏のイヴよ
ぼくがぼくであるうちに
君は君に出会えるだろうか
ぼくがぼくのほおやくちびるに出会うように
君は君に出会えるだろうか
ぼくはぼくの思いの中にすべてを形づくっているのに
君は君 ....
均質な球体を三十個作ろうと思い立った
導かれるまま旅に出たのは二年前だった

一個目は、落陽の瞬間に生まれた
山の絵を撮るために、鳥の塒を借りた
山の端を偏在的に生きた光跡の愁いをプリントし ....
わたし 財布を無くしてしまいました
めでたしめでたし

わたし 道を間違えてしまいました
めでたしめでたし

わたし 階段から落ちてしまいました
めでたしめでたし

わたし 羽を折っ ....
北岡明佳の錯視のページ

http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/

目がまわるう〜!!

実際には動いていません。脳が「動いている」と判断するらしいです。 ....
生野菜が部屋を出て行く
生の野菜
それだけの理由で
ぼくらはたくさんの歯形をつけた

外では大切に育ててきたバス停が
音もなく
静かに腐っている
逝くものだけが優しいのだ、と
き ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=73125&from=listdoc.php%3Fstart%3D30%26cat%3D5
 気にはなっていたのですが、文 ....
ハロー・スワロー・ウィカ・ウィカ!
赤目ノ兎のテンタクル、尖天手繰ル.√の
聖女の水浴みノ燦然ナ音℃と
1,000刻の恋文のパ炉―ルな熱量―シカ人形の
胎教ノ中ノ-残雷ト.リアス式銃弾
鈴蘭 ....
白山名代
コトバコ

2004年(一年間)
文京区白山JAZZ喫茶映画館
隔月(偶数月)
主催総責任者:安田さん
実行委員:サダアイカ/キキ/小夜/ユーリ/カメ/モリマサ公 計6人
許 ....
ゴムまりで遊んだこと
ある?

今のゴムまりって
透明できれい
ハリがあって
つかむと気持ちいいね

こんなおっぱいだったらいいなぁ


遊びすぎたのかな
元気がない
わたし ....
回転 回転 踊れ踊れと息を吹く



息音の短さに 驚いた 驚いた



回転 回転 どうやらロープが喰い込んで



今夜中に散りそうもない






五 ....
香りのいいお茶を差し出されて 意識朦朧

何度も頭を打つのはわたしの不注意

胸の奥の水たまり
激しくかき混ぜて
そっと空に流して

あなたの歯がつきささって
粉々にくだけるわたしの ....
他の人の作品を久し振りに読むと、
(「ああ、なぜこんなものがこれほどまでに高ポイントを勝ち取っているのだろうか」
と思うこともたまにあるりますが、)
「ああ、やはり、ああ、なんと ....
少し痛いめにあわないとわからない

どうやってまちがえたのか思い出せない
どうやってここまで来たのか思い出せない

見えるのは ただ透き通った骨の足
見たいのは わたしとあなたの小さな隙間 ....
宇宙語には道という単語がたくさんあります。

カンペキ主義なんてよろしくない。
まずは口に出してみましょう。

紫の教科書を買いましょう。

今から始めるあなたはまだ間に合う。

あ ....
ちゅいロ すうピー

つっかけた 窓のヒカリ
にがりきった 靴の汚れ
泥棒にでもあったように
抜け殻は かんかんと折れて

飛ぶんよ 
重い からかさも 
選びすぎて 似合わない
 ....
気がついたときには世渡り上手で
海渡り上手になっていた

キラキラした夜の海を彼女は
水面と共にうなりながら歩く

体にさざなみがこびりついて離れない

頭にひとなみがこびりついて離れ ....
羽をもって生まれてくるはずが
雲をもって生まれてきてしまった

彼女は目に見えるさまざまなことを
間違いだと言う

わたしとの出会いも間違いだったのだろうか

憂鬱なときは雲となり雨と ....
 固定された都市。流入する者と流出する者。
その背中には皆一様に大きな鳥のくちばしが
あり、そして光沢がある。鳴くわけではなく、
また、捕食するわけでもない。ただそれは背
中にあり、そ ....
水の中に深く潜ると
魚たちの溜息がきこえてくる
どうせ水のある場所でしか
生きられないいのち
われらの時には
乾いた真実が欠けている
ソレイユ!
ソレイユ!
光は水の中にまで入りこみ
 ....
ゆるいカーブのようでした 尾をふって泳ぐ
さかなでした えんえんと沿って進むだけの
からだは速度を知らずに うちのめすバット
を聞きました ひびくその硬さにふるえまし
た きみのこえで呼ば ....
遠い
いつになく
ほそく笑む
青ざめている唇に
小指で すっと紅をさす
星は 、
籠の小鳥と目が合った
さみしい というわけではないけれど
痛むのはなぜ
こんなにも嬉しい朝なのに震え ....
あれは人の形をした始まりだから
哀しいことだ

指の音楽が散乱する部屋
色のない幸福

乱反射する
使えない傘を持ったまま

満月の夜に干した
洗濯物は乾かない

あれは哀しい ....
東京ドームのまんなかで腰をふったよ、わたし
観客5万4千人 全世界同時ナマ中継
相手は神さまだったから わたしもすごく真剣だった
わたしは処女でもなんでもなかったから
前に寝た男たちは全員、シ ....
久米一晃さんのおすすめリスト(541)
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