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まづはローズ・ティーのシャワーをどうぞ



いつの間にポケットの中にマロン・グラッセが?

シュークリームが頭の上にポテッ

レア・チーズケーキを握りしめて

ショコラ七段回し蹴 ....
空気が乾燥して


映画館までの道のりは、西部劇の決闘シーンやうに砂ぼこりが舞ってゐる
モギリは陰気な女だった
人差し指を立てて「大人一枚!」と言ふと「3800円」と応へた
「いや、特別席 ....
珈琲さへ飲まなければ失恋しなかった

珈琲さへ飲まなければ指は無くならなかった

珈琲さへ飲まなければ妻を刺さずにすんだ

珈琲さへ飲まなければ


珈琲さへ飲まなければぐっすりと眠 ....
一番目の男が言った。
「彼はいつになったら来るのだらう?」
「いや、彼はもう行ってしまったのさ」
と、二番目の男が言った。三番目の男は黙ってゐた。
「それを残して行ってしまった」
三人の男達 ....
「別れませう」とペリカンは言った
「別れてほしいの」
ペリカンは左を向き、片目で私を凝視する
潤んだ黒目が、一瞬灰色に濁る
写真を撮ったのだ
下のくちばしの袋が震へる
袋の中は、たっぷりの ....
「鬼婆の髪を見に行きませんか」
ローカル新聞社の記者から電話があった。
「或るお寺にですね、鬼婆の髪があるんですよ。そのルポを書いていただかうかと」
「インチキなんぢゃないの。拝観料とか取るのか ....
帰宅してみれば白い豚がゐるわけです
我がもの顔でテレビを見てゐるのです
えへらえへらと笑ってゐるのです
手と口がギトギトしてゐるのです

日本語を喋りますが通じないのです
「出テ行ッテクダ ....
朝早くにジョギングしてゐたら、急に雨が降ってきた。
最近の天気予報は、まったく当てにならない。
雨宿りするために歩道橋の下に駆け込むと、女が立ってゐた。
真っ赤なキャミソールを着た、痩せぎすの若 ....
桜色の腫瘍が


オー・ダーリン
僕の思ひは


揺らがぬ思ひは


混濁せるため息は


とめどなき摩擦は


極彩色の精液は



悲花蒼滝悪霊ラヴレタア朧 ....
子猫が一匹死にました
罪なき子猫よ
おまへの為に詩を書かう



公園の駐車場に、三匹の子猫が居付くやうになったのは一ト月ほど前
母猫の姿はなく、生後まもなく捨てられたのに違ひない
 ....
休日に公園で本を読むのが好きだ。
園内では、緑を眺めることより他にすることがないから、読書に専念できる。
解し難い本を繙(ひもと)くのは公園に限る。

今一つの楽しみは、公園に巣くふ野良猫たち ....
毎週末、私は長期入院してゐる祖母を見舞ふ。
今朝の祖母は、あまり調子が良くない様子で、口数も少なかった。
私は、いつものやうに、ポータブルトイレの処理をしたり、入れ歯を磨いたり。

一通り世話 ....
或る若き詩人に

   §

意味のある人生とは何でせう?
食べて、仕事して、セックスして、寝る。
これこそが、意味のある人生です。

詩は無意味です。
詩なんか、なくとも生きてゆけ ....
ショッピングセンターの、ひとけの無い屋上駐車場に、子どものすすり泣く声が響いてゐる。
・・・と言ふと何やら怪談めいて聞こえるが、そんなロマンチックな話しではない。
誰が泣いてゐるのかと思へば、可愛 ....
先達て、めづらしくチャットをした
WEB詩人の集まりだった
しばらく話してゐたら、かう言はれた
「三州さんは病気ぢゃないから」
ちょっと待てよ
だから何だ?
詩と、病気とは、何の関係も無い ....
月がポキリと折れてゐる
誰かが失恋したやうだ

静粛に!
静粛に!
詩人が失恋したぞ!
あいつめ、どんな詩を書くだらう?

恋が終はりかけると、きっと彼が現れる
優美なアンドロギュノ ....
夕立や子猫の腐る竹林

重き夜や夏に狂うて血のちぎり

うたも絵も美しくあれ夏の闇

病んでなほざくろの花は輝けり

筆先に落つる泪や花ざくろ

しづけさやプールに沈む我がいのち
 ....
私のホームページのゲストブックが荒らされてゐる。
毎日のやうに、扇情的なメッセージが書き込まれる。

荒らしよ。
三州生桑HPのゲストブックには、元々書き込みが少ないので、正直なところ、ちょっ ....
詩は酒やポルノよりもたちが悪い
人間を本質的に覚醒させてしまふ

人間に感情など芽生えさせるな
夢を見させるな
恋に酔はせるな

詩を味はったばっかりに
楽園を追はれたといふのに

 ....
雨雨雨

春の別れだ

図々しい夏がやってきた

今年の夏も赤ん坊が殺される

炎天下
パチンコ屋に停められた車の中で赤ん坊が蒸し殺される

もう疲れた

毎年毎年

も ....
私は酔ふ
私は私を酔ふ
私は月を酔ふ
猫は私を酔ふ

私は本を酔ふ
夜は私を酔ふ
私は恋を酔ふ
あなたは私を酔ふ

私は酔ひそのものであり
酔ひは私そのものであり

夢は私を ....
最近しきりに、学生時代の或る失恋を思ひ出す。
彼女は美少女だった。さうして、それをよく自覚してゐた。
「またモデルにスカウトされたよ!」

有り体に言ふと、私は二股を掛けられたのだった。
「 ....
朧月何時有
悄然想故園
人生無別涙
情愛是虚言


朧月 何れの時よりか有る
悄然 故園を想はしむ
人生 別涙無くんば
情愛 是れ虚言


あのおぼろ月は、いつからあそこに?
 ....
桜は傷つくごとに優しく花を咲かせます

うとんじられては優しく咲き
さげすまれては優しく咲き

これ以上優しくなってどうするのかと
桜自身も思ってはゐますが

優しく咲き
優しく咲き ....
アマル・シャタカさんの三州生桑さんおすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋菓子ア・ラ・カルト- 三州生桑未詩・独白207-10-28
ノスタルジア- 三州生桑自由詩207-10-25
珈琲- 三州生桑自由詩5*07-9-15
第四の男- 三州生桑未詩・独白207-9-7
「別れませう」とペリカンは言った- 三州生桑自由詩1107-7-18
鬼婆の髪- 三州生桑未詩・独白307-5-25
腐れ縁- 三州生桑自由詩307-5-16
今朝マリエンバードで- 三州生桑未詩・独白2*07-4-18
オー・ダーリン- 三州生桑未詩・独白207-4-8
子猫のおとむらひ- 三州生桑未詩・独白4*07-4-4
子猫- 三州生桑未詩・独白3*07-3-3
祖母の肛門に指を突っ込んだ日- 三州生桑未詩・独白4*07-1-21
アヅマウタ- 三州生桑散文(批評 ...6+06-12-14
私の手- 三州生桑未詩・独白506-12-12
健康か病んでゐるのか、詩才があるのかないのか- 三州生桑散文(批評 ...10*06-11-19
詩人の恋が終はる時- 三州生桑自由詩7*06-11-13
夏に狂へる- 三州生桑俳句806-7-15
荒らしに告ぐ- 三州生桑散文(批評 ...606-7-1
詩人を撃て!- 三州生桑自由詩406-5-10
立夏- 三州生桑自由詩106-5-6
酔ふ- 三州生桑自由詩206-3-8
あの頃- 三州生桑未詩・独白506-3-7
春宵別涙- 三州生桑伝統定型各 ...506-3-7
■桜風(朗読あり)- 三州生桑自由詩406-2-28

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