ナルコプレシーというのは簡単に言えばどこででも突然眠ってしまうもので
私がそうなんですがこれはたとえば
アフリカのツェツェバエから伝染する眠り病なんかとは違って
ウイルスみたいなものが原因じゃな ....
思い出は
あの貝殻の中に
封じておきました


想い出は
あの海の下に
沈めておきました


車窓から覗いた景色は
にじむようにゆれていた
私のホームページのゲストブックが荒らされてゐる。
毎日のやうに、扇情的なメッセージが書き込まれる。

荒らしよ。
三州生桑HPのゲストブックには、元々書き込みが少ないので、正直なところ、ちょっ ....
 高野五韻さんが今日現代詩フォーラムで、すばらしい散文を発表していた。(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=75981)以前ブログで発表していたので、読んだこ .... おかげで
その夜
人間は初めて
魂を分かち合った
誰もが泣いた
泣かない人間はいなかった

ひとしきり泣いたあと
その罪の重さに耐えかねて
誰もが死んだ
死なない人間はいなかっ ....
ヘブンズドアー
が開くその光を見て
真夜中
君の煩悩の融解を疑わない

許されるものだから
許されるものだから
って許されないものなんて一つも無いって
ヘブンズドアーかしら

その ....
   
{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
大きいおっぱいは
肩が凝ってたいへんだと思う
かわいいブラもないし
服を選ぶのもたいへんだし
そのうえ
男たちの好奇な
視線に晒され
見詰められるたびに
何か別のものが
磨り減ってい ....
失ってしまったと
知らせに突かれて
霧雨の中へ飛び出したから
取り込み損ねた洗濯物のように
さびしく湿ってしまった

    時計は無慈悲に
    時を奪っていく装置
    刻んで ....
君のおもかげを
他の人に探してしまうのを
やめようと思って。

やめよう、やめようと思いながら
そう意識すると
なおさらまとわりついて。

疲れてしまった
人と会うのは。

今日 ....
それは
消えてしまうことではなく
お互いが
取り残されること
よく晴れた午後の
陽だまりの中
繋がれた手と手が
雑作なく削ぎ落とされ
その
痛みのなか
見つめ合うこと
見つめ合い ....
詩とか詩人とか 日常では使わない
子供の頃 学校の授業で出会い
宿題にされ 宿題でもないのに
書くようになって 憧れた

同人誌に入ってみたり
小さな詩集ではあったが
喫茶店 本屋さんに ....
見えない風で
街を満たしていく
それは流される疑似餌
のようなものではなく
濁流の中で耐える小石にも似て
揺らいで見えるのは
まぶたの裏の潤みの中で
抗う魚の影か

   立体駐車場 ....
ルーシーはたとえば
自分の名前の入ったあの有名な歌が嫌いで
ルーシーは
くそったれ
くそったれ
それが日課で

ルーシーは
やめて
やめて
言いながら空を見る
ルーシーは
ルー ....
詩は酒やポルノよりもたちが悪い
人間を本質的に覚醒させてしまふ

人間に感情など芽生えさせるな
夢を見させるな
恋に酔はせるな

詩を味はったばっかりに
楽園を追はれたといふのに

 ....
熱を帯びた肌に触れる衣が
不愉快だ
ふくれた毛穴を逆なでする

ああ どうか
放っておいてください
できれば




___ここにいる、のはなぜか
       ....
雨雨雨

春の別れだ

図々しい夏がやってきた

今年の夏も赤ん坊が殺される

炎天下
パチンコ屋に停められた車の中で赤ん坊が蒸し殺される

もう疲れた

毎年毎年

も ....
歌舞伎役者は
立っているだけで美しい
その凛とした立ち姿は
長い鍛錬の賜物だ

私の言葉よ
おまえは立っているか?
インターネットの言葉の荒野で
おまえは立っているか?  ....
抱きしめると
あなたが
ガラス玉の寄せ細工に
思え
はじけ飛ぶ
その寸前を確かめたくて
そっとぎゅっと
力を入れる

と、
あなたは
小さな咳をするので

腕をゆるめて
顔 ....
あなたが大声で「ロバの耳」
とか叫ぶ意味が判ったわ
解き放つのね 何かを
解き放ちたいのね 何かを


あなたはこの町一番の床屋
それは誰もが認めていて
あなたが決めた髪形に
誰も逆 ....
空の眼が開いた
夕焼けが なく

はけで塗られた台本の上の
削り取られた 穴が
船だというから

のぞけない
除かれた場所から
消えるのなら 

責める理由
思い浮かばぬうちに ....
追いかけてきたものは、何であったか
追いかけるべきものは、何であったか

あの蒼々 あの爽々

届くはずもないと{ルビ諫=いさ}められても
羽ばたく自由まで
奪われたわけじゃない

 ....
魚みたいな
洗濯バサミで

つまんだ
テーシャツ

アジトで 
湿っているのに

どこか 涼しげ

昨日 相棒だった
ジーパンに

まだ 仕事かい?
なんて

 ....
いつかまた
離れていくのに
君は今度もその腕で
僕を抱きに来たんだね。

どこをさまよったのか
野良犬みたいな
疲れた
君のひとみ。

僕はだめな大人だから
君が小さく
ごめん ....
富良野に行こうと思うのさ
もちろん君を連れてさ
そりゃーいいところさ

水色の空の下で
パステルに揺れる
あのラベンダーの薄紫をすくって
両手からこぼれる
光の匂いを
嗅ぎまくりたい ....
俺が書くものが詩であるかどうかは二の次だ
大切なのは俺が馬野幹であるかどうかだ
砂漠を飲み干したら
どこへ 誓う

朝焼けづけの
どこへ 誓う

菜の花と月と土の匂いと

共にいてくれる
夜の中

捨てたレール 滑走する
冷たい 黒い泉 あびて


 ....
飛砂を焼こうと
たどり着く海岸で
瞼を閉じたときに
ひらく{ルビ瞳=アイリス}

   あかいのは
   すべてが染まる音で
   あなたとの間には
   愛以外のなにかが潜んでいた
 ....
われわれのうちの多くは、自分の脚でいろいろなことを行う。
走り、跳び、ボールを蹴り、時には自分の頭より高く脚を振りあげたりもする。
だがこれらの動作はまず、「歩く」ということが出来なければどうにも ....
この感じ
血が降りてくる
この感じ
嫌な熱さと
嫌じゃない熱さが
混じり合い
わたしの考えを
奪う
そして
血の塊と一緒に
流してゆく
どぷ
どぷ
どぷ
この調子で
その ....
アマル・シャタカさんのおすすめリスト(492)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ナルコプレシー- いとう未詩・独白10*06-7-12
夜行バス- ラプンツ ...自由詩706-7-9
荒らしに告ぐ- 三州生桑散文(批評 ...606-7-1
つれづれに思う詩の世界- 石川和広散文(批評 ...11*06-5-26
あたらしい武器- いとう未詩・独白15*06-5-25
ヘブンズドアー- たけ い ...自由詩2*06-5-18
不感症の夜に- 望月 ゆ ...自由詩63+*06-5-17
おっぱい- いとう未詩・独白906-5-16
湿った夜の回折格子- たりぽん ...自由詩15*06-5-13
氷睡蓮- とうどう ...自由詩11*06-5-12
おっぱい- いとう未詩・独白606-5-12
いきてます- 砂木未詩・独白15*06-5-12
風触- たりぽん ...自由詩906-5-10
おっぱい- いとう未詩・独白706-5-10
詩人を撃て!- 三州生桑自由詩406-5-10
熱の華- イオ未詩・独白4*06-5-7
立夏- 三州生桑自由詩106-5-6
詩論以前- 佐々宝砂自由詩12+*06-5-5
臨界点- たりぽん ...自由詩14*06-5-3
ときはなつもの- 恋月 ぴ ...自由詩14+*06-5-3
まき_火- 砂木自由詩9*06-5-2
風をくぐって- 佐野権太携帯写真+ ...17*06-5-2
マイン_マリン- 砂木自由詩9*06-4-27
沈潜花- とうどう ...自由詩10*06-4-26
だから富良野へ行こう- 佐野権太自由詩11*06-4-26
詩論- 馬野ミキ散文(批評 ...14+*06-4-26
古い翼- 砂木自由詩9*06-4-25
外燃するわたし- たりぽん ...自由詩16*06-4-23
われわれは技術でできている- 安部行人散文(批評 ...18+06-4-21
この感じ- チアーヌ自由詩506-4-20

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