浅い眠りのなかに
潮の匂いと砂を踏みしめる音がして
わたしは海辺にいるらしかった

裸足に海水は冷たくはなく
貝殻の欠片を拾い上げても
その尖った先は指を刺さない

(きっと夢なの ....
虹色の透明なシャボン玉は

きらきらと太陽を反射して

青空に高く高く舞いあがり

初夏の爽やかな風に乗って

一番高い杉の木の真上まで

わたしたちの祈りと願いを
 ....
「http://wwwz.fujitv.co.jp/kyoukasho/index2.html
「わたしたちの教科書」公式ホームページ

わたしたちの教科書」というドラマを久々に欠かさず観て ....
空を見上げると
あまりに星がたくさん瞬いていて
まるで降ってきそうだと思っていたら
降ってきた

星はぷよぷよしていて
僕の手の中でもしっかりと輝いていた
もっと大きなものだ ....
取っ手は行ってしまった
バイクの音がかすれた墨汁を片足で飛ばす

埠頭の上でバケツは
なわばしごの底にくるまれた
千鳥足の洞窟を
掘り起こすため釣りをしていた

エンジンのトマトは酢を ....
空がゴロゴロ鳴って
神様たちのボウリング大会が始まった

やんややんやストライク
まだまだやれるよスペアを狙え

ゴロゴロ

ゴロゴロ

神様たちのボウリングは始まった ....
みんな嘘をついているから
私だって生まれていいんだ

嘘に紛れて

貴方のメーラーは
見張られているらしいので
私は
何度も文字を消す

せいぜい
そちらの雨はどうですか、とか ....
今日出逢う
目の前で{ルビ俯=うつむ}くの老婆の手を 
わたしは両手でつつみ、
握るだろう。 

この世界の何処かで泣いている人よ 
暗闇から差し出される 
この手が、君に見えるか 
 ....
道路を歩いていたらガムを踏んづけました
嫌だなあと思って靴を上げたらビヨーンと良く伸びました
そしたらプーンとパイナップルの香りが鼻にきたので
誰かがパイナップル味のガムを捨てたんだなあと思いま ....
五月は過ぎた
麗らかで活発だった季節は
あれほど気ままだったお前も
今ではわたしの膝の上で大人しく眠る
お前のやわらかな耳たぶに降る雨に
こうして一緒に濡れそぼりながら


お前は聞い ....
夜の闇の 
海の 曲
無辺の潮が 
樹々を揺らす
光は踊りを忘れ 
抱かれる胸を喪った
荒れる雨も風も 
行方を知らず
破れた帆船は
宙空を彷徨う


  ....
部屋にかかったカレンダーは
どれもあの夏でとまったまま
色あせて端が少しめくれて

蛍光ペンで記された丸印が
日に焼けてかすかに残りそれも
何の記しなのかはもう不明で

思 ....
               2007/06/07



困るんです
困るのです
困ります
困る


こら!
逃げるな!
逃げてはいかん
逃げては困ります
にげてはいけま ....
餓えているのではなく
影を落とす孤独が
乾いていくということ
砂漠
その影に
息づくものがある
星は照らしているけれど
遠い過去が
輝いているだけで

君が乾くとき
僕は海を ....
笑顔を求められ

強く生きることを求められ

死ぬことも消えることも許されず

貼り付いたペルソナは次第に現実と乖離し

ひずみは徐々に大きくなり

もうもとの形を失って ....
穏やかな日々の陰からはみだした恋という名のあてなき手紙


忘れたい忘れよう忘れられるのか君に恋がるる熱き自分を
            2007/06/02


単純な飛行機を飛ばす
ゴム動力でプロペラを
クルクルと回し
ゴムがゆるむまで
どこまでも飛んでゆき
見えなくなって
ステルス機になっ ....
朝起きたらお母さんに殺されていたので
今日は学校に行かなくてもきっと怒られないと思って
とても嬉しかったです

けれど私は少しお腹が減っていたので
朝ごはんを食べたかったのですが
 ....
腕時計をすると
その下に洞穴ができて
取っ手のないバケツが
ピチョン ときた時のために
埋め込まれている

なげ槍の中に住み込み
解毒剤の研究をしているスルメ
永遠の若さって 日干しね ....
スーパーマーケットの入口で
マンゴウを手にした瞬間、
子宮が微かに痙攣したのを
見逃すことができなかった
雨の、せいかもしれない
外からは背すじを正すような
水しぶきが響いている


 ....
「いつか」のために

 笑っていよう

 わたしがしあわせに笑っている

 そこに、あなたのしあわせがある

 そう、あなたが言うのなら

 わたしは笑っていよう

 この ....
あの緑陰に佇んでみたものは
光るまちだったのか 雲の流れになぞらえ
かすかに形を変えてゆく思いなのか
今はもう分からない黄昏に包まれる
やるせない影ばかりがのびて 路に夕べに


項垂れ ....
外見よりも中身を変えろと
あなたに言われましたので
いろいろなところから借金をして
お医者様に私の体の中身を
他の人と交換してもらいました

お医者様は私とそっくり同じ中身の人を ....
裁くことは可能だ
だが公平ではない

愛することは可能だ
だが公平ではない

博愛主義とは何だ
ひたすらに
わけあうことか

私の精神は
無限ではない
私は
命のベクトルを
 ....
久しぶりに口笛を吹いてみたら口が笛になっていた
何度言葉を発してもフィーフィーとしか音が出なかった
周りの皆は大層大袈裟に哀しんでくれていたが
涙が出ている者は一人も居ないようだった
哀しんで ....
「鬼婆の髪を見に行きませんか」
ローカル新聞社の記者から電話があった。
「或るお寺にですね、鬼婆の髪があるんですよ。そのルポを書いていただかうかと」
「インチキなんぢゃないの。拝観料とか取るのか ....
ウチは洋風じゃないから
ベッドなんて無くって
布団で寝てる

ウチは新婚じゃないから
ダブルなんかじゃなくって
二組敷いて寝てる


お天気がいい日には
布団を干すけ ....
朝起きて冷蔵庫を開けたら
祖母が入っていた

さみくてさみくてなんだかも
生ぎてぐのがいやんなっちま
なんて言うので
そんなに寒いのなら
もう死んでしまったっていいんじゃない
と思った ....
あなたを想えば
私が私を溢れます

だけれど誰かの為に泣けるほど
美しくなんて無いのだから
これはきっと涙ではないのです

ほんとはもうはっきりとは覚えていないのだから
これはきっと涙 ....
月光をすくい、すくって
髪を洗い
ほっそり
とうめいな櫛を曳く

鎮まってゆく肌、肌に
しみこんでゆく
流麗な調べ

{引用=
呑まれても
ひとひら
抱きしめても
ひとひら
 ....
アマル・シャタカさんのおすすめリスト(492)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢の浜辺にて- 銀猫自由詩17*07-6-10
二人遊び- あずみの自由詩7*07-6-10
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チョン_2- 砂木自由詩5*07-6-9
神様のボウリング- なかがわ ...自由詩3*07-6-9
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青炎ノ人_- 服部 剛自由詩6*07-6-8
パイナップル。- もののあ ...自由詩13*07-6-8
六月の薔薇- 石瀬琳々自由詩13*07-6-8
海賊の星は墜ち- まどろむ ...自由詩8*07-6-8
夏に澱む時間- あずみの自由詩407-6-8
固まらない- あおば自由詩9*07-6-7
海で乾いていく- たりぽん ...自由詩13*07-6-6
道化師の慟哭- あずみの自由詩507-6-5
そっと泣いた日- さち短歌11*07-6-2
大成功- あおば自由詩17*07-6-2
朝のお母さん- なかがわ ...自由詩5*07-6-1
チョン- 砂木自由詩11*07-5-31
マンゴウ- まほし自由詩15*07-5-31
幸福の内のいつか_改- 逢坂桜自由詩13*07-5-31
あの緑陰に- 石瀬琳々自由詩15*07-5-31
中身変え- なかがわ ...自由詩2*07-5-31
紫陽花- umineko自由詩17*07-5-26
ドナドナ。- もののあ ...自由詩17*07-5-25
鬼婆の髪- 三州生桑未詩・独白307-5-25
布団考- さち自由詩8*07-5-25
悩ましい朝- 吉田ぐん ...自由詩35+07-5-24
あなたを想えば。- もののあ ...自由詩14*07-5-24
月下夜想- 佐野権太自由詩15*07-5-23

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