とりあえず出掛けようか

歩き出し

いきなり なにがなんだか ぜんぜん

わからなくなった

ぜんぜん

わからなくなった

いったい何だっていうんだろう
裸足で しるされた やはらかい 足跡に

さらさらと 波が 水を しみこませてゆく

その消滅の a・b・c(ア・ベ・セ)たちの

静かに 弾けあがってゆく モノフォニーの
 ....
飛び込むと
その先には砂漠が広がっていた
課長がいて
砂粒をひとつひとつ数えていた
課長
声をかけてみた
砂漠では名前で呼んでください
と言われたけれど
課長は課長だったので
知 ....
......o………o……o………….o………..o…….o….
羽織る、シフォン色のカーディガンに雨
......o………o……o………….o………..o…….o….
岸壁に繋ぐロープの金具が ....
身体の中に高速道路
を抱く女
車の往来があり
多ければ渋滞になった
特にそれは料金所付近で
もちろんETCも使えた
あちらこちら防音壁は壊れ
溢れて久しかった
両の乳房に顔をうずめ ....
バスに小川が乗ってきた
どこにも流れることのできない小川は
だらしなく床に広がった
立っている人は足を濡らした
座っている人は足を濡らさないように
座席の上に膝を抱えた
大学病院
 ....
服を買って着替える
着替えている途中にそば屋があったので
天ぷらそばを注文する
持ってきたのは昔の恋人だった
昔のように優しくしてくれた
着替えをしながら自分はそばだけを食べ
天ぷらは ....
展示された日々にひとつひとつ形をあたえてゆくと、球のまざった菱形がひとつだけ余ってしまう。菱形は情念に光の島を落として、情念は菱形を斜めに転調させる。君はこの菱形に所有されていたのか。

君の肺は ....
詩響詩に即いて

音とは空気の振動によって起きる空気の密粗密による波。
文字とはその音、言い換えれば空気の波に与えられた平面での形。
音響詩とは、意味を持たせずその波の組み合わせだけで精神に作 ....
わたしは感じてしまう
小綺麗に片付けられた部屋の
飾り棚の上で
あなたは仲間達と腕を組み
屈託の無い笑顔をこちらへ向けて
壁際に吊るしたドライスーツからは
泡立つ潮騒の音色がする
そんな ....
 加藤だ、
 おまえだ、
 セスナ飛ばしたろが、
 ちゃんとしまっとけ、
 って言ったろが、
 加藤、おまえのことを言ってるんだ、
 黒沢、おまえは振り向くんじ ....
皿の上には電灯があった
鶏肉がなかった、と
きみは言った
どうやって食べるのか聞くと
説明書をくれた
そのとおりに取り付けてみる
電灯はきゅこきゅこ音をたてた
飛べやしないのに
 ....
ぼくは詩を書きたい

知識を忘れていないことよりも
無知を忘れていないことの方が
ずっと大切である

今日もまた

朝の散歩をしていると
無知に出会いました

なぜ花は花として咲 ....
おれは火のついたタバコを深く吸い、くちびるをつきだすようにして
煙を
赤ん坊の顔にふきかける

赤ん坊はむずがるが もはや
泣き声を上げる元気はないらしい

なあ、おまえさあ、 ....
この路地裏の
アスファルトのひび割れは
どこかの埠頭の 
それと 
似ている

相槌を打ってもらえる筈が
ここにあるのは
頬を刺す風



見上げる雲の隙間から
一筋の光が降 ....
自分すら他人に思える夜。わたしは無精ひげに、アクセサリーの水晶をつける。本を拾い読みし、起き上がりベッドにすわる。マリン・ブルーの表紙に手を置く。こめかみが痛い。胸に水晶の玉がゆれてあたる。外を走るバ .... 数千粒の眼球が弾け
灼熱前の
朝、の
宙を浮上し
愛おしい、を探り始める、
夏の
何処かの


数千粒の
愛おしい、を探ることの
パチパチする明るいソーダ水のような痛み
 ....
戦中戦後の「マチネポエティク」から現代の「中庭詩集」までの定型詩の試みは、口語自由詩のとめどない散文化への警鐘であった。それは個々の作品うんぬんよりも、饒舌冗漫でいつ果てるともない詩法へのあてつけとし .... 僻地に住むため、詩集が手に入らなかったんだけど。
ついに、念願の詩集を手に入れてきた。

 荒川 洋治 詩集
 吉岡 実 詩集
 入沢 康夫 詩の構造についての覚え書

読むべきだ、読ま ....
            
            ゆれる葉の
            
            一枚が

            ためらうように
            消 ....
どうも、ポイント制度フェチの宮川です。

ひとつわかったことがあって、
あたしみたいなくだらない文章書いても
ポイント制度について書けば
それなりにポイントがもらえるんですね。

ポイン ....
傾いて
その周囲に小さな
豊穣を張り巡らせながら
季節の同調を軽んじてゆく
絵の中の成果
熟れすぎたくだもの
(あるいは くだくもの)
裂かれるために実る
歯のいのちの前でおびえるもの ....
お人形と
お気に入りの
絵本を
雲間で
読み終り

障子に透ける
西日の淡く
映るところへ
夢想の焦点残照と
お散歩?
お部屋をくるぐる旋回
お話をお人形のお早うへ

あな ....
ぼくは詩を書きたい

熱意に必要なものは
冷めた頭脳である

今日もまた

朝の散歩をしていると
経済学者に出会いました

彼はいつも悩む
 なぜこの場所は道なのか

 どう ....
にわか雨は 去り 桜草の 露の うすももいろに

ぼくは きょうを 生い 立って ゆく

( 撒き 散らされたんだ )

それは ブリリアントに かがやいて

偶成の 初夏 ....
みんなわたしにやさしいです
誰も彼もやさしいです

みんなわたしにやさしいです
王子さまもお姫さまもやさしいです
マジシャンも泥棒もやさしいです

みんなわたしにやさしいです
魔女もお ....
海の窓に一面咲き誇る、
世代の階段を降ろしているひかりの樹木が、
紺碧の空の濃度のなかを降りそそぐ。
ひかりは、やがて、平坦に引きわけた、
一般という名の岸のなかに、染まってゆき、
見えない ....
病窓の 最後の 一枚の 葉っぱ

とは ちがう 美しい まだらな 編み物の

精緻な 空間が 午前の ひかりの なかで

なごやかな シラブルに 響くのを とおく 聞いた

 ....
赤い水玉ふわふわり

あなたにすべて預けてしまって
頭を抱えて悩んでる


胸に咲いた小さな花
摘まずにちょっと見せてあげよう

カーテンの裾はみ出し 裸足
早く来て欲しくてしばし ....
 *

朝起きて色を塗る
テーブルの上にある
野菜ジュースの中を
遠くまで行くことは
とても難しい

 *

虹を壊し
虹に壊されながら
走る子どもたちの足音が
回覧板でまわ ....
久米一晃さんのおすすめリスト(541)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
!?- 中村猫彦自由詩3*06-7-18
ろまん・こみっく- モーヌ。自由詩10*06-7-18
決裁- たもつ自由詩806-7-16
ハルシオン・ブルー- 六崎杏介自由詩9*06-7-16
ハイウェイ- たもつ自由詩506-7-3
最初に- たもつ自由詩1806-7-1
着替え- たもつ自由詩10*06-6-28
光根- 葉leaf自由詩7*06-6-28
メモ3:戯術2- 六崎杏介散文(批評 ...106-6-27
Star_Ship- 恋月 ぴ ...自由詩30*06-6-26
加藤すずこと黒沢乱子- カンチェ ...自由詩406-6-25
鳴く電灯- たもつ自由詩8*06-6-25
ぽえむ君−無知−- ぽえむ君自由詩7*06-6-24
使用済みゴム- ゼッケン自由詩506-6-23
ノスタルジア- 千波 一 ...自由詩32*06-6-22
サイレント・ブルー- 光冨郁也自由詩406-6-14
眼球たちの夏- A道化自由詩606-6-14
●そろもん第三の栞- みつべえ散文(批評 ...706-6-14
なんだよ、そういうことかよ- 英水散文(批評 ...1+*06-6-9
汚辱に塗れた人々の名- 静山和生自由詩7*06-6-3
山本さんから鈴木さんへ- 宮川三太 ...散文(批評 ...2+06-6-2
死物- 岡部淳太 ...自由詩10+*06-6-1
お二人- こしごえ自由詩13*06-5-31
ぽえむ君−微分−- ぽえむ君自由詩6*06-5-31
とりすてす・あらんと- モーヌ。自由詩9*06-5-30
みんなわたしにやさしいです- アサリナ自由詩7*06-5-29
遺灰- 前田ふむ ...自由詩10*06-5-29
詩人の日曜日- モーヌ。自由詩15*06-5-26
裸足の夢- アサリナ自由詩3+*06-5-23
朝起きて無題- たもつ自由詩1306-5-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18